オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
非常勤の先生
年1回とか数年に1度数日とかのゲストも含めてだと思いますけど、400人とかパンフレットに書いてあった記憶がありますし。学生数800人かそこらのところで。
研究者として著名な方は勿論、現場で働いておられる方もいますね。美術材料学で絵具会社の技術者とか、デザインではデザイナとして活躍している方とか。
その一方で、不足しているのは主に教養の、普通に毎週来て授業をしていただくような先生ですね。(専門の先生もメンバーには力を入れている反面、毎年は開講されない講義が多かったりする辺り、人手が足りていないというのは言えると思うんですが)
何しろ、開講数が少ない。語学にしてからが限られた時間帯にしか開講されてないんで、必修とバッティングしたりすると本当に悩みます。
何だか繰り返しになるような気がしますけれど、必修が多いのは別にいいんです。必修授業が開講されているならそこに行くだけであって。(そりゃつまらない授業も少なくありませんが、選択だとしても、「行ってみたら面白くなかった」ということがあるのは同じですし)時間割を組む上での物理的な不都合だけは本当に悩みの種ですね。
で、やっぱりというか、「もっと非常勤の先生をたくさん呼べればいいんですけど、お金が無くて…」という話は耳にしました。
しかし、大学の現状そのものはどう理屈を捏ねたってその点では良くはならないんですが、考えてみると先生の方も大変なんですよね。「高学歴ワーキングプア」なんて言葉も知られるようになった通り、大学の非常勤講師の給料なんて実に安くて、それだけあちこちで掛け持ちでやっていたら食うや食わずというものだそうですから。一方、(他の大学の教授職にしろ、あるいは別の仕事にしろ)他に本業があってそちらで著名な方なら、本業に精を出していた方が儲かるし(こんな遠くまではるばるやって来る)面倒も無いでしょう。
それがなぜわざわざ授業に来ていただけるのか、その辺はまた追って触れていこうと思います。
(芸術学2年 T.Y.)
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