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コミュニケーション不全

私の母も大学の先生をしているんですが、時々聞くのが「今の学生には話を伝えるのが本当に難しい」ということです。
授業で話しても出席してないから聞いてない、掲示板に貼り出しても見てないなんてのは当たり前で、「これ、今日出席してなかった人にも伝えてあげて」と言っても、全く伝わってない(これは本学の先生と話していても、同じように感じているらしいことは窺えます)。
こうやって「近頃の若い奴らは…」と言うと、それは今に始まったことなのか、というのが問題になるんですが、どうやら確かに(データを取っている訳ではないにしても)昔と比べても変化はあるようですね。要するに、昔は試験前に問題を教えて解説して、「いない人には伝えてあげて」と言えばほぼ全員が通ったのに(これ自体がとんでもない話だと思われるかも知れませんが)、今はそれでも落ちる奴がいる、と言うんですね。
つまり、周りの人に情報を伝える、あるいは必要なことを知っているであろう人に質問する、ということができない。

この話はインパクトがあったんで、芸術学の新入生にもしました。大学に入れば分からないことだらけだろうと思います。まずいきなり履修登録なんてものを出さなければいけないけれど、どう時間割を組めばいいのか、レポートってのは何を書けばいいのか…。そういう時には、人に聞いてください、それより大事なことはない、と。
私だって昔からそう立派だったわけではなくて、それができないために転落するということも経験している(この大学で、ではありませんが)から、なおさら言いたいわけです。

ここで先日の内容とも少しつながってくるんですが、人脈というのも大事なのは「必要な時に、必要な人に訊けること」であって、アドレス帳の埋まり方ではないんじゃないでしょうか。

今や就職で求められるものもまずはコミュニケーション能力、学校でもコミュニケーション能力によって生徒が格付けされ、「スクールカースト」なるものができている(森口朗『いじめの構造』)そうですが、その「コミュニケーション能力」とは何でしょうか? 「うまいことを言って人を笑わせたり、酒の席を盛り上げる能力」ではないでしょう。
まあ、私がコミュニケーション能力のことを言うのは八百屋に魚を求める類であることは承知の上です。気になるなら、身の回りの「まともな社会人」をやっている大人に訊いてみてはいかがでしょう。それが大事だと言ってるんです。
                           (芸術学2年 T.Y.)
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テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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