オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
断片
というわけで、ご期待してコメントも下さった方には申し訳ないのですが、『問題児シリーズ』の場合も然り、2,3巻それぞれに感想を書く予定は今のところありません。ただ、刊行中のシリーズでもありますし、語ることがあり次第書くかも知れません。
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今日は卒業修了制作展の委員会の会議があったので(授業はないのに)大学に行ってきました。
その委員会の仕事絡みで先生に会う用事もできたので、
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この点〔哲学者の思考の核心〕にあるのは、単純な、際限なく単純な、並外れて単純にすぎて、哲学者がけっしてそれを言うのに成功しなかった何かです。
(……)
その名に値する哲学者は、ただ一つのことしか言いませんでした。さらに言えば、そのことを真に言ったというよりも、言おうとしていたのです。
(……)
(アンリ・ベルクソン「哲学的直観」『思想と動くもの』所収)
人はけっして、一冊の本を書く義務もない。
(アンリ・ベルクソン『思想と動くもの』「序文」)
至言です。単純なことほど話は難しくなる。
そしてその言い表しがたいことを言わんとして、突き動かされるところに名著は生まれます。義務で書かれた本はつまらない。
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(芸術学4年T.Y.)
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