オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
続・登山記2012
夏の間これは融け出し続けているわけで、剣沢のような長い谷であれば、雪渓の下には空洞ができて川が流れています。外からは見えませんが、滝のような場所等で雪渓が途切れていれば川の流れが見られます。
以下の写真は雪渓の脇ですが、見事に雪渓から1~2mは草がまだ生えていないことがお分かりでしょう。雪が融け出して地面が露出するにつれて、それを追いかけるようにすぐさま草が生えてきているわけです。先月も同じところに行っていた父によれば、この1ヶ月で厚さにして3~4mは雪が減っているとのこと。

今年は雪解けが遅れたようで、例年に比べてキイチゴ等の果実も不作――まだほとんど熟していない――でした。
昨年のようなケースに比べると、歩くのは雪の上の方が楽なんですけどね(岩場よりも平坦ですので)。
雪渓の上は結構植物の破片などが散らばって黒ずんでおり、近隣の地面が崩れてきたと思しき草と土の塊や木等が転がっていることもあります。

しかし、雪渓に生きる生物は多くはありません。雪渓に頼って生きていると、たまにすっかり融けてなくなってしまう年に生き残れないためでしょうか。
8月17日
剣岳、朝焼けの光を受けて(陽が昇ってくるのは反対側から)。
雲が出ていることが多く、日没を捉えることには成功しませんでしたが。

この日は池の平山に登って来ました。
途中の景色を何点か。



山頂に着いた頃には雲があって、見晴らしはいまいちでしたが、夏らしい雲が見られたのは良かったですね。
山頂↓

夏山は虫も非常に多いです。下界より明らかに大きな蚊もたくさん見かけました。
しかし蚊が血を吸うべき動物がそんなに大量にいるのか……ウサギのような小動物はいますけれど、大型の候補というとカモシカかクマか……クマは確実にいます。
そして、こんなチョウが袖に止まったりもしました。まあ汗を吸っていたのだと思いますが(チョウの雄には汗や尿に寄って来るものがいます)。

尾根の切れ目から、雪渓の下の川が流れ出す滝。
谷を一つ挟んだ位置からの撮影ですが、結構距離が近く、轟々という音がよく聞こえました。

これは高山植物チングルマの花です。草のような丈ですが実は木です。

このチングルマ、花が散った後は以下のような綿毛になるのですが(これは朝露が光っています)、

今年は山の一部でまだ花が咲いていました。少し窪んだ場所だったので、この辺りは遅くまで雪が残っていたのでしょう。

キンバイ

キスゲ

8月18日
16日のルートを戻って室堂へ。そして一気に魚津まで下りました。
17時の高原バスの出発5分前に到着で何とかセーフでしたよ(最終は17時40分なので、いずれにせよ間に合いはしたのですが)。
今年は新鮮な岩牡蠣も食べることができました。この鮮度の海産物は水揚げ港付近の地でないとなかなか食べられません。そして2000m台の山々から海まで水平距離最大25kmなのは魚津市ならでは。
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