オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
税金は支払われるか
いつのことであったか、TVで消費税増税を巡る議論をしていたのはついこの間のことのようでもあり、遠い昔のことのようでもありますが……増税、もう決定してしまいましたね。
定番としてはやはり、
増税賛成派 : 政府財政を考えれば税収は必要である。
増税反対派 : 増税によって消費が停滞し、そのことによってかえって税収がマイナスとなることを考える必要がある。
ですが、私はこれに違和感を感じました。
結局、この議論は両者とも、「増税した分の税金は支払われる」という前提に基づいています。
しかしこれは本当でしょうか。
実は、消費税というのは申告漏れの大変多い税です。小規模営業者にとって、消費税の申告をする手間もバカになりません。まして増税によって負担がいっそう大きくなれば、どうなのでしょう。
さらに、海外に本社のある企業は日本国の消費税を課されません。
たとえば AMAZON です。
私にしても、AMAZON でなくリアル書店で本を買う理由としては組合員割引の効く大学生協があるから、というのが最大のものであり、次に即日リアルショップで買えるならその方が早い(通信販売は発売日に届かないことがある)からとなるでしょう。
特に、学術書のような高価なものを買うのならば生協の割引(京大の場合10%)は大きく、金額面で言えば生協の分は非常に大きいでしょう。
もちろん、一般書店でもポイントカードのようなものが付くことはありますが、学術書のような部数の少ないものは店頭にない可能性が高いわけで、注文するのと通信販売とどちらが速いかと考えると……
そもそも支払われない可能性があるなら、増税とは何でしょうか。
間違った問いから正しい答えが導かれることはけっしてない。(※)
※ 答えの方も途中で間違って、最終的に正しい答えになることもあるのでは、と思われるかも知れませんが、それは答えのみを書く試験を想定しているからです。問題から答えまでの証明手順が求められる問題においては、途中で間違っていたらそれはやはり間違いです。
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