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 これはある敬虔な男の物語である。彼はたいへんに貧しく、憐れなほどにその貧困に苦しみながらも、律法と労働にのっとって暮らし、世俗の生活からは離れて、他の人のように自分のための商売や商取引は何もせず、ただ神の律法――露わなものと隠されたものとがある――のみに喜びを見出していた。彼は畏れと畏敬と愛とをもって神の御名に仕え、自らを誇ったり名を知らしめたり、また自分のために来世の取り分を保証しようとしたりはせず、ただ神の臨在の座を作ろうとのみしていた。彼の住み家は地下貯蔵庫の下にあって暗く、狭く、湿っぽくて、そこには座るための椅子も食事を取るためのテーブルも寝るためのベッドもその他使うための道具もなく、ただ地面の上にござが敷いてあって、彼の家人たちはその上で寝ており、彼らは自分達の身体を覆う衣服を台無しにしないよう、昼も夜もそこから微動だにしなかった。(……)
 (シュムエル・ヨセフ・アグノン『花嫁御寮』〔Shmuel Yosef Agnon, The Bridal Canopy, translated by I. M. Lask, Syracuse University Press, 2000, p.3〕)



The Bridal Canopy (Library of Modern Jewish Literature)The Bridal Canopy (Library of Modern Jewish Literature)
(2000/06/01)
Shmuel Yosef Agnon

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ヘブライ文学で初のノーベル文学賞受賞者であるアグノンの三大長編の一つ(未邦訳)。
原文はヘブライ語で、イスラエルで刊行されているアグノン全集の1巻(一応、原文参照しました)。
この英訳は概ね正確なようですが、直訳調で英語としては馴染まない気も。The Name(神の御名)とか World to Come(来世)なんて、普通の英語ではあまり見ない言い回しです。

色々あってこんなものにもたまに目を通しています、というだけのお話。

ノーベル賞文学全集〈15〉ジョン・スタインベック.シュムエル・ヨセフ・アグノン (1971年)ノーベル賞文学全集〈15〉ジョン・スタインベック.シュムエル・ヨセフ・アグノン (1971年)
(1971)
不明

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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