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やはりこれぞ映像作品――『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』

映画『魔法少女まどか☆マギカ』劇場版『[前編] 始まりの物語』観てきました(京都駅前のT・ジョイ京都)。
映画館の予約受付開始日には見る間に予約が埋まっていっていた人気。当日も席は完全指定でありながら、人の多さに入場受付が行列になるほど(上映後パンフレットの売り場も結構な行列でした)。
ただ私の右隣は(予約は埋まっていたはずが)空席でしたが……

鑑賞者特典として新房昭之(監督)・虚淵玄(脚本)・蒼樹うめ(キャラクターデザイン原案)三氏のサイン色紙も配られます。まあ大量配布されていることからも分かる通り複製ではありますが。

まどか色紙

さらに後編を鑑賞時に持っていくともう一つの特典・フィルムコマが貰えるという引換券も渡されました(つまりこちらは前後編あわせて観て初めて手に入る仕様です)。

ついでに売店でもこんな特製セットが(中身は普通にポップコーン+ドリンクです)。

まどかコンボセット

ポップコーンの袋の反対側はこう。今回映画(前編)のキービジュアルらしい。

まどかコンボセット(袋)

さらにこれを買うとラバーマスコットが付いて来ます(3種からランダム)。

まどかラバーマスコット

しかしこのセットを持って並ぶのはさすがに……と思わないでもないのですが、まあ周りにも同様の人間がいるので気にしない。それに午後一番の上映で、家から映画館までの遠さゆえに昼食を摂る時間があまりなかったと事情からちょうどいいですし。

(なお、どこの映画館でいかなる特典が配布されているかは公式でご確認ください)


ストーリーはTVシリーズの通り、というか――実は後で確認しましたが――TVシリーズの総集編です。

 劇場版『魔法少女まどか☆マギカ』の制作を発表したのは2011年11月、テレビシリーズ(オリジナル版)の総集編として構成された『[前編]始まりの物語』『[後編]永遠の物語』そして「完全新作」の三部作として展開する予定だ。
 (パンフレット、p.3)


映画で総集編というのはそれなりに先例があるようですね。まあ後半で新しい要素を仕込んでくるのかも知れませんが。
「完全新作」の公開情報はまだ見ていませんが…

というわけで、この作品をすでにご存知の方は特に問題ないかと思いますが、以下は一応TVシリーズと合わせてネタバレ(と言うか、TVシリーズを知っている方向けのちまちました話)です。


まずオープニングテーマは新曲。オープニング映像もオープニング詐欺を狙ってほのぼのとした映像を見せていたTVシリーズと違い真面目なもので、まどかとほむらが手を取り合い、寄り添うシーンがかなり強調されています。
しかし変身前の単独シーンがさやかのみ無し…
ちなみに、TVシリーズオープニングテーマ「コネクト」は杏子がゲームセンターでプレイしているダンスゲームの音楽として挿入されます。

内容はTVシリーズ第8話(さやか魔女化)まで。
絶望的な設定の一つのピークが明かされた(キュウべえの「いずれ魔女になりキミたちは、魔法少女と呼ぶべきだよね」で引き)ところでエンディング「MAGIA」に突入するのは十二分な衝撃力で、内容はよく知っているはずなのにこの辺は乗り出して観てしまう勢いでした。
全12話中の3分の2を前編に入れた形になるわけで、後半はどうなるのか、第10話のループ回の描写が大幅に追加されるか……等と考えると期待が膨らみますね。

転校生・暁美ほむらが登場してまどかがふっと気になる表情をするところで(ようやく)気付きましたが、TVシリーズ第1話アバンタイトルの、ワルプルギスの夜が襲来してまどかがキュウべえに契約を迫られる場面がカットされているのですね。ただ後でまどかが「夢の中で会った気がする」「どんな夢だったかよく思い出せない」と言うだけです。
この場面はその後に向けての引きであり、また予知夢と見せておいて実は以前のループというミスリードでもありましたが、そういった要素は総集編で一気に展開させてしまうならば無くても大丈夫という判断でしょうか。

元々の作品が大変濃密であるだけに、これ以上削ってダイジェスト化するのは中々に難いのか、130分という大変なボリュームですが、気付いた限りでの主な変更点として、まずカットされた箇所を挙げてみます。。

・ほむらが学業と体育でともにハイスペックさを見せる場面。その後の「文武両道にして才色兼備かと思いきや~」というさやかの台詞が残るのみです。総集編としてまとめる場合、その後まもなく魔法少女としてほむらのハイスペックさを見ることになるので削っても…ということでしょうか。
・日常生活でテレパシーで会話するシーン、およびまどかの家庭描写も何箇所か。
・使い魔と魔女の区別についてマミが喋るシーンもなくなり、この区別はさやかが使い魔と戦って杏子が乱入する箇所で初出に。初めて観る方にはもしかすると説明不足かも知れませんが、この展開速度ならさほど問題なしということでしょうか。
・さやかが上条の怪我を治すことを念頭に置いて「他の人のために願い事をするのは…?」と聞き、マミが「あなたは彼を助けたいの? それとも彼の恩人になりたいの?」と聞き返すシーン、およびマミ自身の願い(交通事故で死にかけて助かるため)を示唆するシーン。さやかに関しては、その問題はやはり間もなく描かれることになるからかも知れませんが、マミについては人物描写の点で割を食った感がなきにしもあらず。
・穢れを吸収したグリーフシードをキュウべえが背中に取り込むシーン。これは最終話との関係でそれなりに重要な気もしますが…。その後の会話で、杏子はグリーフシードをたくさん持っていて魔法が存分に使える分強い、さらにはそこから繋がる魔法少女の才能の話も省略され、まどかの並外れた才能についてさやかは「いつの間にか聞き及んでいた」という形に。
・さやかが魔法少女になった後で、ファストフード店でまどかとほむらが話し、ほむらが「美樹さやかのことは諦めて」というシーン。
・ほむらがさやかにグリーフシードを渡そうとすると拒否され、強硬手段に及ぼうとして杏子が助けに入るシーン。

探せばまだまだあるとは思いますが、カットされた箇所が数え切れそうというのも凄いことで…
逆に、TVシリーズになかった台詞として「魔法を使わなければ、グリーフシードなんていらないよね?」というまどかの問いにほむらが「身体を維持しているだけでも、少しずつ魔力を消耗していく」旨を答えるシーンがありまして、実は『THE BEGINNING STORY』を見ると、これは初稿には存在していたものが決定稿で削られたのであることが分かります。

もう少し微妙な変更点として、TVシリーズでは各回の「導入」と「引き」があるわけですが、総集編では一繋がりになるので繋げ方が変わっている箇所があります。
とりあえず目立った箇所として、第6話でソウルジェムの秘密(魔法少女はゾンビ同然の存在になっていること)が明らかになって、続く第7話冒頭でさやかがキュウべえを問い詰めます(この時のキュウべえの答えがかの名台詞「訊かれなかったからさ」です)が、この問い詰めのシーンは少し後、布団に包まって塞ぎこんでいるさやかの回想という形で描かていました(回想を示すモノクロの画面でソウルジェムの放つ青い光だけに色が付いている描写が秀逸)。

映像に関してはもっと細部の変更多数で、魔女の空間や音楽も大きく更新。どこがどれだけ変更されているかは今の私には確認困難ですが、魔女の空間では扉や窓が連続するイメージが目立ちましたね。
他方で、歩いているシーンでするスクロールする背景の街灯に魚眼レンズのようなズームがかかっている、あの異様なまでに背景が三次元性を強調する描写はなくなっていましたが(しかし、あのゴシック教会のような建物やら、ガラスや鏡でやたらと奥行きを主張する背景やらは健在です)。

しかし何と言っても、魔法少女の変身シーンはいかにもそれらしい念入りなもの(普通の魔法少女アニメならば毎回バンクで流されるやつ)が完全に新作で入っています。マミの場合には縛る金色のリボンが巻きつき、さやかは水中をイメージした気泡と、実によくマッチしていて、しかも文句なしのクオリティ。
サイケデリックな魔女空間等を舞台に繰り広げられるアクションシーンも大画面ならではの迫力で、“会話シーンが極めて多いにもかかわらず映像美を体現した作品”の真髄を遺憾なく発揮していたかと思います。

デザインとしては、パンフレットでも触れられていますが、さやかにフォルテッシモの髪飾りが追加というのが目立った点でしょうか。

さやか(劇場版)


魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story
(2011/12/10)
不明

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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