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なおも権力論

まずは本日発売の漫画雑誌、コミックビーム11月号です。

月刊コミックビーム 2012年 11月号 [雑誌]月刊コミックビーム 2012年 11月号 [雑誌]
(2012/10/12)
不明

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今回の桜玉吉氏の読みきり「銀河追想」が掲載です。
掲載間隔も短くなってきましたし、少しは復帰が進んできた感じでしょうか。

銀河追想
 (『コミックビーム』2012年11月号、エンターブレイン、p.121)

もう10年以上前、「離婚して2年程経った」頃、派遣風俗の女の子を呼んだ時の体験談。

銀河追想2
 (同書、p.124)

彼女が声優志望の専門学校生で、キャラの演技をしてもらって……という程々に艶めかしい話から、最後に舞台を現在に移してのオチもあり。

志村貴子『放浪息子』は、今回も大部分は半ばメインキャラとなった子連れやもめで女装趣味のおっさん・海老名さんの話です。
再婚話が進んでおり、女装のためのヘアウィッグも捨てた彼ですが、「名物おじさんになったってオレにはアレがよかったのに」と未練たっぷり。今のところ表向き不穏なことはないものの、縁談にも「うまくいかない」予感を抱いているようで……

放浪息子(2012年11月号)1
 (同書、p.151)

他方、修一は女装用のウィッグを貸していた相手・矢野先輩からふとした拍子に「まいこ派? あんな派?」と聞かれます。先輩もよもや、目の前の相手が当の安那の彼氏とはつゆ知らず……

放浪息子(2012年11月号)2
 (同書、p.158)

安那がアイドルとして売れて彼氏の整理を要求されるフラグは大分前から経ってるんですけどね……そんな中で二人の関係に動きがあったかと思ってから連載時間にして早3ヶ月ですが……

 ~~~

話は変わって、前回の話に補足しておきますと、もちろん良いものが生み出されるイノベーションもあるでしょうし、デザインに関しても「使いやすいデザイン」といった点は重要です。それならば良いのですが、しかし経済がイノベーションを求める事情は、それとは必ずしも一致しないのですね。

さて、宗教哲学の徒としての私にとって、「いかにして“新しいものを生む”ことは可能か?」というのは重要な関心事です。
大なり小なり新しいものは、つねに生まれ続けているのだとは思います。
そして「大きな新しさの創造」は、――ここでは人間の問題に絞りますが――社会の変革といった問題にも通じます。

私は時として「自由による抑圧」を問いました(たとえば「『耳刈ネルリ』再論」等)。
往々にして、個人主義も自由主義も集団のイデオロギーです。「われわれはわれわれ自身の内に生きているのと同じだけ、社会の内にも生きている」というのは自己中心的な人間にも反社会的な人間にも等しく当てはまります。
個人が自己利益や自由を追求することもまた社会から刷り込まれたものであり、それもまた体制に奉仕しているとしたら――

たとえば、ここ数十年で従来の地域共同体は大きく解体されました。
それは多くの人が望んで進めたことです。が、そうして個人がそれぞれの消費生活を謳歌することは、経済的に求められたことでもありました。それが「素晴らしい」と喧伝されたのは誰の利益のためだったのか…
もちろん、今更文句を言うことではありません。しかし、「経済成長すれば皆にその利益が及ぶ」等と、もう言えたものではないのに、まだ成長戦略がどうのと言っています。
だから、将来の社会と・経済の意地のために少子化対策が必要だ、等というバカなことが言われるのです。
子供がたかが「将来のための手段」であれば、妊娠・出産・育児のコストなんて割に合うわけがありません。
自分の手のかかる子供だから言いますが、子育て経験がおありの方ならばもっとよく分かるでしょう。

「われわれは抑圧されている」と語ること自体が権力システムの内にあることではないか、というフーコーの指摘はやはり卓見です。
その上で「新たな社会を生む」ことはいかにして可能でしょうか?

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テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

No title

盲目的な「意志」の赴くままに、盲目的に社会が変化する以上、「宗教」なり「新宗教」なり「思想」なりが新しい社会の青写真を描いてそれを投企することはできるし、いささかの因子を投入することもできるだろう。しかし、芸術家がひとつの意志のもとに素材を刻んで像を作るような形で「なにかができる」ないしは「なにかをしなくてはならない」というのであれば、それは無理だ、といわざるを得ない。

わたしはそう考える。

その通りですね

「簡単、便利、安価を消費者が要求したから」と消費者に責任をなすりつけるのは、
ほんとうにやめてほしいです。

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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