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「魔法少女」のその後

唐突ですが、「魔法少女」というからには、「少女」でなければならないのでしょうか。
だとすると大人になったら、どうなるのでしょうか。

結論から言えば、それは作品により様々です。大人になったら実際に引退せねばならないという設定もあり、魔法少女になれるのは「少女」の内だがその後は生きている限り続けられるという設定もあり、「魔法少女」は単なる通称で特に年齢制限はないという場合もあり、ラディカルなケースとして変身後の外見が少女なだけで中身は何者でもいいというのまであり(『魔法少女育成計画』)……

魔法少女をメタ的に主題化した『魔法少女地獄』もこの主題に少しだけ触れられていましたが――「魔法少女」をやめさせるには外見年齢を加齢させればいいとか、後数年で引退しなければいけないという述懐とか――、あまり掘り下げられている様子はありませんでした。まあこの作品は多くの点に関して同様なのですが…

この主題をメタ的にもラディカルな、と言っていい水準で追求したの作例ということならば、メタ作品ではなく『ハートキャッチプリキュア!』を挙げたいところです。
何しろ『ハートキャッチ』においては、主人公・花咲つぼみ(キュアブロッサム)の祖母・薫子もかつてキュアフワラーとして砂漠の使徒と戦った人物です。現在は一戦を退いてはいるものの、1回だけキュアフラワーとして復活します(変身後は往年の若い姿に)。さらに、中学生という枠を破り初の高校生プリキュア・キュアムーンライトも登場するなど、年齢枠を大幅に広げた作品でしたが、一番重要なポイントは別にあります。

最終話、戦いを終えた後のエピローグで来海えりか(キュアマリン)は「無限プリキュアにまでなっちゃって、あたしの人生この後何が残ってるの~?」と言い、「えりかはいつまでも引き摺って…」と妖精に叱られていたりするのです。
これは「ヒーローのその後」を鋭く衝いた台詞であろうと思います。
『ハートキャッチ』のメンバーは皆実にいい味のキャラクター揃いでしたけれど、一番人気はキュアマリンではないかと予想しています。それはやはり、こういうコメディタッチで非常にラディカルな名台詞を言うからです。

まあ人気のことはさておいて、「少女」の年齢でヒーローとして栄光を極めてしまっても、その後の人生においていつまでも過去の栄光に引き摺られていてはいけない、これは若くして成功してしまった人間につきまとう問題でしょう。
そして、「今の自分から変わる」という少女の成長物語に相応しいテーマから始まった『ハートキャッチ』(第1話放送当時の記事「新番組」参照)は、このテーマをきちんと貫き通したのでした。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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