オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
これが戦隊か……?
デジタルテレビは明らかに表示にタイムラグがあるので(アナログ放送をまだやっていた当時、2つのTVの音声を聞いていると明らかでした)、当てにならないから、ということでしょうか。
それでも日曜朝のTVを観ていると、比較的最近まで画面左上に時刻が表示されていた気がしますが、今はもうなくなりました。
そんなわけで日曜朝――今日から『獣電戦隊キョウリュウジャー』が始まりました。
しかしこの戦隊、映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』で先行登場した時には、最初キョウリュウレッド一人で名乗りを挙げてしまい、マーベラスに「どこが戦隊なんだ?」とツッコまれて「相変わらず集まりの悪いヤツらだな~」と言っていた連中です。
集まりの悪い戦隊……すでにして強烈なインパクトです。
さて実際に観てきますと…
先の『ゴーバスターズ』がある種リアル寄りだったので、今回はまた破天荒なエンターテインメント路線で来ることは予想されていましたが、その通り。オープニングで歌詞を字幕表示、敵幹部も仮装行列のようなユーモラスな外見と、低年齢向けを強く意識した感じです。
そして、キョウリュウジャーになる5人は、まず生身で「獣電竜」(合体してロボになる巨大メカ)と戦い、打ち勝って認められた者達、という設定です。主人公――キョウリュウレッド――の桐生ダイゴは敵の侵略が始まった時に立ち向かうことで賢人トリンに「ブレイブだ」と評価されて獣電竜ガブティラと戦う試練を受けることになったのですから、人格的にもヒーロー気質です。
自覚や実力が必ずしも伴っていなくともヒーローになることを運命付けられている、という事態を私は「ヒーローの形式と実質のズレ」と呼んできましたが、この『キョウリュウジャー』では実力を認められて初めてヒーローになれるわけであって、このズレは最小限に抑えられる設定です。
もっとも、それは戦う勇気と実力に限っての話であって、普段は女たらしのナンパ男だったりという人格的なアクの強さはあるようですが……これが重要。
そして戦闘――他の戦隊でも、戦闘員と戦う時にはむしろバラバラに散会して戦っていることの方が多いですし、一人が怪人や敵幹部と、残りのメンバーがそれぞれに戦闘員と戦っていることもあります。
ところがキョウリュウジャーは、そのままキョウリュウレッド一人で最初の怪人を倒してしまいました。
さらに戦闘後に名乗ろうとすると止められて「正体を明かすのはナシ、戦いの時だけの仲間ってことにしないか?」「賛成、プライベートは大事だ」と言い出す始末です(ダイゴはそれを聞かずに素顔を見せて名乗ってしまいましたが…)。
先日の『シンケンジャー』の話と比べてみると大変興味深いことで、「一人一人は強いがチームワークがない」が戦隊の方に当てはまることになろうとは……
「こんな強いヤツら、見たことない」というキャッチコピーの意味が分かりました。
脚本は三条陸氏ですから手堅くやってくると思いますが、この方向で印象付けてきたからには、ここから仲間と協力して戦う「普通の戦隊」になっていくのはあまりやって欲しくない気がします。
もちろん、仲間の大切さを知るのはいいのですが、ゴーカイジャーが最後まで表向きは正義を掲げず、「やりたいことをやる」海賊としてのスタンスを貫いたように、この我の強さで最後まで行ってほしいですね。
―――
『仮面ライダーウィザード』についてはこれまでほぼ書いてこなかったので、基本設定から説明するのが面倒ですが……
敵幹部の一人であったフェニックス・ファントムがなかなか愉快なキャラでした。
何しろ、ファントム達は「ゲート」と呼ばれる特殊な人間を絶望させて同胞を生み出そうとしている中、フェニックスは暴れることが第一の粗暴な男で、格下のファントムの方が頭が良かったり、他のファントムに露骨にバカにされていたりしましたから……
しかし、その強さはさすがで、最初に戦った時にはウィザードを圧倒、完全勝利しました。
が、次の回でウィザードが強化スタイル・フレイムドラゴンに変身、勝利します。これが第9話だったので、やたらと強化フォームの登場が早いなと思ったのですが、その後フレイム・ウォーター・ハリケーン・ランドの四つのスタイルにそれぞれドラゴンの強化スタイルが登場しました。さらにこの四つの強化スタイルを組み合わせた「オールドラゴン」は映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』で先行登場し、TVシリーズでは今回、第23話で登場となりました。
第9話のフェニックスに戻ると、こうして早々に登場かと思いきや、最後で平然と復活して見せます。そうか、フェニックス(不死鳥)だけに……
ただ、その後登場した2人目のライダー、仮面ライダービーストがファントムの魔力を食う魔法使いだったので、さすがに食われれば復活できないという道が見えました。実際、今回ビーストの仁藤攻介(にとう こうすけ) もそう言うのですが、ウィザードと決着をつけたがるフェニックスはビーストとは戦わず。晴人も攻介の協力を断って、オールドラゴンに変身しフェニックスに挑みます。
この間、フェニックスが人間だった時の背景も描かれましたし(正確には人間がファントムになるのではなく、ファントムを生み出した人間は死んで、そのファントムがその人間の姿に変身しているだけなので、まったくの別人格ですが)、そろそろ退場するんじゃないかと思ってはいましたが、さてどうやってと思っていると……
最後はウィザード・オールドラゴンのキックで太陽まで飛ばされていきました。
「不死身の身体を呪うんだな。永遠に死と復活を繰り返すがいい」
うん、これは予想外でした。
―――
『ドキドキ!プリキュア』は予告通り、キュアダイヤモンドが登場。
妖精たちは生まれたばかりでこちらの世界に送られてきたので、プリキュアのことはよく知らず、キュアソードのことも知らないとのこと。いつものことながら、妖精ってのはどうしてこう役に立たないのか…
ただ、キュアソードの正体は示唆されました。異世界人ではなくて、この世界でアイドルをやっているようです。
しかし気になるのは、プリキュアの特徴である格闘戦が少ないこと。
決め技は魔法を放つもの、そこまでの戦いは魔法の撃ち合いでも、ましてや他の武器を使った戦いでもなく、肉弾戦を主体にしているのが『プリキュア』シリーズの特色でした。
それが今回など、キュアダイヤモンドが初変身するや否や、さっそく必殺技を放って敵のジコチューを浄化してしまいました。
必殺技は溜めやモーションが大きいからこそ、そこまでの繋ぎの戦いがあるというのに、こう簡単では…
前回はまだ、塔の上から飛び降りロープを摑んで止まる(摩擦でロープを摑んだ手から煙が上がっていました)という映画的なアクションがあったのですが。
まあ、今回は尺の都合かも知れないので、今後はもう少しアクションでの魅せ場を期待したいところです。
次回はキュアロゼッタが登場予定。
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