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無限のパラレルワールド

『獣電戦隊キョウリュウジャー』ですが、今回割と普通に5人の合体武器が出ました。
なんだかんだでオーソドックスな戦隊となるのでしょうか。

『ドキドキ!プリキュア』、ようやくキュアソードの変身シーンがあり、ついでにマネージャーの正体が妖精という衝撃のネタもありましたが、今回もキュアソードが変身した途端に必殺技……
揃って変身した3人も、変身シーンが同時進行でなく3人順番にフルで映されたことと合わせると、どうも尺の割り振りがおかしくないかという疑惑が…まあ前回にはそれなりにアクションシーンがありましたし、これからに期待しましょう。

 ~~~

前回に続き『安達としまむら』の話、ですがむしろ本筋とはあまり関係ない部分の話です。
ですから、ネタバレもあると言えばありますが、そう重要ではないでしょう。他作品の話もありますが。

この『安達としまむら』には、知我麻社(ちかま やしろ)という変な少女が登場します。何しろ宇宙服(のコスプレ)に身を包んだ自称宇宙人にして未来人ですから。

安達としまむら

「宇宙服みたいなのを着た変な子」という台詞を読んだ時には『電波女と青春男』の星宮社(ほしみや やしろ)なのかと思いましたが、「同胞」ではあるけれども別個体らしい。実際性格は違いますしね。
星宮社も自称宇宙人で、まともなったエリオに代わる新手の「電波女」なのかと思いきや、微妙な超能力らしいものを実際に発揮したりして、7巻(真の妄想)や1巻のリメイクに当たるSF(すこしふしぎ)版では完全に宇宙人あるいは異世界の住人になっていました。
知我麻は同胞(おそらく星宮)に会いに来たようですが……わざとキャラを作っているのではなく本当に常識に疎いらしい行動が見られる辺りが、微妙に本物っぽくもあり。

ただ、後半で見られた知我麻社の素顔は、むしろエリオ似の青い髪の少女でした。
これについても、本人の口からの説明は一応あるので、後は信じるかどうかの問題です。
しかし、

・小学生くらいの身長
・エリオ似
・丁寧語口調(星宮との最大の違い)

というのはむしろ、『電波女』8巻(最終巻)に登場したリトルスマキン(エリオを小さくしたような、布団でぐるぐる巻きの少女。正体は不明)と共通しているのですね。
さて、8巻は同時発売のSF版と少し繋がりがあり、SF版はパラレルワールド(あるいは途中で差し挟まれる「前回」という記述を考えるとタイムループ)を思わせるリメイクでした。
そして『安達としまむら』における知我麻の、同胞と連絡は付いているが会いに行けない理由がある云々という発言も、パラレルワールドだから行けないのだとすると理解はできます。
もっとも、リトルスマキンと星宮社は『電波女』8巻で普通に会っていますし、ここから十全な解釈が導かれるわけでもありませんが。

さらについでの話をすると、『電波女』7巻で真の妄想の中の遠い未来(西暦2559年)では、建造途中で放棄されたロケットが街外れに立っていましたが、同様のロケットが『アラタなるセカイ』にも登場します。
この説明として一番有効なのは、フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』で語られる理論ではないかと思っていました。『発狂した宇宙』の主人公が飛ばされる並行世界ではSF的な事柄が現実であり、SF雑誌と同じ内容のものが実録誌として売られています。この説明として曰く、文字通り「無限」にある並行宇宙には全ての可能性が存在する、したがって別の宇宙での誰かの空想がそっくりそのまま現実である宇宙も存在する、というのです。

この理論の有効性が一番有効だと思うのは今でも変わりませんが、上記のようなパラレルワールド状況へのヤシロ(一族?)の関与の仕方を考えると、何か積極的な関与によってこの事態が生まれたという可能性もあるのかも知れません。
そもそも答えのあることかどうか知りませんが。

もう一つついでで『安達としまむら』に戻りますが、あとがきには本作も編集からの注文であった旨が極めて簡潔に述べられていました。
氏が割と女主人公が好きで、短編や部分的なエピソードまで含めればかなりその率が高いこと(ちなみに『みーまー』も登校時は性別が逆であったとか何とか)、『アラタなるセカイ』で小説は丸一冊女主人公、アニメもほとんど女子ばかりとその方向にシフトさせてきていたこと、さらに百合はライトノベルの売れ線ではないことから、いささか意外にも思える話でした。
『電撃文庫MAGAZINE』に連載という形で始まったことも、もしや手順を踏んでこの作品を通そうとしているのかと。

もっとも、明らかに企画主導の『アラタなるセカイ』でも作者の色は普段以上に前面に出ていましたし、王道を標榜しているらしき『トカゲの王』も王道とは違う何とも言い難いものになっているのを考えれば、ここにおいて注文制作と作者の持ち味による主導を区別することにどこまで意味があるのか、という問題も生じます。


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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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