オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
かつてない窮地――『問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月』
作者も言っている通り、7巻より前に8巻(ブルーレイ付き特装版あり)の刊行が決定しているという妙なスケージュールでしたが…
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(前巻のレビュー)
と言っても、この作品について私は、各種神話を踏まえた細かい設定を分析するという方向には向かっていないので、あまり詳しく語ることはありません。
この7巻冒頭は黒ウサギの過去で、現在は“ノーネーム”となっているこのコミュニティに救われた時の話。吸血鬼であり魔王のレティシアや、耀のギフト作成者であるコウメイといったメンバーがこのコミュニティにいたことはすでに分かっていたことですが、こうして見ると改めて、圧倒的なとんでもない(しかも、統一感のない)メンバーそろいのコミュニティだったことがよく分かります。
しかし、その黒ウサギは前巻ラストで力を失い、それと共にツッコミも失ってしまった模様。それに加えて前半から敵襲で総力戦となるので、彼女が問題児たちの行動に振り回されるコメディ部分は控え目、全部で200ページ程という薄めの大部分はバトルです。
前巻で対峙した魔王連盟の幹部とも対決……なのですが、どうやら彼らも魔王連盟のトップではなく、そこにはさらに複雑な思惑が存在している模様。
ラストではさらなる脅威も登場――
数字の桁数が少ない方が上位の世界観にあって、これまでは未だ4桁クラスまでしか登場していなかった意義が見えてきます。
圧倒的だった十六夜は別として、「問題児」の後2人は確実に力を付けていたのですが、敵のスケールアップはそれを上回る勢いで、問題児たちも苦戦が目立つようになってきました。
そんな中、過去最大の危機を迎えて引きで、さてどうなる――?
そんなところです。
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