オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
『紫色のクオリア』漫画版
しかし逆に、元々漫画家として活躍していた人がライトノベルのイラストを手がけるというのは比較的珍しいのではないかと思われます。
そんな珍しい例であった『紫色のクオリア』は、元々うえお久光氏と漫画家・綱島志朗氏のコラボ企画として生まれたものであったとか。
その後、うえお氏はもう数年新作を発表していないのですが、『紫色のクオリア』のコミカライズは現在も続いています(既刊2巻)。
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そもそも、ライトノベルのコミカライズというのは新人かそれに近い漫画家に割り振られることも多く、今ひとつなものも少なくありません(まあ、どんなやり方で人を選ぼうが当たり外れはあるものですが)。
その点、綱島氏は実績ある漫画家ですし(私はデビュー当初から読んでいたものの、途中で遠ざかってしまいましたが)、コラボ企画なお陰もあってか美少女とロボットというモチーフもよく合っていますし、違和感なく見事な出来になっています。
原作の性格上、モノローグがかなり多いのですが、漫画的演出に落とし込むことに十分成功していると言って良いでしょう。
それから、ライトノベルの原作1冊は漫画にして3冊前後になるのが一般的です。
しかも数ヶ月に1冊の刊行を標準とするライトノベルに対して、漫画を月刊で連載していると単行本数で比べても刊行ペースで下回りかねません。
そして媒体の紙面も有限ですから、コミカライズの巻数は限られたものになりがち、原作が終了して旬を過ぎれば終了したりします。
つまり、長いシリーズの場合、原作後半はコミカライズされない可能性が高いのですね。
が、『紫色のクオリア』は全1巻。内容的にも2巻では後半に入っていますし、完走できるでしょう。
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