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学問的議論という業

研究者にとって、同業者を批判するというのは重要な仕事です。
特に哲学の場合、どちらが正しいとかいう問題に留まらず、先人を批判することを通して初めて見えてくるものがあるのです。

他方で、実証科学の場合、――先日も触れた『孤独なバッタが群れるとき』で前野ウルド浩太郎氏が書いていましたが――まず先人の異説を論駁しておかないと、新しい成果を発表しても「いやそれは違う。先人のしかじかの説が正しいのだから」と言われてしまうおそれがあります。
しかし、前野氏の曰く、批判ばかりしているのは心苦しいことでもあります。

哲学の場合、批判を通して積極的な成果が上がるならばそれのみで楽しいしやりがいのあることですが、「喧嘩になるから日本人の書いたものは読まない」と言っていた方も知っていますし……
もちろん、学問上の論争と私的な感情は別物であることもありますし、別でありたいものですが、現実は色々と…それに、別に私怨に関わらずとも、反論/再反論のやりとりが延々と続くというの事態が大変なのは想像に難くありません。

そういう意味で、研究者というのも因業な仕事です。

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)
(2012/11)
前野 ウルド浩太郎

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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