スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

死亡フラグ考

今の我が家の冷蔵庫は、定期的に冷凍室の霜取りが必要です。放っておいて霜が溜まり過ぎると、冷凍室の蓋の開け閉めにまで支障を来すようになります。
実家の冷蔵庫は放っておいても自動で処理してくれているのか、それとも霜が付きにくいのか、手動で霜取りボタンを押す必要はないのですが。この辺が安物と立派なものの違いでしょうか。

しかも我が家(京都に一人で住んでいる方)の場合、霜取りをしても融けた霜の水が壁面に残り、また凍り付いてしまったりします。冷凍室の床部分の下面はつららに覆われていました。
ただこの氷も、霜取りの最中には融け出してゆるくなります。その際に手作業で剥ぎ取ったところ……これほどの量になりました(写真は台所の流しに捨てたところ)。

冷凍室の氷

しかも、融けた水は別です。
繰り返しますが容器で作った氷ではありません、壁面にこびり付いていた氷です。

 ~~~

いわゆる死亡フラグと呼ばれるものがあります。フィクションにおいて、「この台詞や行動があった登場人物はその後死ぬ」という定石ですね。
「俺、この戦いが終わったら故郷に帰って結婚するんだ」等は大変有名なものの一つですね。
これは「目前に幸せな将来が約束されていたのに、それに届かずして死ぬ」という落差で悲劇を強調するための演出だったのですが、多用されたせいで死の前触れとして定着してしまったものでしょう。
「ここは俺に任せて、皆は先に行け!」と言って敵を引き受けるのもしばしば死亡フラグ扱いされますが、たんに仲間を分散させてそれぞれ別の敵と戦わせるための運びで普通に勝ったりすることも多いので、実は微妙な例です。

さて、あらかじめ死亡フラグを立てておいてから登場人物を死なせると、どんな効果があるでしょうか。
まず、「この戦いが終わったら~」の例のように、悲劇を引き立たせるものがあります。

そもそも、あらかじめフラグを立てているということは、少し前からきちんと用意された道のりを辿って死に至る、ということです。
「フラグ」というくらいに定着した印である以上、読者(鑑賞者)としても予想は付くわけですから、その人物の死に面しての感情を用意する時間が与えられます。
とりわけ、そのフラグがその人物の生き方そのものと密接に結び付いたものであれば、その人物はその生き方の末に然るべくして死んだ、という印象を与えることでしょう。

『魔法少女まどか☆マギカ』美樹さやか等は好例でしょう。
もっとも彼女の場合、他のループではそもそも魔法少女になっていないことも多いようなので、魔法少女になること自体は必ずしも必然的ではなかったのかも知れませんが、最終回でまどかによる改変後の世界でもやはり去ってしまう辺りが、魔法少女となった以上彼女が必然的に辿る道を強く印象付けます。
そもそも『まどか☆マギカ』の場合、魔法少女の宿命を視聴者に教える上で、全ての魔法少女に明確な役割があり、無駄はありません。まあその辺は今回は余談です。

これに対して、死亡フラグを立てないと、死は不意打ちとなり得ます。ことによると、鑑賞者も悲しんでいる余裕すらありません。
その人物がそれまでどんな生き方をしていようと、無差別に突然降りかかる死――ただし、これをちゃんと印象付けようと思うと、大前提として一定数の人物を殺さなければならないのですが。

しかし考えてみると、「その生き方の末に然るべくして死んだ」というのは、死を意味付けし、美化することにも繋がります。
それが悉く道徳的に非難すべきことだとは言わないものの(そうであったとして、「政治的に正しくないこと」を描く意義は否定しますまい)、たまにはそうした傾向に注意を払ってみても損はないでしょう。

人は無意味に、不意に死ぬ――だからこそ生きていることは尊い、そういう面もおそらくあるのです。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。