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これも食――『世界で一番恐ろしい食べ物』

つい最近発売されたこんな本を読みました。と言っても写真集のようなものなので、「読む」ところは大してないのですが。

世界で一番恐ろしい食べ物世界で一番恐ろしい食べ物
(2013/10/01)
ニール セッチフィールド

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世界各国からいわゆる「ゲテモノ」と言われる食品を集めた写真集ですね。
しかも、写真がいずれもアップな上に高画質であるため、大変な生々しさです。
ただ、扱われている食材はアワビタコナマコ牛の舌(タン)胃(ハチノス)等、馴染みのあるものも多いです(特に、日本人にとっては海産物の項)。
作者が西洋人なので確かにアジアの食材が多く、日本人には馴染みのものがやや多めかも知れませんが、西洋で食べられている食材もあります。
まあ考えてみれば、牛や豚の肉だって、屠殺しているところならば十分にグロテスクに見せられるでしょうし。

作者はこれらの食に賛成も反対もせず、「読者が、『食』の本来の姿をより開かれた目で見られるようになることを願ってやまない」(p.13)と書いていますが、実際、世界各地で多様なものが食べられており、また普通に食べている食材にもこんな不気味な面もあるということを考えるのも食を考える上では一興でしょう。

ちなみに、虫、ヘビ、スズメ等を串刺しにしているのはほとんど中国の料理でした。
「ハチの蛹の串刺し」のページで「食べるよりも下ごしらえに時間がかかるだろう。小さな蛹のひとつひとつを串に刺してから、一気に揚げるのだから」(p.21)とあって、謎の手間のかけ方に驚くやら呆れるやらでした。私は、ハチの子は佃煮がいいと思っていますから……

アワビのページに「エロティックな見た目もさることながら」(p.46)という記述を見て、どこでも考えることは同じだと思ったり。

ただ、写真が間違っていると思しきページが2箇所あり、いずれも訳注によって指摘されていました。
一つは「ツブガイ」と書いてあるところで写真がサザエになっており、もう一つは「ゴカイ」のページでこうなっていました↓

ヌタウナギ(推定)

訳注曰く、「写真は魚類の一種と思われる」とありますが、どんな魚類かと言うと、心当たりがありました。ヒントは一面の白い泡です。
「はじめに」の以下の記述を見てみましょう。

(……)そしてとりわけヌタウナギは辞退させてもらった。ウナギのような形をしたこの生物は世にも醜悪で、控えめに言っても「自然が生んだ美」とは言いがたい。体を覆うネバネバとしか呼びようのないドロリとした粘液は、捕食者と同じく写真家をも遠ざける役割を果たすらしい。
 (ニール・セッチフィールド『世界で一番恐ろしい食べ物』上原直子訳、X-Knowledge、2013、p.12)


おそらくこれです。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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