オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
これこそヒーローの戦うべき敵、と言って良いものか
人間の美女に化けて、男性のハートを奪う作戦を遂行しているキャンデリラ。相手がノブハルだったのは予想外ですが、この機にキョウリュウブルーのハートをも奪おうとします。他方でノブハルもすでにキャンデリラ人間態は見たことがあるので、何とか尻尾を摑もうとそのままお見合いを続けることに。
しかし、危ない目に遭ったノブハルを、キャンデリラは本気で心配している様子見せ……
そんな表情を見たノブハルは、キャンデリラを信じて本気で話し合おうとします。
「君とラッキューロは、人間を喜ばせたり楽しませたりするために生まれたんだろう。だったら、人間を好きになることだってできるはずだ」
その結果、キャンデリラはノブハルにモンスター攻略のヒントを教えて去っていきます。
前々回はラッキューロが人間の漫画の熱烈なファンであることが判明、アミィに「人間を滅ぼしたら、続きも読めなくなっちゃうよ」と言われて悩む様子を見せましたし、もしや裏切りのフラグでしょうか。
司令官のトリンが元デーボス軍だけに、他にも離脱者が出てもおかしくはないのですが…
ラッキューロはモンスターを巨大化させるという役割があるものの、復元水は他の者に扱えないわけではありませんし。そして今回で40話、つまりそろそろ全体の8割ほどを消化したわけですから。
ただ、デーボス軍に背いたらカオスに殺されそうな気もしますが。
実際、今回の最後はデーボスをその身体に宿らせたらしいカオスが様子が変わって登場したところで引き。そして次回はついにまたデーボスが登場するようです。
それから、今まで何度か機会はありながら言い忘れていましたが、本番組の残された謎はダイゴの父・桐生ダンテツですよね。トリンとは旧知の仲らしいのですが未だに詳細不明ですし、おまけにやたらと強いですし…。
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『仮面ライダー鎧武』では、ついに街に出てきたインベスが一般人に被害をもたらし、それを討伐するというヒーロー物らしい展開になりました(第9話にしてようやく!)。
インベスはインベスの世界(「ヘルヘイムの森」と貴虎たちは呼んでいます)の奇妙な木の実(戦極ドライバー所持者が触れるとロックシードに変化します)しか食べられないと見抜いた光実が、ヘルヘイムの森の木の実を取ってきてインベスを誘い出し、さらにGPS機能搭載のスマートフォンを発信機代わりに使うなど大活躍。前々回も彼の盗んだスイカのロックシードのお陰で勝てましたし、今やストーリー推進の最大の原動力になっているような。
ちなみに、紘汰たちは戒斗等にもインベス退治への協力を呼びかけますが、断られます。
今やランキング一位になった「チーム鎧武」がインベス退治に現を抜かしてくれるなら、どのチームもその隙に勝ちたいから、ということのようで。
しかし前回、戒斗が「奪う強さ」にこだわるのは、ユグドラシルコーポレーションによって親しんだ街の土地を奪われたという想いがあるから、ということが判明していました。そこから郷土愛を追求する方向に進むこともできたかも知れないのに、無関係な人がインベスによって被害を受けても「俺にも関係ない奴らがな」という態度です。
ただ、恐らくポイントは戒斗の以下の台詞でしょう――「貴様らは頂点に立つということの意味を分かっていない。頼られることはあっても、頼るこはできなくなる」
部下に上手く頼る(仕事を振る)からこそ信頼されるリーダーというのもあっていいと思いますが、それは信頼関係のある仲間の中の上下関係だからこそであって、緊張関係にあるほかのチームとの関係だと、そうも行かないのかも知れません。いや、それともこれは各自の資質の問題なのか。適切な信頼関係の作り方は、そう一筋縄では行きません。
ところで、本番組は(そうでないこともありますが)基本的にはCMを挟んで「アバンタイトル+オープニング」「Aパート」「Bパート」「Cパート+次回予告」の4つに分かれます。Cパートと予告の間にCMは入りません。
そして今回のアバンタイトルは、ヘルヘイムの森への入口から溢れてきてこちらの世界で繁殖しているヘルヘイムの植物と、ロックシードになるその木の実を作業員の男性が発見して「美味そうだ」と食欲にかられる場面でした(ちなみに、インベスをおびき寄せるために光美たちが採って来た実に「チーム鎧武」のマンバーが同様の反応を見せる場面もあって、何か抗い難い独特の誘惑を放つ木の実のようです。)。
そしてBパートの終わりには「CMの後、衝撃の真相が明らかに!」と。
これはもう、インベスの正体は木の実を食べてしまった冒頭の作業員の成れの果て、という展開が来るかと思っていましたが、今回のところそういう「真相」は出てきませんでした。
しかし、紘汰たちが見た時には植物の蔦が絡まった作業員のヘルメットが残されていたので、この可能性は依然として高そうに思われるのですが…。
今回の最後には仮面ライダー斬月(貴虎)が登場、雑魚インベスを倒した後に、火炎放射器を持ったチームにヘルヘイムの植物を焼き払わせていました。
これを見た光実たちは「証拠隠滅」と憤っていましたが、そもそもヘルヘイムの植物が危険なものだとしたら、その意味は全く変わってきます。
ようやく「人を襲う怪人を退治する」ヒーロー物らしい展開になったと思ったら、怪人の正体は木の実の誘惑に囚われただけに人間、それを殺していいのか、と問われるとしたら、実に面白い展開なのですが。
そして、斬月のロックシード(メロン)が(スイカのロックシードを盗んだ時に)見覚えのあるものだったことから、光実は斬月の正体に気付いたようです。他方で、弟を疑おうとしない兄はどうも間抜けなイメージのまま…。
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ずっと触れて来ませんでしたが、『ドキドキ!プリキュア』は今回、キュアエース・円亜久里(まどか あぐり)のことが明らかに。
お祖母さんと血の繋がりがないことはこの前に判明していましたが、何とお祖母さんは亜久里を竹薮で拾ったとのこと。しかも赤ん坊だったのが、一瞬で10歳まで成長したという。
亜久里本人も、そんなことは今回初めて知ったようです。
これで、キュアエースに変身すると急に大人になるのも、劇場版で脇役に留まっていたのも事情がよく分かりました。
劇場版の敵はマナたちを幸せだった過去の想い出に閉じ込めたわけですが、亜久里はまだ10歳なのに加えて、そもそも記憶がないので、閉じ篭もるような過去を持たなかったわけです。
ただ亜久里は、お祖母さんに拾われる以前、一番古い記憶として、トランプ王国のアン王女の戦いを覚えている、というのですが……。本当に赤ん坊だったなら、そんな記憶があるはずはないので、本人も戸惑います。
しかしこれで、亜久里の正体はアン王女(の一部)である可能性が出た気がします。
前作『スマイルプリキュア!』のキャンディと被りますが。
時々呼びかけてくる王女の人格は別に存在しているわけですが、そこから分離された不完全な一部だからこそ、変身時間に5分間の制限(プリキュアとしては異例の時間制限)があるとか。
しかし他方で、レジーナの正体も問題でした。
何しろレジーナはキングジコチューの娘のはずなのですが、ジコチューには触れられないプリキュアの武器のはずの「三種の神器」の一つ・光の槍を抜いて現在も所持しています。「彼女は本当にジコチューなのか」という疑問も出たままでした。
一体どうなるのでしょうか。
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