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かつてない危機――『暗殺教室 7』

今回はこちらの漫画を取り上げさせていただきます。1巻からずっと取り上げてきた『暗殺教室』の新巻(7巻)です。

暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)
(2013/12/27)
松井 優征

商品詳細を見る

 (前巻の記事

おまけとしてゴルゴ13と共演したカードが付きます。

暗殺教室 7巻おまけ

さらに今回はアニメDVDを同梱した特別版も同時発売。色は同じですが表情は違います。

暗殺教室 7 アニメDVD同梱版 (ジャンプコミックス)暗殺教室 7 アニメDVD同梱版 (ジャンプコミックス)
(2013/12/27)
松井 優征

商品詳細を見る

さらにこのデザインはケースでして、ケースを開けてみると中の本体は舞妓バージョン。DVDももちろん殺せんせーの顔になっています。

暗殺教室 DVD付き特装版

さらにポストカードと今までの表紙の顔のシールも付いてきます。

暗殺教室7巻DVD付き特装版 ポストカードとシール


そろそろ内容の話に入りましょう。今巻は前巻から引き続いて1学期の期末テスト編です。
E組の生徒達は、学年最優秀クラスであるA組とこのテストの点数で勝負をしており、学校側もとびきりの難問を出してきています。

テストをモンスターとして描くイメージ映像は過去にも使われましたが、今回はA組との競争という要素も取り込んでより詳細な戦闘シーンが描かれます。

暗殺教室 テスト1

暗殺教室 テスト2
 (松井優征『暗殺教室 7』、集英社、2013、pp.11-12)

もちろん、試験中でリアルタイムで正解不正解や他人の点数が分かるわけではないので、これはテスト結果発表まで含めてのイメージです。中間テストでのイメージ映像はもっぱら試験中の問題との戦いを描いていたので、その辺の違いも注目ですね。
しかも、単なるイメージ映像だけでなく、どんな問題なのかも、断片的にではありますがこの「問スター」の体に書き込まれています。

さて、今回E組はA組との賭けに負ければ、かなり厄介な条件を呑まされることは明らかでした。
ただ、本来試験はあくまで「試し」です。
それでも、試験で勝ち負けを競うという経験には大きな意味があるのです。

暗殺教室7巻1
 (同書、p.41)

勝負し、負けて挫折するという経験をも味わうこと――そのことから得られるものに、殺せんせーも期待しています。
この勝負で、E組とA組からそれぞれ誰が勝利を味わい、誰が挫折を味わったのか――それは読んでのお楽しみ。

ところで、理事長の息子・浅野学秀はいずれ自らの父をも支配下に収めるという野心を持ち、今回のテスト勝負もそれに利用するつもりでいました。
親子の間でもどちらが支配するかされるか、という緊張関係を持っているのは何とも歪に思える光景ですが、しかし考えてみると、先生を暗殺しようとしているE組にも、――少なくとも外見上は――これと似た面があります。
そして、ある時には恐怖を与え、ある時には「君ならできる」とその気にさせ、またある時には挫折を味わわせる、殺せんせーと理事長という二人の教育方針は――作中で烏丸先生も言う通り――奇妙にも通じ合うものを持っています。
今回、E組とA組でそれぞれ挫折を味わった生徒とそれに対する二人の態度が描かれることで、そのことはいっそう際立ちました。

もちろん、一部を切り捨てることをシステムに織り込む理事長に対し、殺せんせーは一人一人の生徒を伸ばすべくケアしています。
しかし、二人の本質的な違いはそれだけに留まることなのかどうか――二人のさらなる対比こそ、本作のクライマックスに関わってくることかも知れません。
学秀の方もこれで終わりはしないでしょうし。


それはそうと、テストは話数的には割とあっさり終わり、夏休みは南の島でリゾート、同時にE組生徒たちが技能と知恵を結集しての暗殺計画になります。
ビッチ先生の師匠にして殺し屋の斡旋業者でもあるロヴロも再登場。渚の素質を見抜く辺りはさすがですね。
渚がロヴロ師匠から授けられた「必殺技」は炸裂するのか?

暗殺教室7巻2
 (同書、p.102)

そうして生徒たちはついに殺せんせーを追い詰めますが……
しかし計画にイレギュラーは付き物。そして殺せんせーの暗殺賞金という利を掠め取ろうとする者も。
今までは、生徒たちに危機があっても、つねに殺せんせーがいました。もちろん、殺せんせーの力で片付けては先生として筋が通らないことも多々ありましたが、生命の危機にまでは至っていなかったのも確かです。
しかし今回、暗殺計画のかつてない成功によって殺せんせーが動けなくなったところで、外部の敵によって生徒たちの生命にまで危険が及びます。

こんな場面で先生とは何をすべきであり、何ができるものなのか、そして暗殺者として鍛えられた中学生の部隊と指揮官・烏丸先生はプロと思しき敵を相手にいかなる戦いぶりを見せられるのか――ますます盛り上がる作品です。

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Author:T.Y.
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