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2013年12月、および2013年全体の読書メーター

読書メーター2013年12月

2013年12月は38冊9055ページでした。久々に1冊/1日を上回りましたね。
修士論文の執筆もあって忙しいはずがなぜペースが上がっているのかはあまり気にしないように。

何となく、大量の本を置いてある京都の家にいると、簡単には読めないなれない外国語などを次々読みたくなるのでかえって読了するペースは落ちるような気もします。もっとも帰省したのは月末1週間ほどなので、あまり関係ないかも知れませんが。

読書メーター2013年計

2013年1年間の合計も出ました。392冊95970ページです。

12月の詳細は追記にて。1年間の詳細は長くなりすぎるので避けます。
2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:38冊
読んだページ数:9055ページ
ナイス数:543ナイス

アリストクライシII Dear Queen (ファミ通文庫)アリストクライシII Dear Queen (ファミ通文庫)感想
今回の敵の「領地」は、怪我をしても治され、人々が永遠に戦争(もどき)を続ける村。城に籠もって出て来ない「支配者」――穴蔵の悪魔を降臨させるための作戦とは…。人間の弱さと強さが交錯し、支配者の掌の上で弄ばれ続けた村人の気概が、抵抗が実ったと思ったところで突き落とすのはさすが、いつも通りの作風。それでも、同胞に対する孤独な戦いを続けるエリーゼは人間の強さを肯定する。残酷ながら真っ直ぐな美しさを感じさせる物語。今回、グランに関してはあまり動きなし。そして、新たな敵幹部も登場か。
読了日:12月1日 著者:綾里けいし
大奥のサクラ  現代大奥女学院まるいちっ! (角川スニーカー文庫)大奥のサクラ 現代大奥女学院まるいちっ! (角川スニーカー文庫)感想
関ヶ原の戦いで時空間爆弾により豊臣軍が勝利して400余年の近未来、刀狩の徹底された日本の中で、大阪城の「大奥」だけは異能を持つ美少女達の殺し合う戦国だった。将軍の息子にして内務監察局に勤める秀影は、仕事で入った大奥で初恋の相手・さくらに再会するが…。ガラス壁で隔てられ、名乗ることもできずすれ違う二人の関係が悲痛で、それだけにカタルシスもひとしお。サブキャラは無惨に死ぬが。えげつない悪役を描きつつ、哀しい面も見せる手腕はさすが。そして相変わらず兄妹、というか歪んだ家族関係が好きなこと。
読了日:12月2日 著者:日日日
海賊党の思想: フリーダウンロードと液体民主主義海賊党の思想: フリーダウンロードと液体民主主義感想
スウェーデンで誕生し、ドイツで盛り上がった政党「海賊党」。インターネット時代における著作権の緩和と、直接民主制と間接民主制を複合した「液体民主主義」を唱えるその実態、強みと弱み、流行りと廃り。ナチス時代の抵抗運動「エーデルワイス海賊団」や、カントやハーバーマスの思想といったドイツ的なものとも結び付けてこの運動が論じられる。今後この政党が成功するかどうかは分からないが、デジタル時代において考えるべき問題が多く関わっているのは確か。
読了日:12月4日 著者:浜本隆志
鮎原夜波はよく濡れる (電撃文庫)鮎原夜波はよく濡れる (電撃文庫)感想
溺れているように見えた少女・鮎原夜波を助けようとプールに飛び込んだ渚野陽平は、ウンディーネの力で水の怪物ヴォジャノーイと戦う夜波達に同行することになる。死にかけた主人公が助けられて一緒に戦うことになるのはウルトラマン型ヒーロー物の構成。陽平は今のところ戦力ではないが。濡れ透けを初めとするサービスは豊富。しかし最初の戦いまで1冊の1/3、陽平の参戦が決定するまで2/3、仲間の一人塔子は詳細不明で活躍なしと、全体に展開がスローペース。敵の正体に関わる最後の引きは良かった(真相は予想できる気はするが)。
読了日:12月5日 著者:水瀬葉月
大日本さむらいがーる劇場 (星海社COMICS)大日本さむらいがーる劇場 (星海社COMICS)感想
まさかこの作品のメディアミックスがこのようなショートギャグ形式になろうとは。原作のテーマ性からは離れてギャグ(キャラ弄り)に徹しているが、ある意味でキャラ設定の基本は押さえているのが大したもの。フルカラーで収録というのも良い。その分高いけれど。佐々倉はついに顔見せなしか…。
読了日:12月6日 著者:川村一真
境界の彼方 3境界の彼方 3感想
妖夢の討伐旅行を計画する美月だが、対象の妖夢は意外な特性を持っており…。というわけで今回は、名瀬の中枢から蚊帳の外であることを密かに気に病んでいる美月の回。冷静過ぎて現場向きでないと言われる彼女と、一途に身体を張る栗山さんは好対照だが、どうあるべきか必ずしも結論は出ない。同時に、秋人のもう一つの能力・獣人化とその恐ろしさも明らかに。名瀬による彼への処遇という問題は、これからのストーリーをますます大きく動かしそう。次巻では母親も登場か。そして風呂でヒロインが眼鏡を外すことを心配する秋人は本当にブレない。
読了日:12月7日 著者:鳥居なごむ
A Parting of the Ways: Carnap, Cassirer, and HeideggerA Parting of the Ways: Carnap, Cassirer, and Heidegger感想
1929年、ダヴォスでのハイデガーとカッシーラーの対論を、論理実証主義の代表として知られることになるカルナップも聴講していた。三様の異なる哲学を展開する三人だが、新カント派というルーツを共有し、それとの対決や同時代の数学・自然科学との取り組みの中で、お互いにも関わりながらそれぞれの哲学を築いていたのだった。彼らの分岐は現在の「大陸哲学」と「分析哲学」の分岐に繋がるものでもあり、遡ればその根は新カント派にある、という史観を提示。三者の哲学と新カント派についても手頃な入門書となる好著。
読了日:12月8日 著者:MichaelFriedman
ALCA-アルカ- 創生のエコーズ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)ALCA-アルカ- 創生のエコーズ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)感想
文中に詩を挿入する文学は数あれど、QRコードを挿入して、ネット上にある音楽にアクセスできるとは面白い試み。音楽も良かった。ストーリーとしては、大災害を経て、近未来風の都市と、創主が宗教的権威として君臨するファンタジー風の国とが地政学的に分断された世界で、それぞれの国に生きる瓜二つの二人の少女・若葉とメイを廻る物語…なのか。この巻では二人が出会うことすらなく、間接的な接点ができたところで続くというのはやや半端かな。謎もあまり解かれていないし。音楽は架け橋となるのか? 題材は面白そうなので期待してみたい。
読了日:12月9日 著者:project-ALCA-
魔法少女育成計画 limited (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)魔法少女育成計画 limited (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)感想
魔法少女も魔法の国もクズばかりだが、だからこそ、良き魔法少女のあり方を求めて皆戦っている。はっきり敵味方が分かれていたからこそ、味方を犠牲にして生き延びようとする者達の下衆振りが際立つが、彼女らが仲間の死を受けて意を新たにする展開も輝く。ただし、成長の余地があるキャラ、成長したキャラこそ死ぬことも多いが。そして悪には悪をもって戦うことが奏功している辺り、綺麗事で済まないのを思い知らせてくれる。犯人は分かりやすかったが、それだけでは終わってくれないということか。ラストも今までになく後味が悪い。
読了日:12月9日 著者:遠藤浅蜊
クロクロクロック2/6 (電撃文庫)クロクロクロック2/6 (電撃文庫)感想
職業的犯罪者、殺人鬼、一時の感情から人を殺して後悔する少年、倫理観の欠けた少女…多様な事情とあり方の犯罪者達が入り乱れ、かち合い、互いを狙って戦う、さしずめこれはスーパー殺人者大戦。イカれた小学生の美鈴も可愛いところを見せたし、殺し屋達は憎めないし、人間描写とその絡み合いは本当に見事。拳銃は6丁出揃ったかな。現状が複雑なだけでなく、過去の因縁もありそうな模様。同時に作者の過去作品の大甲子園でもあって、年表が埋まっていく感覚が堪らない。湯女と二条オワリの出会いが描かれようとは。挿絵も期待以上。
読了日:12月10日 著者:入間人間
這いよれ! スーパーニャル子ちゃんタイム(4) (メテオCOMICS)這いよれ! スーパーニャル子ちゃんタイム(4) (メテオCOMICS)感想
今回は2話構成での真尋さん女装編に始まり、海の家(こちらも2話セット)、コミケ等。ノーデンス、ニャル夫、アト子も登場。多くは原作にもあった要素の再構成とは言え、オリジナルストーリーでありながらこの原作イメージへの忠実さは特筆に価する。この世界線は全てを内包するということで、原作だけでなくアニメのネタも合流。さらにベルテインとのクロスオーバーネタまで押さえている辺りが素晴らしい。
読了日:12月11日 著者:逢空万太,星野蒼一朗
日常 (9) (カドカワコミックス・エース)日常 (9) (カドカワコミックス・エース)感想
ダブルチーズバー子の登場を筆頭に、昔のネタが不意に回収される驚きと楽しみ。あの顔はこの漫画ならではの顔芸の一環にも見える辺りがまた絶妙。視点キャラを変えながら一連の話が少しずつ関係していたり、カバー裏でもモブキャラ紹介をしていたりと、細かい動きへの目配りも相変わらずの見所。麻衣ちゃんは相変わらずハイスペックかつマイペースだが、風邪を引くとか意外な場面も。はかせ高校生編は特にオチもなく現実らしいのが衝撃だった。
読了日:12月12日 著者:あらゐけいいち
ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫)ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫)感想
街に聞こえる死神と魔本の噂、そして蟲と裸蟲の正体に関する秘密、そこに関わってくるバチカン――自分の「救い」を押し付けるのは暴力的だが、本人に選択を迫るのも時に残酷。しかも人は必ずしも最善を選べない。それでも正しさを求めて生きることの意義。来世の救済を求める歪んだ信仰と、地上の楽園を求めて、明日死のうとも今を生きて足掻く者の対比の物語でもあった。そして今回はアンリと友達になろうとする級長のクロエと、謎の多い眼鏡っ娘マルティナが活躍。毎回、一番泣かせるのはゲスト男性キャラ、今回はアルノー氏。
読了日:12月14日 著者:物草純平
大奥のサクラ 現代大奥女学院 (1) (ファミ通クリアコミックス)大奥のサクラ 現代大奥女学院 (1) (ファミ通クリアコミックス)感想
アクション描写はあまり上手いとは言えないが…。秀影の血腥い回想が冒頭に入っている構成はむしろ正統派というべきか? 他にも結構細部の展開は変更されているが、総じて良かった。原作・漫画の他に構成があるという関連スタッフの多さに驚き。
読了日:12月14日 著者:佐倉はなつみ,倉本雅弘
フユコイ-彼女たちの言えない事情-電撃コラボレーション (電撃文庫MAGAZINE文庫)フユコイ-彼女たちの言えない事情-電撃コラボレーション (電撃文庫MAGAZINE文庫)感想
『電撃文庫MAGAZINE』Vol.35付録だが、まあ独立した冊子であるし。12歳のクリスマスイブに「プレゼント」として家に引き取られてきた少女への想い、彼女とのスキー旅行で、二股疑惑を晴らすため裸を見ようと奮闘する少年、AI「量産型彼女」との恋愛に生きようとする少年の幼馴染との屈折した事情、クラスメイトの少女の暗殺以来を受けた殺し屋…。冬をテーマにした4人の作者による4本の短編で、登場人物がクロスオーバーしているが、それ以上に複雑な繋がりはない。あまり読んでいない作家の作品が味わえて良かった。
読了日:12月15日 著者:岩田洋季、上月司、御影瑛路、時雨沢恵一
鮎原夜波はよく濡れる (2) (電撃文庫)鮎原夜波はよく濡れる (2) (電撃文庫)感想
陽平の妹・月子の残したノートとヴォジャノーイの関係を知るべく、ヴォジャノーイ捕獲作戦に乗り出す。しかし濡れて興奮する謎の女が乱入して…。ようやく一緒に行動することになった塔子が前半はまったく力を発揮できないままだったりと、相変わらず魅せ場が来るのに時間がかかるが、ストーリーは堅実。ある程度まで予想されたとおりの真相が見えてきたというところだろうか。今後はなかなかハードな展開もありそう。陽平は捕獲要員として活躍する方向か。その代わり、彼が前巻でウンディーネの戦士用の武器を使えた謎は据え置きだが。
読了日:12月16日 著者:水瀬葉月
さすらいエマノン(リュウコミックス)さすらいエマノン(リュウコミックス)感想
ずっと放置していた気がするが続刊の出たこの機に。というか原作もどこまで読んだか記憶定かでないが、とりあえず女の子がやたらと裸になってるのを見て鶴田謙二らしいなと思う。密かに生命30億年の歴史を守り続けるエマノン。彼女と関わることは必ずしも幸福でないこともあるが、それでも全生命にとって意味がある。そして未来人らしきヒカリとの奇妙な交流も。
読了日:12月16日 著者:梶尾真治,鶴田謙二
【映画パンフレット】 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』【映画パンフレット】 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』感想
なんと映画の撮影終了がTVシリーズの放送開始前とは…やはり鎧武の放送が例年より1ヶ月遅かったために色々苦労があったのだな、と察する。上田眞央とフォーゼ以前のシリーズからの友情出演メンバー(木ノ本以外)のインタビューが書面による回答のみだったのが残念。
読了日:12月17日 著者:
續 さすらいエマノン (リュウコミックス)續 さすらいエマノン (リュウコミックス)感想
鶴田謙二作品で続巻の出る貴重さ。今回は山中で記憶を失っていたエマノンを発見、保護する青年の物語。確か原作の第二エピソードだったが、結構細部は変更されているような。ラストは悲しくも繋がりに少しだけ心暖まる。ゆったりした展開だが、その分'70年代当時の風景を実に丁寧に描いており、コミカライズの意義があるというもの。原作エピソードの順番を変えてエピソード相互の関係を示せるってのもいいね。
読了日:12月17日 著者:鶴田謙二,梶尾真治
ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)感想
他のヒーロー達の戦いで途中を盛り上げておいて、最後にサイタマがワンパンというコンセプトは変わらず。ぷりぷりプリズナーもいいキャラだったがやはり…。そして活躍できなかったヒーロー達を侮辱から守るために泥を被るサイタマ。彼がすでに成長しきった揺るぎのないヒーローであることを感じさせるが、だからこそ現実は彼に対して厳しい。前々から存在を見せていたB級ヒーロー達が話しに絡んでくるのは次巻からか。焦らすなあ。
読了日:12月17日 著者:村田雄介
魔女は月出づるところに眠る 上巻 ―ローブを纏って生まれた少女― (電撃文庫)魔女は月出づるところに眠る 上巻 ―ローブを纏って生まれた少女― (電撃文庫)感想
小学6年生の東島恵奈がボランティアで手伝いに行った老婆・アボットは本物の魔女で、恵奈は弟子入りすることになる。しかしここには魔女の世界の予言や敵対勢力間の闘争が関わっており、友達の里弥とさくらも巻き込まれて、事態は陰惨なことに…。魔女のイメージは古典的なものに忠実だが、ここでの「悪魔との契約」は悪魔を捕らえてその力を使うことであり、魔女とは智者であり技術者である。その代償が重いもので、魔女を悪と見なす勢力も存在するということは、技術の光と闇を巡る戦い、ということだろうか。
読了日:12月17日 著者:佐藤ケイ
ケモノガリ 7 (ガガガ文庫)ケモノガリ 7 (ガガガ文庫)感想
もしこの世に絶対悪があれば、それと戦うことはきっと命を賭ける甲斐があるだろう。ただ、その戦いはやはり表向き讃えられず、時には自らの人間性をも削らねばならない汚れ仕事であるのだが…。ローマ法王からCIAまでがクラブとの決戦に結集する7巻。楼樹達はクラブの本拠地たる島に乗り込む。敵がすでに出揃っていて組み合わせも予定通り、量産の娯楽提供者も雑魚なので前半は少し消化試合めいたものを感じたが、イヌガミが最後に魅せてくれた。散っていくCIAのメンバーもカッコ良い。次で完結かな。日常は血と狂気に勝利するか。
読了日:12月19日 著者:東出祐一郎
UQ HOLDER!(1) (少年マガジンコミックス)UQ HOLDER!(1) (少年マガジンコミックス)感想
主人公・近衛刀太はネギの孫であり不死者となってしまった少年。都で一旗揚げるという目標を持つ彼は、先生の雪姫とともに旅に出る。『ネギま!』を読み終えた時、サブキャラの設定や顛末等はさておいて、ネギの不死者としての生き方を問う章――王家の始祖やゼクトも関わる――が存在し得たような印象があったので、世代とキャラを変えての続編でテーマ回収、ということだろうか。主人公のキャラに加え、田舎や寂れた郊外の風景も前作とは対照的なのが印象深い。ところで九郎丸の性別はいつまで引っ張るのかね。
読了日:12月19日 著者:赤松健
ささみさん@がんばらない 4 (少年サンデーコミックススペシャル)ささみさん@がんばらない 4 (少年サンデーコミックススペシャル)感想
これにてコミカライズは完結。天の岩戸にささみさん引きこもり、そして呪々との母子和解まで。この構成だと、アラハバキからは玉藻前だけが敵として顔見せすることになるのか…。最初から最後まで原作からのアレンジは多いがストーリーと主題を表現するための工夫が感じられて良かったかな。
読了日:12月20日 著者:西川彰
ウは宇宙ヤバイのウ! ~セカイが滅ぶ5秒前~ (一迅社文庫)ウは宇宙ヤバイのウ! ~セカイが滅ぶ5秒前~ (一迅社文庫)感想
いきなり巨大隕石衝突で地球が滅びて2日前に戻る。この宇宙は世界線混淆機により並行宇宙を混ぜ合わせて5分前に生まれたものであり、平凡な高校生だと思っていた自分は偵察局のエージェントだった。大食い少女の体内にブラックホール。ふざけた設定の宇宙人やら組織やらが数々飛び交い、何の目的で行動していたのかも分からなくなるカオス具合。世界の壊れっぷりは楽しめたが、1章でヌル香が語る胡散臭い逸話と、2章以降作者の視点から語られるアホらしくも事実らしき設定解説とが同じ形で挿入される辺りに記述基準の落ち着かなさを少し感じた。
読了日:12月20日 著者:宮澤伊織
銀閃の戦乙女と封門の姫5 (一迅社文庫)銀閃の戦乙女と封門の姫5 (一迅社文庫)感想
いきなりクァント=タンに侵入したゼノによりタウロス王子が攫われる。固有スキル持ちが奪われることの脅威。全人類の存亡を賭けて、そして戦後はそのためにクァント=タンに多くの犠牲を強いた「白の会」にも落とし前を付けさせてより良い国を築く将来に向かって、最後の戦い。多視点で真相もあっさり説明されるし、戦闘も細部を省略してハイペースで進めるのはいつものことか。前半の窮地を脱却するのが意外に早かった気が。前巻で登場したあかりは想像以上の活躍。『魔導書』のイリーナも顔見せ。そして最後、またフレイにヒロインらしい役が…?
読了日:12月21日 著者:瀬尾つかさ
プラトンのミュートスプラトンのミュートス感想
第一部ではホメロスに遡って、元々ギリシア語においてミュートスとロゴスは対立するものではなく、またミュートスが真理性を備えていたことを論ずる。そして哲学者達においてもミュートスは決して退けられたわけではなかった。第二部ではプラトンの著作において、死後の魂の運命や宇宙の創造といったミュートスがいかなる意図を持って使用されているかを解明する。一次文献の読解も先行研究のサーベイも非常に詳細で優れた研究だが、やはり特に後期対話編に関しては満足できる答えを出すのは難しいようで。
読了日:12月23日 著者:國方栄二
L Intuition de L Instant (Ldp Bib.Essais)L Intuition de L Instant (Ldp Bib.Essais)感想
バシュラール『瞬間の直観』。ルプネル『シロエ』の哲学の解説という形で、絶対的に孤立した不連続な「瞬間」から形成される時間を主張、ベルクソンの「持続」の哲学を批判するのだが、ベルクソンとの対立は表面的で、批判は核心には触れていない感あり。小著ということもあるが、これだけだと独自の立場の説明としてはいささか物足りない。併録の小論『詩的瞬間と形而上学的瞬間』の方が瞬間性の意義をよく語っているかも知れない。いずれにせよ詩的で、一読して明晰というものではないが。解説は他著作との関係で本書の位置付けを論じる。
読了日:12月25日 著者:GastonBachelard
血まみれスケバンチェーンソー 7 (ビームコミックス)血まみれスケバンチェーンソー 7 (ビームコミックス)感想
各ステージに敵の待ち受ける地下道を進んで奥に囚われているキンバリーの救出に向かう王道展開。一般人を盾に取るアイドル・桃井メロンを前に、ダチのためなら一般人をも敵に回すギーコの筋が熱い。その後の発火能力を持つ兄弟はとりわけあっけ無さが際立ったような。爆谷は相変わらず頼りになるな。
読了日:12月25日 著者:三家本礼
僕の小規模な自殺 (メディアワークス文庫)僕の小規模な自殺 (メディアワークス文庫)感想
しがない大学生の俺のもとに未来人を名乗るニワトリがやって来た。彼女は3年後に病気で死ぬ、それを助けろと。運動と食事で彼女を健康にするべく努力するが、必ずしも彼女と結ばれることには繋がらない悩み。そして周辺で起こる不穏な動き。人類の存亡と彼女の生死を天秤に掛けて、クマと戦うシュールさ。そうして確保される未来も崩壊の兆しを見せる不気味な後味。自分亡き後の未来など気にかけず彼女のために邁進する一途なラブストーリーと、タイムトラベルの浅ましさ、あるいは虚しさ。結局、全人類のための戦いなど虚しいものだったのか…。
読了日:12月25日 著者:入間人間
漫喫漫玉日記 四コマ便 (ビームコミックス)漫喫漫玉日記 四コマ便 (ビームコミックス)感想
こちらはファミ通の「読もう!コミックビーム」単行本化。『御緩』後期の鬱がひどかった時期から現在まで。実際、前半は制御できない感情がそのままで苦しさを感じさせるところもしばしば。しかし日常生活の中での着目点はやはりさらっと笑わせてくれる。インタビューも作者の状況を赤裸々に伝える。後半、特にO村の発言が憂国談義っぽくなっているが。
読了日:12月26日 著者:桜玉吉
マグダラで眠れ (電撃文庫)マグダラで眠れ (電撃文庫)感想
錬金術師クースラはグルベッティの街の工房で冶金研究を行うことになるが、そこには監視役として修道女フェネシスが送り込まれていた。通常の枠組みに入らず、忌み嫌われる一方で重用される錬金術師の社会的ポジションが重要な話で、社会構造の説明に割くページ数が多いが、十字軍に伴う騎士団の成立と拡大など、かなり丁寧に史実に基づきつつ脚色を加えている。科学史に関しても然り。屈折したクースラと純真に居場所を求めたフェネシス、二人の心情が出会いによって開かれ、自分たちの道を見出す描写が見事。そして相変わらずの獣耳推し。
読了日:12月26日 著者:支倉凍砂
暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)感想
テスト、それは勝敗を知る機会。成果を挙げる者、意外なところで挫折を味わう者…これは理事長の息子・学秀にとっても一つの機会だったようだが、今後どうなるか…。そして南の島での暗殺計画。生徒達がこれまでに培った力とそれぞれの能力を結集して殺せんせーを追い詰めにかかるが…。思わぬ存在の介入。生徒達の身にかつてない危機が迫った時、というのは一つの転機かな。今回注目の生徒は生物好き倉橋さんと狙撃手の二人、それに岡島もか。渚の素質を見抜くとはロヴロ師匠、さすが。
読了日:12月26日 著者:松井優征
後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール (集英社スーパーダッシュ文庫)後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
アラブと中国を合成したところに野球が存在する世界にて、少年・海功は皇帝に復讐するため女装して後宮に入る。そこは美少女達が野球で競って成り上がりを目指す世界、しかも獣人やら宇宙人やらもあり。そんなチャンポンでファンタジーな世界を見せる手腕には毎度感嘆。それでいて熱く爽やかな友情ありのスポーツ物。目的と正体を隠している主人公の孤独感と、次第に仲間との絆の方を大切に思うようになっていく描写が素晴らしい。エロも内容は生々しいのだが、主人公が男として反応することを許されないためどこか淡々、その辺のバランスも流石。
読了日:12月27日 著者:石川博品
B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む (ファミ通文庫)B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む (ファミ通文庫)感想
彼女だけはずっと僕の隣にいた――繭墨以外に腹を塞げる者がいて、彼女を見捨てれば小田桐は助かるという。決断を迫られる時。そしてあさととの恐らく最後の対決。しかしやっぱりあさとは小田桐のこと大好きだな。降霊会はあんまりストーリーに関わらなかったが。後半は紅い女との決戦に向けて、今まで関わった人達が集う。偽善だろうと他者に生きて欲しいと願うことの意義。しかし結末は・・・この形で引き、そして次巻完結はほぼ予想通りかな。
読了日:12月28日 著者:綾里けいし
サイコメ 4 殺人忌と裏盆会を (ファミ通文庫)サイコメ 4 殺人忌と裏盆会を (ファミ通文庫)感想
夏休み、鋭利が帰省し京輔も呼ばれることに。仮釈放の煉子と綾花も同行して暗殺者の名門・紅羽家へ。というわけで今回は鋭利回。いかにも女の子らしく可愛く、殺せないことを除けば強くてカッコ良くもあり。今までと違い煉子の活躍もなく締めも徹底して鋭利。そして殺し屋でも何でも家族の情に変わりなし。出所できる人数には限りがあるので舞那達はほとんど出番なしだが、合間でボブ・千尋・道郎の背景も語られてたのは良かった。と言うか剛力ってボブの本名かな、多分。1巻と同じく、前巻の引きは次に持ち越しか。
読了日:12月29日 著者:水城水城
灼眼のシャナ (電撃文庫)灼眼のシャナ (電撃文庫)感想
怪物に教われ、長刀を持った少女シャナ(通称)に助けられた坂井悠二は、自分がとうに「紅世の徒」という異世界の者に存在を喰われて消えており、今の自分は遠からず消える代替物であることを知る。誰にも記憶されることすらなく消えていく辛さ、それでも今を存在することの意味。テーマは明瞭にして色褪せず、あとがきを見てもテーマ設定をきっちりやっていることがよく分かる。最初作中用語の連発で取っつきにくいが、これも主人公の置いてきぼり感な呼応している。悠二は大物過ぎる気もするが、これも魅力か。
読了日:12月30日 著者:高橋弥七郎
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃文庫)ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃文庫)感想
高等士官試験の受験会場に向かう船が遭難し、5人の候補生と帝国皇女シャミーユは敵国たるキオカ共和国領に流れ着いてしまう。だがそれは「怠け者」にして希代の知将・イクタの戦記の始まりだった。伝統と言えど吟味し悪しきは改める合理的精神と旧弊との対決を、悪弊に窒息しつつある帝国側の救国な戦いとして描く、と見た。展開は見応え十分だし、キャラの魅せ方は巧い。しかし、合理性を「科学」と等置し宗教と対置する構図は安直な科学主義と言うか、それ自身が合理的検証を欠いた通念の受容の感を禁じ得ない。
読了日:12月31日 著者:宇野朴人

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
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