オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
期待などしないこと
あれやこれやと文句を言って、それで私は何を期待しているのか、と。
私の言ったことが何かの成果をもたらすとでも期待しているのか――たかがブログ、誰でも書けるものでしょう。
確かに、「大学の宣伝」等と大上段に打って出たくらいで、自分のやっていることが影響力を持ったらいいな、と思いはします。しかしあまりそれを期待するのも助平根性というものではないか、と。
成果などからはかけ離れることこそを目指したいですね。
ここでは身の回りの人が登場するエピソードもかなりたくさん書いていますが、このブログを読んでいる可能性が高い人のことを書くのはやはり怖いものです。後で怒られるくらいならマシな方で、直接怒られる機会もないまま気が付いたら問題が大きくなっているようなことがあり得ますからね。
ですが、書きます。(前回の内容のラストにも多少繋がります)
芸祭2日目の夜のこと、芸術学の卒業生と河合塾の先生が何人か来られていて、しばし話をしました。卒業生の先輩方は大学院に進学されている方がほとんどでしたが、就職されている方も1人いて、名刺を配っていかれました。
就職されていた先輩(Mとしておきましょう)が行った後、別の先輩がこんな一言を。
「Mが一番偉いよね」
結局、社会に出て働いているのが一番偉い、ということで、こういうことは当の学生の間でもしばしば口にされることではあります。
ただし、1つ付け加えておくと、こういうことはあまりにも深刻に言うと、かえって説得力がなくなるように思います。
「働いている人の方が偉い、自分は偉くない、どうしよう」とあまり深刻に考えられると、「じゃあ、就職でも何でもしろよ」と言いたくなります。この芸祭でのエピソードの場合、酒の席の軽い感覚で「自分たちは偉くない」ことをあまり深刻に言わないトーンであったからこそ面白いのであって(と、私には聞こえました)。
私自身のことを考えても、いずれ卒業する時、職にありつき、社会に適合できるのかというのは小さからぬ問題ではありますが、本気でそれを気にしているのなら、こんなところでぼやいている暇があるか、と。
(芸術学2年T.Y.)
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