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帝都の犯罪とスプーク、それに超常存在――『事件記者トトコ!』

いくらやる気がなくて力が入らなくても、外国語テキストの購読と文法の講釈を始めるとその時だけはやる気になります。

 ~~~

そんな中ですが、今回はたまたま手に取った漫画を紹介させていただきます。
コミックビームの姉妹誌『Fellows!』は読んでいないのですが、こうして見ると面白い作品が出てきているのが分かります。

事件記者トトコ! 1巻 (ビームコミックス)事件記者トトコ! 1巻 (ビームコミックス)
(2013/02/15)
丸山 薫

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事件記者トトコ! 2巻 (ビームコミックス)事件記者トトコ! 2巻 (ビームコミックス)
(2014/02/15)
丸山薫

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舞台は大正~昭和初期頃の帝都・東京、つまり怪人二十面相と少年探偵団の世界を念頭に置いている……と一応思われます。
一応、というのは後述のように、かなり荒唐無稽な設定になっているからですが。
主人公の薙澤兎々子(なぎさわ ととこ)、通称トトコは新聞記者ですが、食い意地と行動力ばかり並外れているアホで、怪盗や犯罪組織に接触しながら「この道に進んだきっかけは?」「住所・氏名・年齢・職業は?」とインタビューを始めたりします。
様々な武器などの機能を仕込んだカメラ(もどき)を振るって犯罪者を逮捕したりと予想外の方向に大活躍しますが、肝心のスクープは取り逃し気味。
トトコと組まされて毎回のように痛い目に遭っている先輩記者の入谷が不憫です。
でも、なぜか美人で敏腕なデスクには可愛がられています。

事件記者トトコ トトコとデスク
 (丸山薫『事件記者トトコ! 1』、エンターブレイン、2013、p.13)

帝都を騒がす怪盗・大暗黒仮面は世間の注目を集めるという目的で盗みを繰り返していますが、何の巡り合わせか、たいていトトコのせいで思うように世間にアピールできません。犯罪者としては唯一捕まることなくレギュラーとして登場し続けているのは大したものなのですが。
その助手のアレニェは、実は大暗黒仮面本人よりも優秀で、健気にも密かに「旦那様」を支え続けていたり。

そしてこの帝都、ロボットや改造生物が登場したり、犯罪組織というよりはヒーロードラマめいた悪の組織が登場したり、新宿御苑が秘境となっていたりと、かなりシュールで何でもありです。

事件記者トトコ 新宿御苑
 (同書、p.102)

つまり、基本は「怪人二十面相」のパロディ的なコメディでありながら、しばしばB級SFのパロディにまで暴走していく話、と思えばいいでしょう。

絵は実に人物を生き生きと描いていて、まったく色気はないながら眼鏡でちんまりとして行動的なトトコの可愛さがよく伝わります。

事件記者トトコ チョコレート
 (同書、p.30)

事件記者トトコ
 (同書、p.141)

帝都の街や怪盗の入るに相応しい豪邸、時にはジャングル(!)といった背景も雰囲気のよく分かるよう描かれています。

事件記者トトコ 街と爆発
 (同書、p.57)

2巻では少年探偵ならぬ少年社長まで登場……するのですが、彼、初登場して以降あまり出番がなかったような。

ともあれ、アホらしく気軽に読める作品としてお勧めできます。

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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