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アフターフォロー、そして未来への第一歩――『小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~』

本日の『仮面ライダー鎧武』では、ついに紘汰が、自分が最初に倒したインベスが裕也だったことを知ります。
いざとなれば人類を守るため、沢芽市ごと焼き払う準備はできているというユグドラシル。その管制室を破壊するべく本社ビルに乗り込んだ紘汰、斬月=貴虎と戦いますが、ついに「お前も犠牲の上に生きている」と真相を知らされます。

と、順番に反して今回のラストから語ってしまいました。
それ以外では、プロフェッサー凌馬が計画の実態を明かします。戦極ドライバーは、ヘルヘイムの植物の力を人間に無害な形にして取り入れるためのもの(木の実がロックシードに変化するのも「無害な形への変換」によるもの)であって、その量産化にはすでに成功している(量産型黒影)ので、これでヘルヘイムの侵略が来ても人類は生き延びることができる。
ただし、ドライバーの量産は10億台が限度。つまり生き残れる人類は10億人だけで、残り60億人には死んでもらう、と。
世界の危機とか言っているのはヒーロードラマならいつものことですが、ちゃんとそれに相応しいスケールの話をこういう風にしてくるのは存外貴重なことかも知れません。

他方で戒斗は、ヘルヘイムでなにやら動いています。
曰く、「沢芽市もユグドラシルもヘルヘイムという敵を前に怯える弱者でしかない。ヘルヘイムを倒してこそ真の強者だ」と。
敵を元から断つ――目的だけ見れば、戒斗が一番ヒーローらしいことを言っている、とも言えるのですが……「侵略はチャンスだ」という暴挙とヒーローらしさは、紙一重なのでしょうか。

 ~~~

さて、ここまではライダー繋がりの前置きという感じで、今回の本題はこちらの小説、2年前の放送していた『仮面ライダーフォーゼ』の小説版です。

小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ (講談社キャラクター文庫)小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ (講談社キャラクター文庫)
(2014/03/01)
塚田 英明

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『フォーゼ』は、おそらくリアルタイム放送中にこのブログで記事を書いた回数が一番多い仮面ライダーではないでしょうか。
何に記事を割くかは周辺状況にも依存しますが、それだけ熱心に追っていたことは確かで、私としては思い出深い作品です。

「講談社キャラクター文庫」は『クウガ』以来の平成仮面ライダーの小説版を、もっぱら脚本家の執筆によって刊行しています(実は、私はまだあまり読んでいないのですが……)。
『OOO/オーズ』までの全てを出すことは創刊時から宣言されており、それは実際に果たされていましたが、今回ついに『フォーゼ』が登場しました。
作者はプロデューサー塚田英明氏。脚本化ではなくプロデューサーによる執筆は白倉伸一郎氏の『電王』以来ですが……理由はよく分かりません。

さて、この小説版はTVシリーズ終了後、弦太郎たちが卒業する3月を描いています(放映期間の都合で、TVシリーズ最終回は夏休み明けでした)。
5年後を描いた『MOVIE大戦アルティメイタム』よりは前になります。

5年後には弦太郎は天高の教師に、ユウキは宇宙飛行士に、賢吾は研究者に、流星はインターポール捜査官になっていましたが、彼らはいかにして進路を決めたのか――とりわけ、いつも元気な弦太郎が珍しく進路を決めかねて悩んでおり、それが一つの物語の軸になります。
ついでに、上下の学年のメンバーについても、将来の夢や目標のことは軽くですが語られます。

その他、ゲストも含めてTVシリーズ本編に登場した人物が数多く登場。映画版ともきっちりリンクしているので、映画まで含めて一通り観た上で読むことをお勧めします。

とりわけポイントは、ホロスコープス(敵幹部)だった園田紗理奈(そのだ さりな)先生(スコーピオン・ゾディアーツ)、鬼島夏児(きじま なつじ)(キャンサー・ゾディアーツ)、そして杉浦雄太(すぎうら ゆうた)(タウラス・ゾディアーツ)の3人の登場です。
『フォーゼ』では、敵といえど死んだ人物は少なく、彼らも粛清として「ダークネビュラ」に送られた……ということになっていましたが、実はヴァルゴ・ゾディアーツこと江本教授によって人口衛星M-BUSで眠らされていました。
出番は短いながらある意味でメテオ=流星最大の敵だった鬼島は、嫌らしさは相変わらずながら味方にもなり、美味しいところを見せます。

しかし、何より「園ちゃん」こと園田先生です。
弦太郎が転校してきた当初のクラス担任の美人教師でありながら、実は敵幹部。にもかかわらず、味方側に正体を知られることなくリタイヤして再登場なしという異例の扱いでした。
改心したわけでもないので、目覚めてみれば心酔していた我望は死んで組織は壊滅という状態。
この小説版はそんな彼女のフォロー……というだけでなく、彼女は今回の新たな敵にも関わる最重要人物であり、ヒロインであり、そして夢や進路というテーマにもきっちり絡んで教師らしい役割も担って見せます。
これは書かれて良かった、と思える話です。

ストーリーの完成度は十分。キャラクターの魅力もきっちり活かされています。
さらに、小説版オリジナルの新フォームも登場。映画などでは毎回付き物ですが、なんと小説でまで……。これはまた映像化を観たくなってしまいますね。ネックは役者の都合ですが。


文章は、脚本家にありがちなほとんど一文ごとに改行する短い言い切りスタイルにこそなっていませんが、やはりと言うべきか、本職ではないので上手くはありません。
とりわけ戦闘シーンは「レバーをガシャン」とか「ドカン」といった素朴な擬音が多く、迫力には程遠いものです。
ただ、登場人物の性格と口調をしっかり押さえているので、読んでいると役者たちのビジュアルが自然と思い出せて、生き生きと動いてくれました。
小説というジャンルとしては不完全ですが、まあそもそも番組を観ていない人が読んでも仕方ないノベライズなのでそれも良いかな、と。

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哲理

哲理
我々にとって結果とはつねにあり続けている感覚領域だが,これがあるという事は非感覚領域が存在するという事でもある。感覚領域を小果(しょうか)=小さな結果,感覚領域と非感覚領域の両方をさして大果(たいが)=大きな結果と呼ぶ。

結果の元々の象(かたち)について言及することはできない。結果の元々のかたちを決めれば際限なく結果を遡る事になる。元々象などない。非象的象(非感覚領域)も同じである。

結果があるという事はここに至るまでの方向性がある。この方向性がものの起りの起源である。これを因という。因は非象的象(真果・しんか)を生じ,非象的象はその機構をもって象=感覚領域(小果)を生じる。この非象的象を小因と呼ぶ。小因は因の不可視(不可感)的な変化のかたちであり,あらゆる感覚をもっている。我々のもつ自我,あらゆる感覚は小因の中に含まれる象(領域)である。

自我は世界(せかい)=意識(感覚)と同時に,またその領域を同じくして存在する感覚である。世界があるということと自我があるということは同義である。自我は本来世界の在り様であり,物質に宿るものではなく言葉(ことば)に宿るものでもない。自分というものは世界の何処にも存在していない。

物質・言語はもとよりあらゆる感覚は非象的象に含まれる不可視(不可感)的な因子の具現である。因子は具現性の中の再現性をもつ。具現とはいうならば再生された世界そのものの象であり,再現とはこの世界を決定する因子である。

物質は対象形質(あらゆる感覚的対象)によって言葉という感覚を伴って呼び起こされる特定の因子(記憶)の群体である。特定の再現性(※a)因子の具現が物質の正体であり可知認識である。可知認識は物質だけでなく,言語を含め象(かたち)ある様々な感覚に言葉を与える事でなる。本来の認識(不可視・不可感の象)とは別に,認識は一つの様式として再生されている。

⇒因子は再現性ある記憶が差違をもって再生され記憶される過程を繰り返して群のかたちを成す。

(※a)
再現性の付加は感覚領域下の因子(記憶)に対し再現する能力を与える事,感覚領域下にある機構によって再現可能性を得るという事である。この因子(記憶)を蓄え再現可能性を与える機構を表象下機構と呼ぶ。表象下機構は表象の下すなわち感覚領域下にある同時的に存在する原因。小果に対する小因である。認識という様式だけでなく,あらゆる感覚が再現可能性をもって再生される。


【漆問・質問】

目的是感覚再現

対象是形質類似

手法是経路図合

予測是一切

再生是差違宇宙

記憶是再現基礎

展望是螺旋因果


因⇒再現性記憶,果⇒意識の象











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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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実名での仕事
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