スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014年3月の読書メーター

10年ぶりくらいにプロ野球中継を視聴したところ、ラジオの中継まで途中終了したので唖然としました。
これは放送局が悪いのか、時間制限のない野球というスポーツが悪いのか……

ラジオそのものは非常時のためにも持っておいて損のないものですけれどね。

 ~~~

先月の読書メーターのまとめ。33冊8862ページでした。

読書メーター2014年3月

1冊/1日は上回りましたが、研究に関わる学術書に集中したいという思いもあって失速したのは事実。
特に最近は本ブログでのレビューも目に見えてペースダウンしていますし……
ただその分でしょう、洋書を3冊(フランス語2冊、ドイツ語1冊)読了できたのは良かったですね。

以下、ブログで個別に取り上げなかった本の感想など。

【漫画】

魔法少女・オブ・ジ・エンド 5 (少年チャンピオン・コミックス)魔法少女・オブ・ジ・エンド 5 (少年チャンピオン・コミックス)
(2014/03/07)
佐藤 健太郎

商品詳細を見る

魔法少女達はどこから来たのか、明らかになってくる。タイムパラドックスが前面に出てきて、最後はループを示唆か? とことんセカイ系を追究するらしい。意外な人物が黒幕サイドに、謎の二人組の正体も分かってくるが、やはり問題は主人公の周辺に集束するようだし。そしてそろそろ死にそうだった変態警官がさらなる躍進を遂げて活躍。まさかこれ程とは…。


既刊についての記事はこちら
セカイ系へのシフトという流れを徹底し、さらに次なる転機となりそうな展開を見せたところで引き。
順当に進めば次巻辺りでもう少しじっくり語る機会があるかも知れません。


僕は友達が少ない 10 (MFコミックス アライブシリーズ)僕は友達が少ない 10 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2014/03/22)
いたち、平坂読 他

商品詳細を見る

原作6巻全体+7巻冒頭まで、つまり小鳩の誕生日関係と学園祭準備の始まり。デートしたりと星奈の輝きが圧倒的。しかし内容的には、小鷹の鈍感のマイナス面とその正体が現れ始めた巻で、空気の変化が顕著。重要な転機ではあるのだが、この辺は特にギャグが控え目で、他方まだ十分にシリアスで魅せるにも至っておらず、いささかパワーダウンを感じるところではあった。


内容的には概要は原作通りなので、改めて語りはしませんでした。
気になるのは絵の線が細く、全体に薄く感じられるようになっていることでしょうか。ギャグによる著しいデフォルメも――内容のギャグも控え目になっているところがあると言え――今回は大人しめだったような。
それにしても、内容的にはまだですが、コミカライズが巻数で原作を追い越すことになろうとは……原作者とイラストレーターの急病などで刊行間隔が大きく空いているせいですが。


もやしもん(13)<完> (イブニングKC)もやしもん(13)<完> (イブニングKC)
(2014/03/20)
石川 雅之

商品詳細を見る

もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)
(2014/03/20)
石川 雅之

商品詳細を見る

西野の入試・入学と沢木達の進級を描く最終巻。集大成の仕事・日本酒作りも西野家の話と合流して綺麗に締め。菌に命令して自然ではあり得ない動きをさせるとか、沢木の能力が進化している気がしたが、なるほど最後に主人公となって活躍、ということか。今すぐに菌達と別れることもなさそうで安心。限定版特典はカレンダーと、13巻ネーム(本編と違う内容のページあり)および作者の初期作品『コームインV』を収録した冊子。カラーイラストやtwitter漫画、編集との座談会等も収録されておりまずまず良かった。


私が買ったのは限定版だけですが…。
一癖も二癖もある先輩や先生に出会い、未知の世界に引き込まれるという大学生活の楽しさを描いたこの作品は、活躍しないことで有名だった主人公が振り回されながら、主人公となったところで幕引きとなりました。
途中では迷走気味のこともありましたが、良い終わりだったかと思います。最後に樹教授が菌と話せたのも感動的でしたね。


【その他】

黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)
(2014/02/21)
岡田 温司

商品詳細を見る

新約聖書『ヨハネの黙示録』の内容を完結に紹介し、それからそのイメージがその後の文学や芸術の内にいかにして生き続けてきたかを見る。後半3章は映画を中心とした現代の作品から始まって時間を遡ることで、黙示録的イメージが今に至るまでいかに健在であるかを印象付ける。そのため、著者にしては映画への言及が多いが、反面美術史や思想への言及は薄め。


美術史や思想への言及の少なさの分、岡田先生の著作としてやや薄味に感じます。


私が見た最高の選手、最低の選手私が見た最高の選手、最低の選手
(2013/12/04)
野村克也

商品詳細を見る

基本はポジション別(野手の各ポジションとは別に「打者」部門、それに監督部門あり)にノムさんの選ぶ名選手。トップに挙げられるのは金田、稲尾、王、長嶋…と誰もが挙げるであろう名選手達。著者の現役時代と監督時代に分けて選ばれ、特に最近の選手に関しては「有名選手だが、私はあまり評価しない」というのもあるのが特徴だろうか。とはいえ当然のことながら、本当に駄目な選手など話題にもならないので、語り口は総じて柔らかめ。技術解説、選手のタイプ分け分析等は大変に明晰。


「最高の選手」のチョイスに特に意外性はなし。コラム等を読んでいても話の被りは多いので、同著者の他著作を読んでいる人はあえて読む必要もないかも知れませんが。教え子について語っているところには愛が感じられます。
巻末には野村氏がプロ入りした1954年から2012年までの、プロ野球機構による公式表彰のベストナインと、そこに登場する選手や出来事についての「ノムさんのボヤキ」あり。公式記録そのものは調べれば分かりますが、割と役立ちます。


3月に読んだ本の詳細は追記に。
2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:33冊
読んだページ数:8862ページ
ナイス数:555ナイス

僕が七不思議になったわけ (メディアワークス文庫)僕が七不思議になったわけ (メディアワークス文庫)感想
中崎夕也は生きながらにして高校の七不思議の一つに任命される。他の七不思議の力を使って、ストーカーや窃盗といった学内の犯罪を解決し、気になっているクラスメイトの朝倉さんとも思いがけず接近することになるが…。仕掛けについては一部は予想してたんだがなぁ……構成力は十分。最後は、漠然とした不安に駆られ続け、一時は生きる意味を見失っていた少年がふたたび立ち上がる、ほろ苦い青春ドラマとして締める。良かった。
読了日:3月2日 著者:小川晴央
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉6 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉6 (MF文庫J)感想
ブリューヌ内乱の終結から半年、ライトメリッツで客将として生活していたティグルはジスタート国王の依頼を受け、王位継承戦争中のアスヴァールへ使者として赴く。そして行方不明だった戦姫オルガとの出会い。最後にはやはり集団戦になるが、今回は割と少人数での旅が長く、新たな土地(何より海)の風土も描かれていて楽しめた。同時に、オルガやアスヴァール王子らを通して見えてくるのは、王としての資質の問題。それは小さな土地の支配とは異なり、別種の統治方法が必要なのか…。
読了日:3月3日 著者:川口士
La philosophie de l'education (10 ed)La philosophie de l'education (10 ed)感想
教育とは何か、教育機関、教育学とそのアンチノミー、権威、厳格さ、価値といった教育の本質に関わる諸問題を、問題となる語の意味の分析や代表的ないくつかの立場の検討と対決を通して論じる。先人の諸説の紹介はたまに出てくる程度(プラトンへの言及が多めかな)で、あくまでも著者による教育哲学。教育の役割とは子供を大人にすることであり、そのためには教育は一貫していないことが必要である。
読了日:3月3日 著者:ReboulOlivier
暗殺教室 8 (ジャンプコミックス)暗殺教室 8 (ジャンプコミックス)感想
ウイルステロによりクラスメイトを人質に取った犯人に挑み、ワクチンを手に入れるためホテルに潜入するE組。というわけで今回は丸1冊ホテル攻略編。すっかりネタキャラと化していたビッチ先生を含め、やはり凄い先生達の力、それに挫折を味わい成長するカルマや狙撃主の二人といった生徒達の力が、プロの殺し屋との戦いで発揮される。そして黒幕は何と……渚の技が炸裂するのか? ついでながら渚の女装は期待以上。あれは一人の人生を救ったのか狂わせたのか…。
読了日:3月4日 著者:松井優征
トリコ 29 (ジャンプコミックス)トリコ 29 (ジャンプコミックス)感想
三虎のメテオスパイスにより人間界は壊滅的な打撃を受ける。死者の数より、被災した世界の食料危機に焦点が当たる辺りがこの作品らしさ。そして敵キャラのNEOへの移籍率がとんでもないことに。真の敵はアカシアなのか、それとも…? この世界の地球は大きいなというのは前から分かっていたことだが、これも伏線とは。次巻からグルメ界編突入。
読了日:3月4日 著者:島袋光年
Et in Arcadia ego : Poussin ou l'immortalité du BeauEt in Arcadia ego : Poussin ou l'immortalité du Beau感想
プッサンの名画《アルカディアの牧人たち(われアルカディアにもあり)》に関する、現代の哲学者による論攷。デカルトの同時代人としてのプッサンの「われ」に注目、この絵をプッサンの「トーテゴリー的自画像」にして美の不死性を描いたものとして読む。歴史的・造型的な基礎分析から始まり、思想家達による分析も先行研究を多くサーベイしていて堅実さもあるが、この絵を自画像として読む著者独自の立論については、なぜそうなるのか説明が十分ではない感も。独自の読み筋としてはそれなりに面白い。
読了日:3月6日 著者:Jean-LouisVieillard-Baron
写実画のすごい世界2 - キャンバスで輝きを放つ女性たち写実画のすごい世界2 - キャンバスで輝きを放つ女性たち感想
現代日本の若手(主として30代)写実画家26人を取り上げる。写実というのは単に写真のように描くのではなく、独自の理想を込めること。各画家の持ち味の違いもはっきりと存在する。女性像が多いのは多分に性の問題も喚起するものの、今になって洋画で日本人モデルを描く技術が確立されてきている、という思いも感じるのだった。図版オールカラーで1900円というのを考えれば良いものかと。
読了日:3月6日 著者:
ハカイジュウ 12 (少年チャンピオン・コミックス)ハカイジュウ 12 (少年チャンピオン・コミックス)感想
復活した陽、意識を取り戻し戦いに赴く瑛士、そしてついにファイナルフューズと化してトール型の大群を蹴散らす武重先生。後半は今まで以上に先生無双。最後まで「頼りになる」と「危険」を高度に併せ持ち続けたキャラだった。そしてこの後はいよいよ、陽が真に親友の死を背負って立ち上がる時、かな。そしてヒロインはどっちだ。
読了日:3月7日 著者:本田真吾
魔法少女・オブ・ジ・エンド 5 (少年チャンピオン・コミックス)魔法少女・オブ・ジ・エンド 5 (少年チャンピオン・コミックス)感想
魔法少女達はどこから来たのか、明らかになってくる。タイムパラドックスが前面に出てきて、最後はループを示唆か? とことんセカイ系を追究するらしい。意外な人物が黒幕サイドに、謎の二人組の正体も分かってくるが、やはり問題は主人公の周辺に集束するようだし。そしてそろそろ死にそうだった変態警官がさらなる躍進を遂げて活躍。まさかこれ程とは…。
読了日:3月7日 著者:佐藤健太郎
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉7 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉7 (MF文庫J)感想
前半はアスヴァール内乱編の続き。数にして10倍のエリオット王子の軍と戦うティグル達。ソフィーを救出し内乱も終結させるものの、ティグルとタラードがそれぞれに王の道を行くならば、両者の道はいずれ相容れぬ形でまた交差するだろうという示唆も残しアルヴァール編終了。その後ジスタートへ戻るティグル達の船を、海竜を連れたトルバランが襲撃。トルバランの率いる海賊の大軍に対し、サーシャとエリザヴェータが立つ。前巻の敵が生きてすぐにリベンジ、さらに主人公不在で引きとは今までにない動き方で、大きな転機を感じさせるのであった。
読了日:3月7日 著者:川口士
博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)感想
市長お抱えの殺し屋、殺人請負会社の新入社員、私立探偵、復讐屋etc...博多の街を舞台に数々の殺し屋が同じターゲットを狙ってかち合い、互いを狙い、協力し…と数奇な運命の下に絡み合う群像劇。人口の3%が殺し屋という荒唐無稽さと、生活感溢れるハードボイルドな語りの組み合わせで何とも言えぬ味わいに。スーパーハッカーが万能すぎる(探偵の調べ事は大部分彼任せと来ている)のと、物語の転機がやけにあっさり事後的に描写されているのは少々引っ掛かるところ。爽やかに締めるかと思わせて最後に大きく揺るがすようなオチは良かった。
読了日:3月8日 著者:木崎ちあき
写実画のすごい世界写実画のすごい世界感想
続編である『写実画のすごい世界2』の方を先に読んでしまったが…。こちらは年配作家を多く取り上げているが、若手作家に関しては『2』と一部被りあり。生島浩なんて思いっきりフェルメール風なのだが、それを日本人モデルで違和感なく描けるのは少なくとも洋画の技術的進歩を感じる。コラムでは写実画の元祖を高橋由一に求める金子美樹の論に納得。そう、黒田清輝の流れを汲む具象画とは確かに違いがある。
読了日:3月9日 著者:
黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)感想
新約聖書『ヨハネの黙示録』の内容を完結に紹介し、それからそのイメージがその後の文学や芸術の内にいかにして生き続けてきたかを見る。後半3章は映画を中心とした現代の作品から始まって時間を遡ることで、黙示録的イメージが今に至るまでいかに健在であるかを印象付ける。そのため、著者にしては映画への言及が多いが、反面美術史や思想への言及は薄め。
読了日:3月9日 著者:岡田温司
さくらコンタクト route A 小河桃子 (このライトノベルがすごい!文庫)さくらコンタクト route A 小河桃子 (このライトノベルがすごい!文庫)感想
桜木春彦は伝説の桜の木に触れて花を咲かせてしまう。その後ほどなくして、幼馴染の桃子は自分の死を含む未来を予知するようになる…。最悪の未来を回避しようとする中で接近する二人。企画からしてギャルゲー、これはその1ルートという感じなので、ひたすら春彦と桃子が接近し、お互いをいかに想っていたか露わになってくる話になっている。あらすじに言うほどフラグ乱立体質には見えないが、その理由も追って明らかに。しかし、二人の関係を丁寧に描く、というには少々あっさりした味わいのような。
読了日:3月10日 著者:七月隆文
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉8 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉8 (MF文庫J)感想
本作、死亡フラグの使い方は極めてオーソドックス。ファンタジーの世界観はいかにして可能かという一貫した問いがあった。その一環、前任者と面識すらないことが多い戦姫というシステムにおいて、戦姫は何を遺せるのか――それに答えて彼女は逝った。そして浮上するジスタートの王位継承問題(戦姫とは対照的に、こちらは普通に後継者が決まるがゆえに争いも起こる)とヴァレンティナの暗躍。ライトメリッツとルヴーシュの宮廷の対比も描かれ、戦姫同士の戦いが王位継承者達の争いに重なるのか。今回はティグル、大部分で実質上の不在。
読了日:3月11日 著者:川口士
男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (2) ―Time to Play― (下) (電撃文庫)男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (2) ―Time to Play― (下) (電撃文庫)感想
首絞めの真相が明らかになる。概ね予想通り。ストーリーとしては綺麗にまとまって、作家と読者にまつわる(少し怖い)いい話。さて、作家の登場する作品は数あれど、本作はかなり虚実の境が分かりやすい方で、その印象は2巻でも変わらず。良くも悪くもフィクションとして常識的に洗練された話。「実」の方と思われる制作事情や業界話で興味深いのは、印税と確定申告、それに締め切りの話だろうか。電撃の手堅いスケジュールが分かる。今度はどなたか所によるスケジュールの違いを暴露、検討してほしいところ。
読了日:3月13日 著者:時雨沢恵一
私が見た最高の選手、最低の選手私が見た最高の選手、最低の選手感想
基本はポジション別(野手の各ポジションとは別に「打者」部門、それに監督部門あり)にノムさんの選ぶ名選手。トップに挙げられるのは金田、稲尾、王、長嶋…と誰もが挙げるであろう名選手達。著者の現役時代と監督時代に分けて選ばれ、特に最近の選手に関しては「有名選手だが、私はあまり評価しない」というのもあるのが特徴だろうか。とはいえ当然のことながら、本当に駄目な選手など話題にもならないので、語り口は総じて柔らかめ。技術解説、選手のタイプ分け分析等は大変に明晰。
読了日:3月14日 著者:野村克也
魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)感想
他の邪神の子達をすでに何人も潰し、強大になった一人の邪神の子が六道島にやって来る。前巻で登場した邪神のの一人・モーリ男爵が協力を申し出てくるが、その正体は…。終盤では今になってイリーナの活躍。システムエンジニアとしての魔術師という興味深い設定、最後に見せてそれっきりになったのが少々残念。あとがきで『放課後ランダムダンジョン』との世界観の繋がりを明言、そして続きは『銀閃~』で。使命に囚われたドラゴンの姿は、もしや邪神のことをも物語っていた…のか?
読了日:3月14日 著者:瀬尾つかさ
小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ (講談社キャラクター文庫)小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ (講談社キャラクター文庫)感想
TVシリーズ終了後、弦太郎たちの卒業式の時期を描き、弦太郎が教師を目指すことになった事情が語られる。本編ではフェードアウトしたままだった園田先生や鬼島の補完があり、とりわけ正体を知られることすらなく退場した園田先生が主役になっているのは嬉しいところ。映画版との繋がりをちゃんと示しているのも良かった。敵の星座モチーフも(容易に読めたが)大舞台のボスには相応しいかな。文章、特にアクションシーンは安易な擬音が多く下手だが、人物描写は役者達の姿が自然と思い浮かぶものだったので良しとしよう。
読了日:3月16日 著者:塚田英明
筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)感想
戦車ですら歯が立たない「猿神」とその率いる猿の群れによって支配された益荒市。この土地に祀られる神「まっする様」によって猿神打倒の戦士に選ばれたのはおっぱい好きの高校生・阿久富雄。しかしまっする様は人はいいけど頼りないおっさんで、富雄に与えられたのは「鍛えるほど筋肉がつく力」のみ。自衛隊の戦いから名前の言葉遊び、さらには千年を生きる艶之姫が現代の生活に驚く様まで、きっちりした蘊蓄を伴っているところが何とも可笑しい。戦車も通じないとかどれだけ強いのかと思いきや、世界のルールの問題というのも面白いところ。
読了日:3月17日 著者:佐藤ケイ
這いよれ! ニャル子さん 12 (GA文庫)這いよれ! ニャル子さん 12 (GA文庫)感想
デート、そしてニャル子の記憶喪失といった事態を経て、真尋がニャル子への気持ちに向き合い、関係に決着をつける完結篇。完結は予想外だったが、つまるところ二人の物語という作品の軸は揺るがず、もちろん、極力単純化したストーリーと下らないオチも健在。ライダーネタに要所でディケイドが多かったのも(放送時期的に)原点回帰という意味でちょうどいい感じ。決め台詞の使い方もよく嵌まっていた。鎧武ネタの使い方は概ね期待通り。でも二本目の劇場版的な後日譚をやってもいいんですよ?
読了日:3月19日 著者:逢空万太
這いよれ! ニャル子さん 12 ドラマCD付き限定特装版 (GA文庫)這いよれ! ニャル子さん 12 ドラマCD付き限定特装版 (GA文庫)感想
本編の感想は通常版に書いたのでこちらはドラマCDの感想を。セラエノで開催される花火大会を観に行くニャル子達。いつも通りのノリの騒ぎっぷり。結構なボリュームで、ルーヒー・クー音・アト子・ノーデンスも登場して、ある意味最後のお祭りに相応しいオールスターだったかな。アト子の新声優も概ねイメージを外してないし。媒体が媒体だけに声優ネタも欠かさない。それと、本編にもあったけどささみさんネタ。いつか来ると信じてた。
読了日:3月20日 著者:逢空万太
引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている2 (一迅社文庫)引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている2 (一迅社文庫)感想
今回は田中和美の回。彼女が中二病になった訳…と言っても、人は元から素質があるようにしかならないのも事実。人間が変わる理由も、変化の結果もつねに両義的。紫羽に関しては1巻で問題解決しているので残念要員の度合いが高まっていたが、ちゃんと活躍もあって良かった。全体としては前巻ほど重くなく、ギャグが強め。懐かしのおもちゃ推しとか作中作・牛タンくんとか、まあ、かなり笑えた。しかし魔女こと塔崎深玖先輩は、1巻の和美以上にストーリーに関わらなかった上に多くの謎を残したな…次巻以降で扱う予定なのか。
読了日:3月20日 著者:棺悠介
銀閃の戦乙女と封門の姫6 (一迅社文庫)銀閃の戦乙女と封門の姫6 (一迅社文庫)感想
敵の手に落ちたフレイを救出し、同時にゼノの始祖七柱との決戦に臨むカイト達。他方でエリカは…。腹黒で鳴らしたシャーリーは現場では限界を見せる一幕もある中、最後まで要所は梨花が持っていった最終巻。過去作の登場人物や舞台も随所で参戦して、スーパー瀬尾大戦に相応しい内容でもあって(ラストで六道島とは)。建国という時間のかかる大業も、計画だか未来視だかの形で見せてくれて、異世界召喚ファンタジーにおける国家の問題を描ききってくれたシリーズとして満足。
読了日:3月21日 著者:瀬尾つかさ
もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)感想
西野の入試・入学と沢木達の進級を描く最終巻。集大成の仕事・日本酒作りも西野家の話と合流して綺麗に締め。菌に命令して自然ではあり得ない動きをさせるとか、沢木の能力が進化している気がしたが、なるほど最後に主人公となって活躍、ということか。今すぐに菌達と別れることもなさそうで安心。限定版特典はカレンダーと、13巻ネーム(本編と違う内容のページあり)および作者の初期作品『コームインV』を収録した冊子。カラーイラストやtwitter漫画、編集との座談会等も収録されておりまずまず良かった。
読了日:3月23日 著者:石川雅之
エクゾスカル零(6) (チャンピオンREDコミックス)エクゾスカル零(6) (チャンピオンREDコミックス)感想
覚悟と憐の激戦。終盤になってようやく憐が着装し、その圧倒的パワーと必殺技の凶悪さが発揮されるが…。物語としては、悪が滅びたことこそが最悪のディストピアを齎した世界にあって、相容れぬ選択をする二人のヒーローの対決。そもそも、このような世界にヒーローの復活を求めたのは誰なのか、まだ明かされていない裏があるようで…。と同時に、そんな中でも事態を学園物に例えたりする笑いの要素も健在。と言うか、そもそも特攻服覆面にバットを持って殴りこんでくる憐がまず…
読了日:3月24日 著者:山口貴由
UQ HOLDER!(2) (少年マガジンコミックス)UQ HOLDER!(2) (少年マガジンコミックス)感想
UQホルダー入団試験を経てメンバーとなる刀太と九郎丸。そして初仕事としてスラム街の教会を守るため地上げ屋との戦いに。共にチームを組む新たな仲間・夏凛は今のところ、刀太に反感を抱いているようだが…。彼女の正体と心情の動きに注目。もう一つの見所は九郎丸の性別。そういう設定なのね。彼が選ぶのは友情か、それとも…? 一気に1ヶ月とか期限は8年とか、時間感覚が少し不死者を描く作品らしくなってきた。ネギま!キャラの子孫らしき顔もちらほら。裸はあってもアクションでパンチラがないのに最大のスタイルの変化を感じる。
読了日:3月25日 著者:赤松健
エウロパの底から (メディアワークス文庫)エウロパの底から (メディアワークス文庫)感想
小説家の私は、怪しい医者の治療がきっかけで、強烈なアイディアを得るようになる。だがそれに基づいて書いた小説の通りの殺人事件が現実に起きる。メタミステリの構図だが、「私」にとって問題なのは自分が殺人犯か否かではなく、これが現実の事件を予知した「模倣」ではないと示すこと――自らが「小説家」である証。多くの点で作者自身を思わせる主人公(しかし細部データには差異あり)の作家として悩む日常から事態は怪事件にシフトし、作中でも小説と現実が重なり、二重に虚実が交錯する。そしてこの作品を書いていたのは誰なのか…
読了日:3月26日 著者:入間人間
Substanzbegriff und FunktionsbegriffSubstanzbegriff und Funktionsbegriff感想
カッシーラー『実体概念と函数概念』。前半2/3近くは近代数学・自然科学の知見を分析し、後半はより哲学的な観点から現実性や関係の概念を分析(心理学への言及も多い)。実体の概念は古代以来の判断理論から帰結するものだが、実際には孤立した実体がまず与えられてそこに関係が加わるのではなく、経験の総体と結び付いた関係がまずあること、そしてそれは知覚や感覚ではなく思惟の次元に属することを主張する。認識のアプリオリを論じつつも、カント的二元論ではなく徹底して思惟の優位を主張する新カント派的立場が特徴。
読了日:3月26日 著者:ErnstCassirer
絶深海のソラリス (MF文庫J)絶深海のソラリス (MF文庫J)感想
西暦2145年、未知の鉱物「ソラリス」によって、水中で活動し異能を駆使する人間「水使い」が活躍するようになった時代。山城ミナトは水使いを要請するアカデミーの新任教官。優秀だが高慢なお嬢様・クロエや幼馴染のナツカを指導する日々だが…。前半の平和な日常から一転、後半は陰惨でハードなモンスターパニック・アクション。データ処理と判断の能力を持つ主人公の判断ミスで悲劇が訪れるのが重い。衝撃度は十分だが、ネックはパニック・アクションに海と水にまつわる設定があまり関係ないことか。続くとテーマ的にはどこへ向かうのだろう。
読了日:3月27日 著者:らきるち
僕は友達が少ない 10 (MFコミックス アライブシリーズ)僕は友達が少ない 10 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
原作6巻全体+7巻冒頭まで、つまり小鳩の誕生日関係と学園祭準備の始まり。デートしたりと星奈の輝きが圧倒的。しかし内容的には、小鷹の鈍感のマイナス面とその正体が現れ始めた巻で、空気の変化が顕著。重要な転機ではあるのだが、この辺は特にギャグが控え目で、他方まだ十分にシリアスで魅せるにも至っておらず、いささかパワーダウンを感じるところではあった。
読了日:3月28日 著者:いたち,平坂読
開花のススメ 3 (チャンピオンREDコミックス)開花のススメ 3 (チャンピオンREDコミックス)感想
巴御前との対決になる最終巻。アクションは最後まで上手いとは言えないものの、因果に「このような零式は知らぬ」での決めは美味しい原作オマージュ。人類を滅ぼして地球を救うという敵の目的も原点を押さえた感じ。ただ巴御前と主人公・巴恵の因縁の説明は本当に最後にあっさりだったな。
読了日:3月30日 著者:苺野しずく
筋肉の神マッスル2 (電撃文庫)筋肉の神マッスル2 (電撃文庫)感想
まっする様の力を求める宇宙人パイン・オーツが登場。外見は巨乳美女の彼女だがその実態は…。ただ宇宙人の設定に興味深いものはあるものの、人格は割と穏当、種族間理解の困難さも前面に出ることはなく話はさくさく進む。まっする様の力が話の軸なのと筋肉の力で解決するフォーマットは相変わらずだが、1巻でかなり筋肉ネタは一通りやって物語も解決していたので、内容上の連続性は薄い。
読了日:3月30日 著者:佐藤ケイ

読書メーター

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。