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『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』

本日は映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』を観て来ました。

――ですが、その内容の前に3月30日放送の特別番組『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』の話から入りましょう。
一応、映画の公開の方が先(3月29日)ですが、作中の時系列的にはこの特別番組から映画に繋がるからです。

この『春休み合体スペシャル』は3月30日の『列車戦隊トッキュウジャー』および『仮面ライダー鎧武』の放送時間帯(7:30~8:30)に放送されました。
内容としては、トッキュウジャーの乗る列車が『鎧武』の舞台である沢芽市にやって来た、というもの。ディケイドがシンケンジャーの世界を訪れた共演回と似たようなものです。

これだけで、敵はどちらか(あるいは両方)の番組のレギュラーの敵でもやれそうなものですが、敵は地下帝国バダン(本来は『仮面ライダーZX』の敵組織)で、明らかに映画と繋がっています。
さらにこの番組の終盤では、仮面ライダー1号、2号、V3と、そして映画で登場するオリジナルのライダー・仮面ライダーフィフティーンも顔見せ。もちろん決着することなく去って行き、去り際には昭和ライダーと平成ライダーは交わらない旨をも述べて、映画に向けて煽ります。


そして今回の映画『仮面ライダー大戦』は、いきなり昭和ライダーと平成ライダーが戦っているところから始まります。カブトとストロンガーの対決(モチーフがカブトムシ繋がり)、巨大化したJを撃破する鎧武――
そして話は1週間前に遡り、なぜこうなったのかが語られます。

そもそも、「平成ライダー」「昭和ライダー」という括りはファンの間で使用されていたもので、「どちらが良いか」「どちらが強いか」というのもファン間で定番の争いです。
何しろ、元号が平成に変わったのは『BLACK RX』放送中のことなのですが、それ以降の『真』『ZO』『J』は「昭和ライダー」に数えられ、「平成ライダー」は『クウガ』から今の『鎧武』まで続いているシリーズのことを指します。つまり、「平成ライダー」という新しい流れを括る言葉が生まれて、そこから遡及的に「昭和ライダー」というカテゴリーが形成されたことは明らかです。
それを公式が作品のタイトルとキャッチコピーに取り込む辺り、公式二次創作としてのオールライダー映画らしいところでしょう。
予告映像でも流れていた藤岡弘演ずる本郷猛(1号ライダー)の「甘ったれるな! 平成ライダーなど、ライダーとは認めん!」という台詞も、いかにもファン間の争いにおける昭和派を代弁するかのよう。そして実際、このノリの違いこそがこの映画における昭和vs平成の対立理由と言っていいものなのです(現実にはこういう「今時は駄目だ」調の「先輩」は持ちたくないものですが)。

もちろん、ライダーが打倒すべき敵として、上述の地下帝国バダンも登場します。
ここで地下帝国バダン=黄泉の国という独自の設定を加え、それとの繋がりで「死者に対する未練の違い」を昭和と平成の対立軸に据え、同時に一人の少年の物語を転回するシナリオは、なかなかの出来でした。
昭和ライダーは総じてチープさこそが売りであって、あまり重いドラマに重点を置いて来なかった、それゆえ親しい人を失ったとかその復讐とかいう話が当初はあっても、ストーリーには出て来なかったのですよね。

過去作品のオリジナルキャストが多く登場しているのも今回の映画の特徴で、
平成からは

門矢士/ディケイド(演:井上正大)
乾巧/ファイズ(演:半田健人)
左翔太郎/W(演:桐山漣)
操真晴人/ウィザード(演:白石隼也)

昭和からは

本郷猛/1号(演:藤岡弘)
神敬介/X(演:速水亮)
村雨良/ZX(演:菅田俊)

というラインナップ。さらに『555』からは草加雅人(演:村上幸平)も登場します。

内容的にオリジナルとパラレルな部分はあって、たとえば鎧武はディケイドと会ったことがあるようですし(『ウィザード』ラスト2話の特別編で会っていますが、これは『鎧武』本編とは繋がっていません)、『555』終盤で人知れずひっそりと散った雅人は、巧に看取られて死んでいったことになっています。
ただ、そうした改変も含めて、自分よりも生への執着と守りたいものを持っていた雅人が死んで自分が生き残ったことを巧が引き摺っているという話は、『555』の後日譚としてそれなりにしっくり来るものがありました。「夢」がキーワードとして連呼される中、巧には自分の夢がない、という『555』のモチーフともよく合致していますし。

鳴海荘吉に似た白いスーツを着た翔太郎もよく嵌まっていました。

残念なのはフォーゼの福士蒼汰君が出演しなかったことでしょうか。
役者の都合により出演できず、別人が声を当てることはよくあるのですが、フォーゼのキャラ立ちは(あのバカっぽい台詞の独特さと合わせて)格別なだけに何とも違和感が……

そして謎の男・鳴滝さん(演:奥田達士)も登場。
2年前の『スーパーヒーロー大戦』では「ディケイド、貴様がいる限り、私の旅も終わらない」と言い放って去った彼ですが、今回は普通に味方になっていました(味方と言ってもそれほど活躍するわけでもありませんが)。
彼はきっと、ライダーが大好きで「おのれディケイド!」って言いたいだけですよね。
余談ながら『這いよれ!ニャル子さん』の最終巻で「ニャル滝」というネタがあったのを思い出すと余計に笑ってしまいます。

それから、過去2年の春の映画は『スーパーヒーロー大戦』ということで、スーパー戦隊と、さらに昨年は宇宙刑事まで交えた共演が売りでしたが、今回は昭和vs平成(15vs15)というライダーの対立を軸にしたことにより、スーパー戦隊の出番は控え目。それでも一応共演します(だからこそ、特番『春休み合体スペシャル』ともリンクさせたのでしょう)。
黄泉の国の死者→恐竜という連想でキョウリュウジャーを登場させ、電車繋がりでトッキュウジャーと電王を共演させるのも発想としては良いものでした。
ただここでも残念なのは、『トッキュウジャー』の敵組織であるシャドーラインのシュバルツ将軍が、中盤で数十秒間デンライナーと戦うシーンがあるだけで、あまりバダンに加担した甲斐がないことでしょうか。

とりあえず、ストーリーは二の次であることの多いオールライダー映画の中では、なかなかの出来だったのではないかと思います。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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