オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
これをどう魅せる
京大文学研究科の場合、学部から修士に上がる時と違って、修士から博士に進学する際はもう入試もなく、書類も入試願書よりずっと簡単で、本当に進級しただけという感が強いのですが、しかし扱いとしては新入生であって、新たに登録し直さねばならないものもあります。
学生証も新しいものになるのですが、新たな写真を用意する必要はなく、修士の時の学生証と同じ写真で新たな学生証が作られていました。ただ、これは生協の会員証なども兼ねているのですが、その役割を新たな学生証に引き継ぐには別に手続きをせねばならないようです。
そして学生便覧も今日配られました。
そのこと自体は当然と思うかも知れませんが、Web上にも便覧は上がっておらず、ここで配布されて本当に初めて便覧を見ることになりました。これは明らかに例年より遅れています。
未だにシラバスを見ることもできないとは……(一応、ポータルサイトで科目ごとに検索すれば見られますが)
それから、進学者はさっそく研究計画書も出さねばなりません。
この提出期限そのものは進学決定時にすでに知らされていたのですが、「年度をおったかたちで」等の指定は便覧を見て初めて分かります。それを知った頃には提出まで後3日…。
毎年同じだろうと思って前年の便覧を見るという手はありますが、しかし「前年の便覧」を持っている内部進学者ばかりとは限らないわけで……
2000字の計画書くらいすぐに書けるとは言え、これはさすがに事務の不手際ではありませんか。
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ちょっと遅ればせになりましたが、先月末発売の『COMIC BLADE』2014年5月号から、ライトノベル『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』のコミカライズが連載開始されました。
この雑誌を手に取るのも実に久し振りです。
![]() | 月刊 COMIC BLADE (コミックブレイド) 2014年 05月号 [雑誌] (2014/03/28) 不明 商品詳細を見る |
コミカライズ作者は柚木N'氏。調べてみると18禁漫画を描いていた人ですが……。
絵は上手いですし、漫画表現としても特に違和感は感じません。読みやすい仕上がりです。

(『COMIC BLADE』2014年5月号、マッグガーデン、p.198)
ただ、原作がかなりの部分会話と言葉遊びで魅せるタイプの作品だけに、それを漫画でどう見せるのかは気になるところでもありました。今のところの、特筆するものはない印象です。
小説が言葉で魅せている箇所でも漫画ならば何か絵が必要なわけで、イメージ映像等を駆使する手もありますが、その使い方も割と常識的。良くも悪くも穏当と言いましょうか。
まあ、この時期は原作もまだ大人しかった、というのもありますが。
後は、主人公が駅で追われるシーンから始まるのは導入部として妥当ですが、高校の入学試験(と、その異常な模範解答)から始まった原作に比べると、性教育ですら封じられたこの世界の異常性のインパクトを最初に見せ付けるという点では弱くなっています。
まあ、その異常性を最初に見せ付ける不破さんの存在感はほぼ原作通りですが、漫画から入った読者にこれで十分なのかは読んでいて確信がありません。
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