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総合格闘技との戦いはこれが頂点か――『修羅の門 第弐門 12』

何度か言っていますが、AMAZONでは発売日以降に注文するとお急ぎ便でその日~翌日には届くものが、予約注文するとかえって遅れることがあります。
とりわけ、こちらに帰省して家を空ける予定があったりすると、受取日が大幅にずれることになりかねないので、注文は慎重を要します。

ちなみに、AMAZON STUDENT会員だとかなりの書籍に10%のポイントが付くのですが、実は10%OFFというのは大学生協と同じだったりします。
生協でフェアをやっているとそれ以上に安くなることがありますが、店頭に置いていないものを注文するならばAMAZONの方が早いこともあり……まあそれぞれに良し悪しですね。

 ~~~

そんなこんなで、どこで購入するか悩みつつ、本日発売の漫画新刊、『修羅の門』の12巻です。

修羅の門 第弐門(12) (月刊マガジンコミックス)修羅の門 第弐門(12) (月刊マガジンコミックス)
(2014/04/17)
川原 正敏

商品詳細を見る

 (前巻の記事

現在、トーナメントの準決勝で、主人公の九十九が海外の総合格闘技団体TSFの切り札ジム・ライアンと戦っています。
前巻に始まった九十九vsライアン戦がこの巻の最後で決着というわけで、丸1巻を超える戦いはおそらく『第弐門』に入って最長でしょう。
トーナメント一回戦の相手でTSF王者のボルトが「立って殴れて、寝てマウントが取れる」ことを軸にした総合格闘技スタイルの頂点だったのに対して、ライアンはドーピングで鍛え上げた以上に頑丈な肉体の持ち主
さらに今回、ドーピングの他にもインチキを使っていたことが発覚するのですが……

現実には、総合格闘技と言えどドーピング自由ということはないと思うのですが、経営者の判断次第で済む事柄ではありますし。この話の場合、TSF会長のラント自身がライアンを今回のトーナメント用の切り札として推しているようですし。
まあ、どこまで大っぴらに認められるかはともかく、「現代のファイターの強さ」を描くに当たっては、ドーピングを含む科学による肉体改造も欠かせない、という判断なのでしょう。

ライアンはそうして反則的な方法で力を身に付けながら、あくまでカウントを稼ぐというルールを利用した戦い方をします。
現代科学の申し子としての肉体改造と、古流武術たる陸奥圓明流を駆使との対照、そして、殺し合いのための技を身に付けながらルールに殉じる九十九と、上記のようなライアンのスタイルの対照。

決勝戦の相手はやはり古流武術の使い手にして殺し屋の姜子牙になるでしょうから、これにてひとまず現代の総合格闘技との戦いは頂点を制して一段落、ということでしょうか。あとがきも以下のように述べていますし。

 現代の戦場・・そこに陸奥が立ったなら・・?その答えを描くのが今回の「第弐門」において課題の一つでしたから、ボルトとライアン戦で自分なりの解答、全力投球は見せられたように思っています。
 (川原正敏『修羅の門 第弐門 12』、講談社、2014、p.210)


さて、現在の九十九はずっと「壊れている」と評価されていました。その意味は、わざわざ相手の得意とする土俵に上がってそれを凌駕すべく、リスキーな戦いを繰り返すということ。
かつても相手の全力を出させたがるタイプでしたが、今はそれ以上。実際、今回のライアン戦も、相手の最大の武器である「頑丈さ」にあえて挑んで壊そうというとんでもない戦いぶりです。
以前ならば追い詰められると内なる修羅が目覚めて強くなったのですが、今のところその様子もなし。

「壊れている」というのが確かなら、本来の九十九であれば違うのではないか――そういう思いを抱かせてしまうのも、ここまでの『第弐門』の物足りなさの一因でした(とは言え、九十九自身はそうした周囲の声に無頓着なので、実態については確信が持てないというのもまたモヤモヤします)。

けれども、今巻の最後で「ちょっと修羅もお目覚めの頃かな!?」との評も。
「総合格闘技」を代表するファイターとの戦いも一段落して、姜子牙との決勝戦ではそろそろ「殺人拳」が回帰してくる頃合いでしょうか。いやそれを期待したい。

いやまあ、この後に姜子牙vs飛田戦が残っていますが、まあ結果は分かっていますし

 ―――

本編と同時に連載開始ですが、隔月連載につきちょうど半分の巻数となっている異伝のサッカー漫画『ふでかげ』も6巻。

修羅の門異伝 ふでかげ(6) (月刊マガジンコミックス)修羅の門異伝 ふでかげ(6) (月刊マガジンコミックス)
(2014/04/17)
飛永 宏之

商品詳細を見る

 (前巻に触れた記事

今回は丸1巻、天皇杯の準々決勝でJリーグのサンセッタ広島との対決。
前巻で敵側が「キーパーの拳将に身長が足りないのがふでかげの弱点」と言い出した時には今更感を感じましたが、それは高さが武器のサンセッタの3人を相手にするならば、という話のようで。

それを裏付けるかのように序盤にサンセッタの得点から始まりますが、そこで当然、反撃を見せます。
キーパーの拳将が飛び出す型破りなプレーも当然と言うかあり(主人公の魅せ場ですし)、他方で同タイプのプレーヤー同士が対決してふでかげ側がJリーガー相手に一矢報いる場面もあり、オーソドックスながらしっかり魅せます。

そして次巻、準決勝は予想通り、1巻で登場した結城亮選手のいる東京ギガンテス
主人公の目標が決勝戦で「国立競技場のピッチに立つ」ことなので、ある意味でこの準決勝が最大の山場ですよね。それこそ、決勝戦はあっさり負けて終わっても驚かないくらい。
ということは、早ければ後2巻くらいで完結の可能性も?

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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