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過去最強の敵? しかし心配かというと…――『ワンパンマン 6』

自家製の大根の皮の漬物です。このレシピをもっと早く知っていたら、今までも剥いた大根の皮を捨てはしなかったことでしょう。

大根の皮の漬物

そんな話はさておき、研究発表の準備等で忙しいので、3日に渡り更新を休んでしまいました。
まあ、今でもまだ色々とやることはあるのですが……

ちなみに帰省はしていません。忙しいのもさることながら、連休直前の2日夕方まで授業があって、その後で帰っても翌日から登山に行く父と入れ違いになるというのも理由でした。

 ~~~

さて、今回はこの漫画の新巻を取り上げさせていただきます。

ワンパンマン 6 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 6 (ジャンプコミックス)
(2014/05/02)
村田 雄介

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 (前の5巻については記事を書いていませんでしたが、前々巻についてはこちら

主人公が(理不尽に)ワンパンチで勝ってしまう作品はしばしば存在しますが、本作は最初に第一の設定として掲げたメタ&出オチ的作品でした。
しかしヒーロー協会とそこに所属する様々なヒーローが登場してからは、しっかりギャグを差し挟みながらも、割と真剣にヒーローというものを問い質す作品になりつつあります。

先の5巻はほとんど丸1冊深海王編で、その大部分は深海王という強大な敵を相手に、サイタマが到着するまでの間戦う他のヒーローたちを描いていました(ついでに、ヒーローに倒される犯罪者だったこともあるが、今回は――別にヒーロー的な志あってではなく、自分の力を誇示するために――深海王と戦ったりもしたソニックも独自の存在感を発揮していました)。
バトル物でも探偵物でも、全てを解決する主役が行動不能だったり到着が遅れていたりするという状況を作って話を引っ張り、盛り上げるのは定番です。
とりわけ『ワンパンマン』5巻は、敵の噛ませ犬として敗れていくヒーローたちの、それでも熱い戦いぶりと男気が光りました。
S級ヒーローも相次いで敗れる中、誰が見ても勝ち目のないC級ヒーロー・無免ライダーの熱さ……

無免ライダー
 (ONE/村田雄介『ワンパンマン 5』、集英社、2013、p.118)

しかしそんな中、人々に高い人気を誇るイケメンのA級ヒーロー・アマイマスク氏は「ヒーローなら速やかに悪を排除せねば」等と言い放ちます。

アマイマスク1

アマイマスク2
 (同書、pp.55-56)

現場に行きもしないで勝手なことを言ってくれます。
そして一般人にも、敵が倒されて安全になってみると好き勝手言ってヒーローを貶すものが……

一般人
 (同書、p.147)

他のヒーローの名誉を守るため、泥を被るサイタマ。彼は実力だけでなく人格的にも紛れもなく完璧なヒーローなのですが、不当にも世間には評価されないままで、この時点で最下級のC級ヒーローです(5巻ラストでB級に昇格)。
現場を離れたところで自らの存在をアピールして偉そうなことを言うのと、成果が出ずとも評価されずとも身体を張るのと、どちらがヒーローに相応しいのか―ー話は明瞭です。

とは言え、本作は多様なヒーローを描いているので、そう簡単にヒーローを大きく二分できるわけでもありません。
たとえば、この4巻ラストで登場したS級ヒーロー・ぷりぷりプリズナー(今回6巻の表紙)など、男囚の身体目当てで自ら刑務所に服役している性犯罪者です。
漫画らしいオカマキャラかも知れませんが、冗談では済まされません。それでも彼は、敵を前にすれば熱く迫力ある戦いぶりを見せました。
ヒーローが人格的に立派であるとは限らない――それは実力や男気があろうがなかろうが同じことなのです。

そして今回6巻ではS級ヒーローが集合することで、いっそうその印象が強まります。

S級ヒーロー集合
 (ONE/村田雄介『ワンパンマン 6』、集英社、2014、pp.18-19)

このヒーローたちの中には、バングのように自分を遥かに上回るサイタマの実力を認め、「いずれS級上位になる逸材」と評価してくれる人物もいますが、まだB級ヒーローであるサイタマに対して露骨に辛辣な態度を取る者もいます。それは実力とも外見のヒーローらしさとも関係ありません。

外見や能力の方もヒーローらしくないのが多いのは確かで、「金属バット」に至ってはただの金属バットを持った不良です。
外見はともかく、街を破壊するレベルの災害と戦うヒーローの最上位たるS級の強さとは思えないのですが……金属バットで殴るだけですし。
でも強いのです。普通のアスリート並の筋トレで街を滅ぼす怪人より強くなった男が主人公の作品で、「この戦い方/武器が強いはずがない」という常識は通用しません。

さて、今回S級ヒーローが招集された理由は、大預言者シババワ様が遺したかつてない危機の予言(と思われるもの)のため。
そこに予言されたものなのか、巨大な宇宙戦艦が襲来。

宇宙戦艦
 (同書、pp.58-59)

S級ヒーローたちが地上で敵幹部と戦う一方で、ジェノスとバングに同行してきたサイタマは戦艦に乗り込みます。
前巻では深海王に敗れたプリズナーも含め、他のヒーローたちにも今回はまずまずの活躍があります。

しかし今回最大の衝撃は……まさかサイタマのワンパンチで終わらない敵が登場しようとは。
本作のコンセプトの根幹に関わる大事件です。

だからといって危機感があるかというと、そうでもないのですが。
きっと最後はサイタマが何とかしてくれるだろう、というこの安心感。

ついでに冒頭では、バングの弟子「ガロウ」の存在についても前振りが。
今巻でのバングのピンチと合わせて今後の伏線になりそうです。


ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 5 (ジャンプコミックス)
(2013/12/04)
村田 雄介

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愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
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