スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014年7月の読書メーター

『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の3巻にはパンケーキの話もありましたが、そこではパンケーキの「アメリカンドッグ食い」というものも。
つまり、パンケーキにソーセージやベーコンを添えるケースがあるのですが、あれはアメリカンドッグなのだ、と。
もっとも章間の作者解説では、ケチャップまでかける「アメリカンドッグ食い」は「食えたモンじゃない」とのことですが……

そう、どこで見たのか定かでないけれど、そういう食べ方があるという認識はありました。
実家にはお菓子作りの本があって、ソーセージを添えるパンケーキも載っていたはず……ということで、試してみました。
この本だと、生地に何を混ぜるかで生地の味を作り分け、その生地によって何を添えるかも変えるとの指示。
ソーセージを添えるのはカッテージチーズ味と。

しかし、いつもレシピに忠実にやる私ですが、今回は小麦粉の分量を間違えた(多すぎた)ようで、生地が固めになりました(レシピに忠実なので市販のホットケーキミックスは使わず)。
うまく流れないので形も丸くなりません。

パンケーキ

しかし味はそう外れではなかった模様。
まあ確かに、甘みのあるパンケーキに塩味のするソーセージというのはアメリカンドッグに近くもあります。
これだけで十分味がするのでやはりケチャップは不要です。

材料は残っているので、次回はもっとパンケーキらしく作ります。

 ~~~

さて、先月の読書メーターまとめです。

読書メーター2014年7月

24冊5675ページでした。
2ヶ月続けて1冊/1日を下回りましたが、まあ色々やることがあるもので…。

いくつか独立して記事でとりあげていない作品の抜粋を。

【漫画】

現代魔女図鑑 (1) (IDコミックス REXコミックス)現代魔女図鑑 (1) (IDコミックス REXコミックス)
(2014/06/27)
伊咲 ウタ

商品詳細を見る

魔女がごく普通に存在する現代日本を舞台にした短編連作。優秀な魔女の姉を持った少女の悩み、周囲の視線が気になって夢を語れない少年、魔女のいる風変わりな家庭、あっさりこの世を去った彼女……。微笑ましい青春から切ない話まで、どれもいい話揃い。


オムニバス形式の漫画です。別々に描かれた話の登場人物たちが絡んできても面白いように思われますが、はてさて。


変女〜変な女子高生 甘栗千子〜 1 (ジェッツコミックス)変女〜変な女子高生 甘栗千子〜 1 (ジェッツコミックス)
(2014/06/27)
此ノ木よしる

商品詳細を見る

便利屋・甘栗に住み込みで働くことになった青年・高村と杉田。しかし甘栗の娘・千子との出会いは男子トイレで一物を見られるところから始まり…。一番変なのはいきなり女子高生につっかかる主人公の高村の方だと思ったが、要するに無表情で下ネタにもエロい状況にも動じない女子高生とのエロい(エロそうな)状況を描けば何でもいいようなので、まあいいか。無人島の辺りで強引さもなんのそのというのがよく分かった。



「エロスは恥じらいがあるべき」と考えるか、それともそんなものを感じさせず、無頓着なのがいいと考えるか――
これはその人の考え方にも、また状況にもよりますが、本作のヒロインは後者です。葉っぱを纏っただけの格好で無人島に男と二人きり、トイレの世話まですることになっても堂々としています。
それを「何とかして動揺させてやろう」と躍起になる主人公も大概変です。
まあ、その結果として男性器を箸で摑まれたりするのですが。

そういう話です。


【スポーツ】

参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」
(2012/04/06)
森 繁和

商品詳細を見る

(文庫版↓)
参謀 (講談社文庫)参謀 (講談社文庫)
(2014/03/14)
森 繁和

商品詳細を見る

落合政権下の中日ドラゴンズで8年間コーチを務めた森繁和が語る。コーチ経験の長い著者だが、話はあくまで中日時代に絞られる。中日はいかにしてチーム作りを進めたかと、落合監督の凄さ、作戦や補強活動の裏側。開幕投手川崎や'07年日本シリーズでの山井交代の事情など、落合の著書『采配』と重なる話もあるが、総じてこちらの方がその時のやり取りや心境を詳細に伝えているのは監督より選手との距離が近く、動き回ることの多いコーチという立場ゆえだろう。


一つ記憶していることとして、2003年の秋、落合博満氏は『週刊ベースボール』誌上で技術解説・打者部門の連載をしていました(投手部門は江夏豊氏)。
その連載が落合氏の中日ドラゴンズ監督就任で急遽終了することになったのは、はっきり覚えています。

さて今回森繁和氏の本書を読むと、落合氏から森氏に「監督就任することになりそうだから」とコーチ就任の要請が来たのが、まだ森氏が横浜ベイスターズのコーチとしてシーズン終盤の消化試合を戦っていた時のこと、とあります。
その翌日には落合氏の監督就任が公式発表されたというのですから、あの監督就任はそんな季節のことだったのか、と意外に思ったり。
当時の私は、『週刊ベースボール』は読んでいてもすでにペナントレースの動きには興味を無くしていたので、まだ消化試合をやっているかどうかすら意識していなかったのかもしれません。

っさて、本書を落合氏の『采配』と併せて読むと齟齬もなく、本当に両者の間に全幅の信頼があったことがよく分かります。
落合氏は「任せることは徹底して任せきる」と主張して、投手起用に関しては森コーチに一任していた(誰が先発するのか監督すら知らないことがあったほど)と言っていますが、森氏の記述も一致します。
「任せることは部下に任せ、どっしり構えて動かず、それでいて微細なことも見逃さない」ことができるリーダー・落合氏と、その信任に応えられる参謀の取り合わせがいかに大きいか、よく分かります。

後は、落合監督解任の理由について説得力説明が得られたのも大きいですね。
もちろん、本書の記述も解任される側からの推測であって、本当のところを知っているのは解任した球団幹部の側です。
ただ、「観客動員数の減少」を理由に解任したものの、高木守道新監督で観客動員数を回復できないと(落合氏とオーナーの直接のパイプができていたことにより)落合氏がGM(ゼネラルマネージャー)として復帰、という後の流れを考えると、内ゲバであった可能性が濃厚です。

だからこそ、「情報管理を徹底し、情報を守れないコーチをクビにしていった落合監督体制にあっては、親会社(中日新聞社)にしがらみのある中日OBのコーチが消えていき、チームカラーが球団の意向に沿わないものになったから」という旨の森氏の説明は、まことに納得させられるものでした。

「“優勝するために全力を尽くす”と監督の契約書に書いてあるのだから、それがすべてに優先する」といってその目的に沿わないことは一切受け入れない(落合氏はこちら)のがプロフェッショナルの態度なのか、それともそのほかにも縁故人事などを受け入れるのが「大人の対応」なのか……「大人とは何ぞや」という古くて新しい問いがあります。


【人文学】

アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)
(1997/10)
アンヌ ベルトゥロ

商品詳細を見る

ブリテン島の歴史と、それに結び付いたアーサー王伝説成立の歴史、アーサー王文学の編纂と多様な発展、そしてその主な内容。アーサー王伝説の主要な部分が分かる優れた手引きで、しかも毎頁に数多くの絵画や彫刻、関連する土地の写真から写本の文字までカラーで掲載。巻末には中世詩から現代文学、映画までの主要なアーサー王関連の文献案内と引用も掲載。




もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
(2014/06)
入江 正之

商品詳細を見る

モノが建築なので、ちゃんと平面図と立面図、それに外観から内装の細部までの写真が複数が載っているのが実にいいところ。ガウディの建築はフォルムも特徴的だが、装飾彫刻も面白い。ガウディの生涯からパトロンのこと、大学卒業時に書いた建築論に同時代人による批評までバランス良く押さえられていて、「もっと知りたい」シリーズらしい安定の出来。


この「もっと知りたい」シリーズは80ページ足らずの入門書ながら、作家の初期から晩年までの作品が幅広く、オールカラーで載っているのがいいところです。
こと建築家に関して、は、本格的な研究書はあるでしょうが、こうして図面と実物の写真をともに掲載した入門書というのは、結構貴重な気がします。


Neo Rauch: Ausgewahlte Werke / Selected Works 1993-2012Neo Rauch: Ausgewahlte Werke / Selected Works 1993-2012
(2013/06/30)
Harald Kunde

商品詳細を見る

用あって読むことに。ブリュッセルで開催された、現代ドイツのアーティスト Neo Rauch の展覧会カタログ。冷戦下の東側に育ちベルリンの壁の崩壊を経験した彼の描くのは、街にキリンが現れ奇怪な姿の人物が入り乱れる世界。それは激動の社会を反映している。解説は13ページで英独併記。


何事にも想定する相手は必要…というわけで、このブログでは外国語の話はしても、外国語が読める読者を想定して洋書の紹介をすることはしてきませんでした。
まあしかし、今回はいろいろと面倒な頼まれごとを引き受けてしまって苦労したので、折角だから紹介させていただきます。

表紙の作品を見ても分かる通り、普通の意味で上手い絵というわけではありませんが、それも一種異様な世界を描くのに効果的に働いています。


読んだ本の詳細は追記にて。

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5675ページ
ナイス数:549ナイス

現代魔女図鑑 (1) (IDコミックス REXコミックス)現代魔女図鑑 (1) (IDコミックス REXコミックス)感想
魔女がごく普通に存在する現代日本を舞台にした短編連作。優秀な魔女の姉を持った少女の悩み、周囲の視線が気になって夢を語れない少年、魔女のいる風変わりな家庭、あっさりこの世を去った彼女……。微笑ましい青春から切ない話まで、どれもいい話揃い。
読了日:7月1日 著者:伊咲ウタ
ケモノガリ 8 (ガガガ文庫)ケモノガリ 8 (ガガガ文庫)感想
楼樹とアストライア、同様の才能を持った二人の最後の決戦、お互い勝利のために全てを捨てて挑む。戦いを終えたところで、楼樹は人間として戻ってくることができるのか…。同時に明かされる「虚無」の正体と、クラブ創設の真相。あやなの揺るがぬ想い。自力で記憶を捨て去るとか、人間離れしか存在へと走り続けた楼樹だが、彼を繋ぎとめるものは一つ。他愛もないくらいにシンプルだからこそ、いかなる壮大な存在にも呑まれぬ想いがある。
読了日:7月1日 著者:東出祐一郎
サービス&バトラー2 (講談社ラノベ文庫)サービス&バトラー2 (講談社ラノベ文庫)感想
体育祭、そして部活動の成果を理事にアピールする部成会が行われる。部成会で芹葉は珊瑚と再び対決することになり……というわけで今回は芹葉がメイン。メイドで直哉のセクハラいじりに弱い可愛さを見せつつ、テニスに仕事に真剣な彼女の本当の想い。今回の山場は対外試合ですらないが、だからこそ勝利至上主義でなしにテニスに打ち込む楽しみというテーマがいっそうよく表れていた。セクハラばかりでふざけつつもテニスには真摯な直哉は安定した主人公。頼りないながらも馴れない事務仕事の場面も描かれてるし。芹葉の母も強烈なキャラだったが…。
読了日:7月3日 著者:望月唯一
暗殺教室 10 (ジャンプコミックス)暗殺教室 10 (ジャンプコミックス)感想
茅野主役回から始まり、フリーランニングの訓練を活かした先生二人と生徒達のケイドロ対決、そしてイトナの決着編。イトナがようやくきちんと生徒に…お互いを受け入れて、長所を活かし合う教室の仲間達の大きさ。そして暗殺者とターゲットの間の独特の協力関係。それは暴力をも挫く力がある。殺せんせーの正体に関わる黒幕的存在・シロの不気味で非道な動きも前面に出てきて、今後もますます楽しみ。
読了日:7月4日 著者:松井優征
参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」感想
落合政権下の中日ドラゴンズで8年間コーチを務めた森繁和が語る。コーチ経験の長い著者だが、話はあくまで中日時代に絞られる。中日はいかにしてチーム作りを進めたかと、落合監督の凄さ、作戦や補強活動の裏側。開幕投手川崎や'07年日本シリーズでの山井交代の事情など、落合の著書『采配』と重なる話もあるが、総じてこちらの方がその時のやり取りや心境を詳細に伝えているのは監督より選手との距離が近く、動き回ることの多いコーチという立場ゆえだろう。
読了日:7月6日 著者:森繁和
ハカイジュウ 13 (少年チャンピオン・コミックス)ハカイジュウ 13 (少年チャンピオン・コミックス)感想
ついに「帝王」が復活、戦いに挑む武重先生と早乙女。もう先生が主人公で陽は最後の方で出てくる主人公の後継者ポジションだと思った方がしっくり来るくらいに先生無双。親友の喪失と恋愛の問題も一応の答えを見せて締め……と思いきや、まさかの打ち切りみたいな終わりで第二部ありとは。
読了日:7月8日 著者:本田真吾
国家魔導最終兵器少女アーク・ロウ (富士見ファンタジア文庫)国家魔導最終兵器少女アーク・ロウ (富士見ファンタジア文庫)感想
エルファレス第三皇子エルクは、人質として魔法大国フレアリアに預けられ、魔導学院に通っていた。しかしエルファレスで政変が起こって政情は一変、エルクにも刺客が向けられるが、彼はフレアリアの最終兵器たる「虚人」の少女スピネルと契約してしまい…。バトルファンタジーとしてはまずまず、キャラもいいが総じて平凡。ファンタジー世界の魔導学院も見慣れた日本の学校風景そのものだし。国家間の政治的駆け引きの要素も薄味。この世界、この地に生きる人々のことが見えず、主人公を初めとする要人達の個人間で話が済んでいるからかも知れない。
読了日:7月10日 著者:ツカサ
変女〜変な女子高生 甘栗千子〜 1 (ジェッツコミックス)変女〜変な女子高生 甘栗千子〜 1 (ジェッツコミックス)感想
便利屋・甘栗に住み込みで働くことになった青年・高村と杉田。しかし甘栗の娘・千子との出会いは男子トイレで一物を見られるところから始まり…。一番変なのはいきなり女子高生につっかかる主人公の高村の方だと思ったが、要するに無表情で下ネタにもエロい状況にも動じない女子高生とのエロい(エロそうな)状況を描けば何でもいいようなので、まあいいか。無人島の辺りで強引さもなんのそのというのがよく分かった。
読了日:7月10日 著者:此ノ木よしる
ゲッチョ先生のナメクジ探検記ゲッチョ先生のナメクジ探検記感想
沖縄のフリースクールで講師を務める著者は、ナメクジ好きの女子高生アズサに進路相談を受けたのをきっかけに、ナメクジにのめり込むことになった。海に住んでいた先祖の段階で殻を失ってから陸棲に進化しかイボイボナメクジ、未だ何種類いるのか正確に特定されていないその多様な種類と分布、生態(肉食)、フィールドワークや標本作りの経験etc... 本文に写真がないのが残念…と思ったら巻末には日本産の主なナメクジが写真付きで紹介されており良かった。嫌われ者のナメクジだけに貴重な一冊。
読了日:7月10日 著者:盛口満
Archeologie de bergson. temps et metaphysiqueArcheologie de bergson. temps et metaphysique感想
新進気鋭の研究者の学位論文(公刊版)。第1部はfonder(基礎付ける)とfondre(溶かす)の対比など、ベルクソンの用いる概念を分析し、その哲学の基本性格を明らかにする。第2部はもっぱらベルクソン哲学の中核たる時間論で、四つの主著を通して論点が深められ、時間論の重点が変化していく過程を辿る。書簡集や未公刊の講義録まで丹念に読み込んだ文献学的な仕事は見事、公刊著作の有名な箇所に関する通例の解釈変更を迫る箇所もあり、研究者必読の一冊。
読了日:7月12日 著者:CamilleRiquier
Neo Rauch: Ausgewahlte Werke / Selected Works 1993-2012Neo Rauch: Ausgewahlte Werke / Selected Works 1993-2012感想
用あって読むことに。ブリュッセルで開催された、現代ドイツのアーティスト Neo Rauch の展覧会カタログ。冷戦下の東側に育ちベルリンの壁の崩壊を経験した彼の描くのは、街にキリンが現れ奇怪な姿の人物が入り乱れる世界。それは激動の社会を反映している。解説は13ページで英独併記。
読了日:7月13日 著者:HaraldKunde
クズが聖剣拾った結果 (電撃文庫)クズが聖剣拾った結果 (電撃文庫)感想
来栖麻央はファンタジーに憧れ、竹刀と人体模型で魔王を倒す練習をしていたりする少女だが、ある日異世界から転送されてきた本物の聖剣を拾ってしまう。聖剣を取り戻しに異世界に市役所職員がやって来るが、来栖は聖剣を手放しだがらず…。人間関係に屈折を抱えた少女が少しばかりの成長を見せるいい話。ネックは変人ヒロインにツッコミ主人公、剣と魔法のファンタジーであってもこっちとあまり変わらない異世界と、笑えそうな要素が揃っていながらコメディとしては大人しいことか。書きたい話と使える道具立てにズレがあったのかも知れない。
読了日:7月16日 著者:くさかべかさく
修羅の門 第弐門(13) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門 第弐門(13) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
準決勝、飛田高明vs姜子牙。飛田が組みに持っていってそれでも姜子牙の勝利というのが王道だが、そもそも膝を痛めている今の飛田がアンタッチャブル姜子牙を摑まえられるとも思えず……という状況で、こう来たか。懐かしの猪木アリ状態。カッコ悪くとも食い下がる飛田の意地を見た。そしていよいよ決勝に。呂家として数々の人殺しをこなしてきた姜子牙が強調されて、ようやく無印のテーマである殺人拳が戻ってくるか。九十九がどこまで復活しているのかも、ここで最終的に問われることになるのだろう。
読了日:7月17日 著者:川原正敏
天間荘の三姉妹 スカイハイ 2 (ヤングジャンプコミックス)天間荘の三姉妹 スカイハイ 2 (ヤングジャンプコミックス)感想
今度の客はギャル二人。いつも離れない二人の実態と、そこに秘められた疎外されることへの脅え。彼女たちとの関わりは、いずれ天間荘を離れるべき宿命のたまえの境遇にも大きく影響する。そして明かされる天間荘と三ツ瀬の街がこうなった訳――。徐々に街を去って昇天することになる人々も描かれる。これは「3.11」への鎮魂。そして、自身も鎮魂されるべき浮かばれぬ魂でありながら未来ある魂を癒す立場になった天間荘に救済はあるのか、どうか。
読了日:7月18日 著者:高橋ツトム
パンツではじまる世界革命 (一迅社文庫)パンツではじまる世界革命 (一迅社文庫)感想
女子高生マニアの男子高校生(本名不明)は、女子高生・結城剣子と共に異世界に飛ばされる。彼はパンツの存在しない世界でパンツ開発に勤しむ。良い布がないという資源の問題に挑み、交易で社会を変える、まさに下部構造から始まる革命ストーリー。他方で世界観はステータスを数値化できるゲーム的なもので、それを活かしてバトルで活躍するのは剣子の方。ご都合主義や引っ掛かる設定は多いものの、普段は完全に独立して動いている主人公とヒロインが協働してハイテンポで世界を変える様が小気味良い。衣服はアイデンティティを担保する。
読了日:7月19日 著者:綾野陽一
菜娘ハンター・リュウ 第1巻 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)菜娘ハンター・リュウ 第1巻 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)感想
街から野菜が消えるという事件が発生。原因は「菜の国」の異変ということで、野菜好きの高校生・板橋流は刃物の精である少女・キリハを武器に「菜娘」を倒して正気に戻す役目を担うことに。野菜の下拵えをヒントに敵を攻略するバトル、剣術道場を継ぐことに関する流の葛藤や気になる女の子・素原結衣への想い、キリハの方の背景など色々見所になるはずの要素はあるのだが、情報の出し方がちぐはぐなせいか今ひとつ盛り上がれない。後は、肝心の野菜の味に関する描写がほとんどないことか。
読了日:7月21日 著者:リタ・ジェイ
ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (3) (電撃文庫)ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (3) (電撃文庫)感想
聖歌隊の公演でパリに向かう慧太郎達。だがパリでは、首相ティエールやルイ・ボナパルト派のテロリスト達も絡んだ「ブリュム・ド・シャルール」の陰謀が待ち受けていた。ブリュム・ド・シャルール幹部との対決、友との決別、それぞれ問い質される道。青臭い理想を掲げ続けることは尊くとも、理解を絶した者まではまでは救えないのか。慧太郎があまりにも純粋過ぎるのならば、彼を「剣」として振るう主に相応しいのは誰か。つまるところ、この激動の時代の次なる導き手は誰なのか。前後編で次巻決着のようなので楽しみ。同時代人でダーウィンも登場。
読了日:7月23日 著者:物草純平
ボクガール 2 (ヤングジャンプコミックス)ボクガール 2 (ヤングジャンプコミックス)感想
瑞樹を女体化した悪戯の神ロキが生徒として学校にやって来る。ロキによりますます掻き乱される日常生活。女体化から外れて突っ走るネタも多いが、全てはある種定番のエロに繋がる。他方、女の子的な心に目覚める一方で幼馴染の猛に対しては「男同士なんだから」と無頓着な瑞樹は確かに女体化キャラらしさを出していると言うべきか。そして一泊のオリエンテーリングだが、ついに猛の告白が事態を動かす……?
読了日:7月24日 著者:杉戸アキラ
目玉焼きの黄身 いつつぶす? 3 (ビームコミックス)目玉焼きの黄身 いつつぶす? 3 (ビームコミックス)感想
今回のお題はトーストに目玉焼き、立ち食いそばのかき揚げ、スパゲッティ、パンケーキ、そして焼き肉と白メシ。原点回帰というべきか再び目玉焼きでみふゆとケンカする二郎。そして同じく食べ方強いこだわりを持つ女性・委員長との再会により食べ方でもめる傾向をさらにこじらせ、ついに仕事にまで支障を来すように……。いい話が目立った前巻から一転、事態は深刻に。破局は取り返しが付かないのか。彼は差異を受け入れられるようになるのだろうか。
読了日:7月25日 著者:おおひなたごう
砂漠のボーイズライフ (メディアワークス文庫)砂漠のボーイズライフ (メディアワークス文庫)感想
高校受験で本命に落ちたことから男子校に通うことになった「僕」こと菊原は、ヤシの木頭で騒動を起こしてばかりの相地に何かと振り回されるように。柔道をやりに来たモンゴルからの留学生や元野球部も交え、他校の女子目当てで演劇部に入る男子校生活。タイトルの印象に反して女子もちゃんと登場。ちょっと変で可愛い彼女との距離感は迫真。しかし学校生活が「砂漠」なのは本当に女がいないからなのか、そういう外的要因のせいなのか。そんな形容し難い懊悩も含めて見事な思春期らしさ。男子校出身者としてはあまりにもよく分かる世界。
読了日:7月27日 著者:入間人間
おどろ領域ナユラ 2 (バーズコミックス)おどろ領域ナユラ 2 (バーズコミックス)感想
同級生の男の子・カナタの依頼を受けるナユラ。人間の友達……というにはまだ遠いが、少しは接近か…? そして因縁の霊「カシマレイコ」さんと、さらに霊をいたぶるのを趣味とする少女・白百合アンリの登場で、少しずつ明かされ始めるナユラの過去と孕んでいるモノの正体。人間を描くといかにも粗く癖の強い絵柄だが、おどろおどろしさを出すには悪くない。
読了日:7月27日 著者:黒谷宗史
もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいガウディ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)感想
モノが建築なので、ちゃんと平面図と立面図、それに外観から内装の細部までの写真が複数が載っているのが実にいいところ。ガウディの建築はフォルムも特徴的だが、装飾彫刻も面白い。ガウディの生涯からパトロンのこと、大学卒業時に書いた建築論に同時代人による批評までバランス良く押さえられていて、「もっと知りたい」シリーズらしい安定の出来。
読了日:7月27日 著者:入江正之
あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)感想
飴屋の屋台を出す男・叶義と飴職人の牡丹。彼らは、叶義が見た妖怪を飴で形にすることにより影響を与えられる。訪れる客の様々な事情とそこに取り憑いている妖怪、そして才能に恵まれているが浮世離れした牡丹と、ずっと後悔を抱え続けてきた叶義という青年二人の物語。相変わらず心の襞を描く暖かい話だが、職業物のフォーマットに落とし込んで各話の依頼人と飴屋二人のエピソードに分散したせいか、作者には珍しい男主人公だからか、少し物足りない。もっと繊細な機微を描き込む余地があったはず。
読了日:7月29日 著者:紅玉いづき
アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)感想
ブリテン島の歴史と、それに結び付いたアーサー王伝説成立の歴史、アーサー王文学の編纂と多様な発展、そしてその主な内容。アーサー王伝説の主要な部分が分かる優れた手引きで、しかも毎頁に数多くの絵画や彫刻、関連する土地の写真から写本の文字までカラーで掲載。巻末には中世詩から現代文学、映画までの主要なアーサー王関連の文献案内と引用も掲載。
読了日:7月31日 著者:アンヌベルトゥロ

読書メーター

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。