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東京の中のトルコ――『白い街の夜たち』

昨日から新番組『仮面ライダードライブ』が放送開始しました。
今作では、変身ベルトが喋って主人公を導きます(声:クリス・ペプラー)。
『仮面ライダーキバ』では喋る使い魔をベルトに装着して変身していたという先例もあるので、そこまで奇異ではありませんが。

しかし驚いたことに、ベルトを装着した上で、シフトカーというミニカーをブレスレットにセットすることで変身します。
ブレスレットで変身するヒーローの先例は多々ありますが(戦隊では今でも主流の一つ)、だったらもうベルトは必要ないのではないでしょうか。
それでも「仮面ライダーと言えば変身ベルト」という慣例にこだわらねばならないのでしょうか。
玩具の都合で?

そして変身後は、車のタイヤを肩から襷掛けにしたデザイン……はいいのですが、このタイヤが、性能の異なる4種類を使い分けできる仕様です。
それを換える時の音声が「タイ~ヤ交換!」
換装アクションの名称が作中固有の用語ではなくてタイヤ交換とは、ある意味でびっくりです。

 ~~~

それはそうと、今回はこちらの漫画を取り上げさせていただきます。ちょうど先月2巻が出たところでもありますし。『コミックビーム』に連載中の作品です。

白い街の夜たち 1 (ビームコミックス)白い街の夜たち 1 (ビームコミックス)
(2014/06/25)
市川ラク

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白い街の夜たち 2 (ビームコミックス)白い街の夜たち 2 (ビームコミックス)
(2014/09/24)
市川 ラク

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本作の題材はトルコですが、舞台は新宿です。
服飾の専門学校に通う女子学生・文子(あやこ)はある夜、妙なおじさんに声をかけられ、そのまま監禁されます

ホジャさん1
 (市川ラク『白い夜の街たち 1』、KADOKAWA、2014、p.8)

いきなり犯罪か――と思いきや(いや、彼女が被害を訴えればすでに監禁という犯罪ですが)、彼、ホジャさんトルコ料理店「アクシュヒル」の店主。
文子がトルコのお守り「ナザル・ボンジュウ」を(友人に貰ったまま、それと知らずに)身に付けていたことからトルコ好きだと判断、「アクシュヒル」のアルバイト店員として勧誘するつもりだったようです。

ホジャさん2
 (同書、p.10)

文子は流されるまま、「アクシュヒル」で働き始めます。
この店で働いているのは目下、店主のホジャさんとベリーダンスの踊り子ざくろ、そして文子の3人だけ。
そこでのアルバイトは、専門学校で目標を見失っていた文子に少なからず影響を与えます。

ベリーダンス1

ベリーダンス2

ベリーダンス3
 (同書、pp.58-60)

他方で、専門学校の同級生・松尾君と文子との関係、引きこもった挙げ句に自殺未遂した文子の旧友・雪ちゃん、ホジャさんの家庭の事情など、人間模様も中々に濃密です。

松尾と文子
 (同書、p.191)

ホジャさんはマイペースな人で、料理の仕込みもせずに店の飾り付けをしていたりと経営感覚に欠けますが、余所行きでない家庭的なトルコ料理の良さを知って貰おうという思いを持っています。それをざくろが叱りつけるというのが日々の光景。
実は、それが彼の妻クミコが出て行ったことにも関係していると2巻で判明したり……

そんな店を通して、料理を初めとする様々なトルコ文化が紹介されます。

白い夜の街たち メニューと猫
 (同書、p.20)

料理とベリーダンスの他にはトルコの民話、伝承、装飾、水タバコ、それにイスラム教も。
店の中、画面の端々で悠然と振る舞っているオッドアイの猫・ワンもいい味を出しています。

2巻では代々木にあるモスク(実在)も描かれます。

モスク1

モスク2
 (市川ラク『白い夜の街たち 2』、KADOKAWA、2014、pp.114-115)

ただこうなると、女性が肌を露出すること禁ずるイスラム教と、上に見た通りの衣装で踊るベリーダンスの間での文化対立も登場したり……

外的イメージと家庭生活、宗教と世俗、様々な対立を孕んだトルコ文化が東京に持ち込まれ、それを一部反映した形で展開される人間ドラマ。
トルコのエキゾチックさとドラマの結構湿り気のある様子が絡んで、何とも独特の雰囲気を出している作品です。


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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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