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2014年10月の読書メーター

そう言えば、昨日触れた芸祭の段ボール遊具では、どうもこの展示場で初めて会ったらしき子供たちが一緒に遊んでいる場面も見られます。
昨日は、白人の血を引いていると思しき金髪の女の子を見ました(髪については、最近だと小学生で染めている子もいますけれど、顔立ちがそういう感じでした)。
で、一緒に遊んでいた二人の女の子たちと別れ際にお互いの学年を教えていたのですが、聞いてみると、その金髪の子が4年生、二人の方は5年生とのこと。見た目、金髪の子の方が年上に見えたのですが……やはり東洋人の方が幼く見えるのか。
それにしても普段子供と接点がないと、本当に年齢は分かりません。いや大学生の年齢もよく分からないことが多いのですが……

 ~~~

先月の読書メーターまとめです。

読書メーター2014年10月

31冊6707ページでした。だんだん漫画の比率が上がっていて、今月は優に半分以上が漫画ですが。
以下は若干の抜粋を。

【漫画】

だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)
(2014/09/18)
コトヤマ

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海沿いの田舎町にある駄菓子屋の息子・鹿田ココノツ。店の跡を継がせようとする父に反発し、漫画家になるという夢を抱いている彼の前に、有名岡氏メーカー社長の娘・枝垂れほたるが現れる。毎回実名で駄菓子を紹介し、それに絡めてコメディを繰り広げる。女の子は可愛いし割と楽しい。ただ、自分は駄菓子にはあまり縁がなかったようで……


ちなみに本作、ヒロインのほたるが登場するのは第2話です。
海で水着回をやるのかと思ったら、水着はイメージ映像だけで実際の海話ではまた主人公と父親しか登場しなかったりします。
1話完結のコメディとしては、なかなか大胆で型破りな構成です。
コメディとしても、途中過程はハイテンションだけれど最後は落ちていなかったりします。

実名で駄菓子を出すことについては企業の認可を得ているようで、巻末には協力企業名一覧あり。
駄菓子に馴染みのあった方ならそれだけ楽しめるかも知れません。


ダンス・マカブル① (-西洋暗黒小史-)ダンス・マカブル① (-西洋暗黒小史-)
(2010/11/22)
大西巷一

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ジャンヌ・ダルクの裁判と処刑、ローマ帝国の残虐皇帝カリグラ、15世紀末スペインの異端審問、17世紀ハンガリーの「鮮血の貴婦人」エルジェーベト、十字架のイエス――西洋史に取材した「拷問」を巡る連作。多くは救いがなく身も蓋もなく、物語としてお勧めできるものではないけれど、様々な理由からどこまでも残虐になれる人間を生々しく描き、拷問の描写も詳細。しかし脱神聖化されたジャンヌ・ダルクに対し、イエスは俗化されつつもやはりある種の救いを齎して去るのが印象的。


ダンス・マカブル 2 -西洋暗黒小史- (MFコミックス フラッパーシリーズ)ダンス・マカブル 2 -西洋暗黒小史- (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/08/23)
大西巷一

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今回は英仏百年戦争で活躍したが蛮行に走った「聖なる怪物」ジル・ド・レ、フランス革命政府のシャルロット・コルデー処刑とこの時期の死刑を巡る話、そして17世紀イギリスの「魔女狩り将軍」マシュー・ホプキンスの3編。1巻のジャンヌ・ダルク等を振り返るような展開も。相変わらず残虐描写、それに狂気とまともさを描いているのは素晴らしい。1巻の異端審問の業の深さに比べると、ホプキンスはただの詐欺師で味わいに欠ける感もあるが……。ゴヤとボスの絵からの引用も印象的。


『乙女戦争』を刊行中の作者の旧作。
元々中国史もので名を馳せた作家なので、本格的に西洋史を手がけた作品で単行本化されたものとしては初かも知れません。
冷静な利害計算の上で残酷な拷問や刑罰を行う者、狂気に駆られて人を虐げつつ、自らもその狂気に苦しむ者、真剣に拷問が人に救いを与えると信じて自己完結している者(これが一番狂気が深く怖いです)、と様々な人物の残虐さがよく描かれています。
血腥い描写は詳細を究めます。
ただこうして振り返ってみると、「ナザレのイエス」だけは拷問や刑罰を行う側に全くと言っていいほどスポットが当たっていないため、やはり若干の違和感が。
神の子でもなく(「母は結婚する前に私を産んだ」とだけ語っています)、実際に奇蹟を起こしたわけでもなく、ずいぶんと脳天気な青年として描かれていても、それでもやはりイエスはイエスであり、物語も彼の受難伝に「なってしまった」と言うべきでしょうか。

後は、下巻のシャルロット・コルデーの話で死刑執行人が昔の話として語る「ダミアンの処刑」はミシェル・フーコーが『監獄の誕生』の冒頭で語っているやつだとか、知識があれば色々と楽しめることもありますが。

監獄の誕生―監視と処罰監獄の誕生―監視と処罰
(1977/09)
ミシェル・フーコー

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【政治・経済】

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)
(2004/09)
C.ダグラス ラミス

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国家に全ての「暴力」を委ね、軍隊によって国民を守る主権国家、自然を消費しての経済成長、経済「発展」によって貧困を解消できる……これらはいずれもイデオロギーであり、それに反対するのが非常識で非現実的に見えるのは、いわばタイタニック号の中だけを「現実」と思っているからに他ならない。だが船の外には氷山=自然という現実がある。表題の範囲を超え、現代の常識を問い直す。発売から10年を経て、ますますアクチュアリティを増しているように思われる一冊。


経済こそが「現実」であり、現実主義の立場を取るならば経済成長を続けるしかないと思うのは、自然というもっと根底の「現実」が見えていないからです。地球の資源がもういくらも保たないことは、はっきりしています。
もっとも、著者は資源を直接消費するわけでない金融経済の「成長」については語っていません。
とは言うものの、金融経済が本当に実体経済から遊離しているかどうかは怪しいのです。リーマンショックも石油の採掘量が減少に転じるのと機を同じくしていた、という説もあります。

放射能が漏れたら困る、というのはまさに「現実」だから、反原発運動はなくならない、反対して当然、というくだりなど、フクシマ以降の今だからこそなおさらのアクチュアリティがあります。



読んだ本の詳細は追記にて。


2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:6707ページ
ナイス数:925ナイス

なにかのご縁 (2) ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う (メディアワークス文庫)なにかのご縁 (2) ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う (メディアワークス文庫)感想
新年度になり、春、出会いの季節。縁結びに奔走するゆかりの前に、フランスからの留学生ローランとモフモフの縁結びうさぎユリシーズが現れ、縁結び勝負を申し込む…。人と人との縁以外も描いているのが今巻のポイントか。人同士の縁よりももっと重く、精妙で、それゆえに見えにくいもの。四つのエピソードはいずれも暖かく、泣かせるところもあって、非常に良い話になっていた。当初の印象よりも、縁を結んだり切ったりすることと外的に見える人の行為や結果が直接的に繋がっている感はあるが。
読了日:10月1日 著者:野崎まど
絶滅危惧種の左眼竜王<レッドデータ・ドラゴンロード> (HJ文庫)絶滅危惧種の左眼竜王<レッドデータ・ドラゴンロード> (HJ文庫)感想
魔法使いが竜を初めとする神獣を滅ぼした世界にて。最後の竜から眼を受け取り竜眼使いとなった少年・葛木晴空の許に、その竜と人間の間の娘で、従って晴空の妹だという少女・竜胆茉莉花が現れる。世界に残るただ二人の同族として、共に竜を敵視する魔法使いと戦うことに…。後半の絶望感やそれに向かっていく熱さはなかなか。しかし主人公の行動原理、背景にある真相etc.の開示が消化不良だったり唐突だったりで進み方について行きづらいところが。そしてシリアスにつけコメディにつけ、楽しませるための「遊び」が足りないかな。
読了日:10月2日 著者:千月さかき
暗殺教室 11 (ジャンプコミックス)暗殺教室 11 (ジャンプコミックス)感想
体育祭の棒倒しでA組との対決。スポットが当たるのはE組一のイケメン・磯貝君。問われるのはリーダーの資質、それに組織のあり方。浅野は全てにおいて圧倒の実力で引っ張るリーダー。しかしチームというのはそれだけではない。理事長の実力と存在感は相変わらず圧倒的。そして後半、E組の生徒達が焦りと過信から犯した過ち。学びとは力を付けるだけではない、力に溺れることを戒め、他者のために力を活かすことにも触れ、E組の教室を離れたところで学校が全てではない学びをも描く。教育の多様な顔がここにある。
読了日:10月2日 著者:松井優征
この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)感想
四人の姉に虐げられる生活を逃れて、広島の全寮制高校に入学した松永四郎。だが彼のルームメイト織田未来は、性同一性障碍で身体は女だった。男友達として付き合うべき相手を「女」意識してしまい葛藤する四郎。重いテーマを地に足が着いた感じで描いていて、初々しくて良い。普通を求めて逃れてきたこと等、二人の間に鏡像のような呼応が見られるのも興味深いところ。ただ、どこか性同一性障碍を「可愛いけれど、好きになってはいけないという背徳感を抱かせるキャラ」として描いている節もあり……その辺の最終的な評価は今後次第だろうか。
読了日:10月5日 著者:森橋ビンゴ
ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書)ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書)感想
「ポップ」さらには「オタク」以降の流れとして現代史の中にラノベを位置付ける。新旧比較と歴史観はそれなりに興味深いものあり。しかし「ぼっち」をキー概念としてあらゆる作品を読もうとするバイアスが強すぎるのか、個々の作品読解に関しては、言うなればツンデレの「全然好きじゃないんだからね」を文字通りに読むような皮相さを感じてしまう。昭和生まれながら著者の言うような「断絶」を感じない私(「俺らの知らねえコトバ」を目にして恐れないのが語学マニアの取り柄)としては、著者の問題意識を共有できなかったのも一因かも知れない。
読了日:10月8日 著者:波戸岡景太
深海魚のアンコさん(1) (メテオCOMICS)深海魚のアンコさん(1) (メテオCOMICS)感想
人魚の受け入れが盛んで、様々な人魚が人間に混じって暮らしている街。人魚好きの女子高生・若狭乙見(人間)、チョウチンアンコウの人魚・堤鮟子達が繰り広げる日常コメディ。皆可愛くていい子揃いだし、魚の生態を踏まえた人魚達のキャラと能力が割と楽しい。
読了日:10月10日 著者:犬犬
働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)感想
アリを代表とする真社会性昆虫に関する生物学的研究の入門書。アリの巣の中で、瞬間的に見れば2割のアリは休んでおり、7割のアリは一章働かない。だがそれは必要とされば動員される控えであり、集団全体の労働効率を上げるのに寄与している。他方で、決して働かない寄生アリの系統、女王のクローンのみが新女王になるシロアリ、雄と雌の系譜が交わらないアリ等、驚くべき事例の数々。これらもまた、自らの遺伝子を将来に残すという自然選択説の観点から説明される。
読了日:10月11日 著者:長谷川英祐
CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (角川スニーカー文庫)CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (角川スニーカー文庫)感想
春日井遊はVRMMO「CtG」の世界で結婚して、子供ができてしまう。しかも現実の遊の許に、結婚相手のプレイヤー美遙と共に、ゲーム内の娘ハルハが肉体を持って現れる。量子脳等も持ち出してコンピュータで心は作れないことを前提した上で、ゲーム-現実間の空恐ろしくも決定的な侵犯を見せるセンスが絶妙。ゲームと現実の描かれる比率も1:1くらいで、ヴァーチャルと現実の行き来を描いた甲斐を感じる作品。子供を持っての戸惑いや親の想いを知る流れも悪くない。ただ締めは普通のバトルで、今後はもっとSF的問いを追究して欲しいが…。
読了日:10月12日 著者:玩具堂
だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)感想
海沿いの田舎町にある駄菓子屋の息子・鹿田ココノツ。店の跡を継がせようとする父に反発し、漫画家になるという夢を抱いている彼の前に、有名岡氏メーカー社長の娘・枝垂れほたるが現れる。毎回実名で駄菓子を紹介し、それに絡めてコメディを繰り広げる。女の子は可愛いし割と楽しい。ただ、自分は駄菓子にはあまり縁がなかったようで……
読了日:10月12日 著者:コトヤマ
少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ1 (メテオCOMICS)少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ1 (メテオCOMICS)感想
女子中学生・島津ななこは、妖精に攫われて独裁者になることを求められる。妖精の島アヴァロンを飛び出してきた妖精達は統治機構を求めているというのだが…。大統領ななこの下、世界中の国々から集められた10人の少女達が各分野の大臣となり、国造りを始める。妖精の技術力を用いつつ、人間の知識にある社会機構をトップダウンで定着させる様は単純に過ぎる感もあり、彼女達が変身して戦うパートはストーリーに馴染んでいないという問題もあるが、中々楽しい作品。作中に男性目線はないけど割と露出サービスが多いのもポイントかな。
読了日:10月13日 著者:高田慎一郎
経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)感想
国家に全ての「暴力」を委ね、軍隊によって国民を守る主権国家、自然を消費しての経済成長、経済「発展」によって貧困を解消できる……これらはいずれもイデオロギーであり、それに反対するのが非常識で非現実的に見えるのは、いわばタイタニック号の中だけを「現実」と思っているからに他ならない。だが船の外には氷山=自然という現実がある。表題の範囲を超え、現代の常識を問い直す。発売から10年を経て、ますますアクチュアリティを増しているように思われる一冊。
読了日:10月13日 著者:C.ダグラスラミス
La Philosophie Et Son Histoire (Vrin-Reprise)La Philosophie Et Son Histoire (Vrin-Reprise)感想
哲学史は何をするのかという問題を、「キリスト教的哲学」、「現代の哲学」の諸主題、「実証主義と革命」という三つの観点から論じる。コンパクトな本なので、個々の哲学者や学説に関する記述はそこまで立ち入ったものではないが、オーギュスト・コントの実証主義に多くのページが割かれ、時にそれがメーヌ・ド・ビランと対置されているのは、当時のフランスにおける「哲学史」のありようを感じさせて面白いところ。付録として三編の書評も収録。
読了日:10月14日 著者:HenriGouhier
アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)感想
想像を具現化できる能力を持つ「アリスの夢」と呼ばれる少女たち。中でも全ての想像を実現でき「赤の女王」と呼ばれる紗名は研究所から逃げ出して、頑固爺さん・樫村蔵六と出会う。礼儀も常識も知らず力を笠に着る紗名に対し、曲がったことが嫌いで、万能の力で叶えられる願いにも興味はなく、紗名を叱りつける蔵六。自他の境も曖昧な子供の全能感に対し、否定と規範を突き付ける、大人ってそういうものだよな、と。他人にそこまで言える大人は最近少ない、というノスタジーとも相俟って実に痛快。研究所の動向も含め今後も楽しみ。
読了日:10月15日 著者:今井哲也
修羅の門 第弐門(14) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門 第弐門(14) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
いよいよ決勝戦、九十九vs姜子牙。ようやく修羅の目覚める時。そして「不敗」を背負う陸奥ゆえの「負けること」への恐怖、それがないがゆえに今までの九十九はどこか明後日の方を向いている感じだったのか。ようやく無印との間のミッシングリンクが繋がった感じ。そしてケンシン・マエダ戦……このタイミングで記憶が蘇り回想されるのは予想の範囲内ではあったけど、クライマックスは別にじっくり描いて欲しいような……難しいところ。
読了日:10月17日 著者:川原正敏
修羅の門異伝 ふでかげ(7) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門異伝 ふでかげ(7) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
いよいよ準決勝、国立競技場への切符を賭けた東京ギガンテス戦。レッドカード島の代役としてピッチに立つさつか。「個人能力だけ足すなら最強」のチームがチームとして勝つとは限らないのが集団競技。しかし、集団の空気を一変させる選手というのもいるもので……。実にいい山場で引き。
読了日:10月17日 著者:飛永宏之
深海魚のアンコさん(2) (メテオCOMICS)深海魚のアンコさん(2) (メテオCOMICS)感想
夏ということで舞台は山と川(水着回)、そこでヤマメとイワナの人魚に出会ったり、熊に襲われたり。学校生活に戻ると登場する人魚はカクレウオ、トビウオ、ヨツメウオ。相変わらず魚の生態を活かした上で可愛く楽しい。レギュラーのベタ子も後半は出番が少なくなってる気はするが……。
読了日:10月18日 著者:犬犬
ちおちゃんの通学路 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)ちおちゃんの通学路 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
道が工事中で家の屋根を渡り登校、派手めのクラスメイトと出会い苦手意識により逃げ出す、暴走族と遭遇、友達と登校中にカップルと遭遇、駆け込んだトイレが……。ゲーム廃人気味の女子高生・三谷裳ちおの通学風景は毎日波乱万丈。何でもないことに一人密かに大騒ぎした挙げ句、予想不能のアクロバットな展開、通学以外の学校生活はほぼ描かれない。衝撃の1冊。
読了日:10月18日 著者:川崎直孝
ダンス・マカブル① (-西洋暗黒小史-)ダンス・マカブル① (-西洋暗黒小史-)感想
ジャンヌ・ダルクの裁判と処刑、ローマ帝国の残虐皇帝カリグラ、15世紀末スペインの異端審問、17世紀ハンガリーの「鮮血の貴婦人」エルジェーベト、十字架のイエス――西洋史に取材した「拷問」を巡る連作。多くは救いがなく身も蓋もなく、物語としてお勧めできるものではないけれど、様々な理由からどこまでも残虐になれる人間を生々しく描き、拷問の描写も詳細。しかし脱神聖化されたジャンヌ・ダルクに対し、イエスは俗化されつつもやはりある種の救いを齎して去るのが印象的。
読了日:10月19日 著者:大西巷一
人生 第9章 (ガガガ文庫)人生 第9章 (ガガガ文庫)感想
部活の予算配分を巡ってまたも香織と対決、そのために「態度術」の使い手マスター有馬と会い、赤松が究極の態度「海賊王」を習得することに…。態度術がほとんど具体的にイメージ不可能な能力バトルになっているが、ある意味ではテキスト依存のネタを展開する作者らしいと言うべきか。相変わらず女湯を覗こうとしたり、乗せられるままキスを狙ったりと駄目な方向に男の子らしい赤松だが、彼の司会としての才能に注目した有馬は正しい。前巻から加入のアリーナは相談に参加したりしなかったり、存在感はあるが回答の方向性ははっきりしないな。
読了日:10月20日 著者:川岸殴魚
電撃PS文庫電撃PS文庫感想
『電撃PlayStation』Vol.576付録。電撃文庫の7作品とゲームのコラボ短編。『トカゲの王』と『モブ恋』は現実のゲーム化、『クソゲーのじかん』はスマホゲー、続く3つはPSもしくはそれに類する据え置きゲーム機で、『ゲーム戦争』はアーケード。現代日本が舞台でない『ゼロから始める魔法の書』も含め媒体に合わせてPSらしきものを出している中、『クソゲーのじかん』はスマホゲーというのが面白いところ。最後『ゲーム戦争』は電撃FCの宣伝か……? しかしクソゲー率高いな。
読了日:10月23日 著者:入間人間、志村一矢、鈴木鈴、虎走かける、真代屋秀晃、青葉優一、師走トオル
魔弾の王と戦姫 アンソロジー (MFコミックス フラッパーシリーズ)魔弾の王と戦姫 アンソロジー (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
漫画12編と小説2編、イラスト4枚。漫画はキャラだけ使って違う世界観に放り込むものから本編に挿入しても違和感のないものまで、忠実なものと自由なお遊びが均等に混ざっていたのではないかと。リムのクマネタがやや目立ったかな。柳井氏はここまで原作者によるスピンオフ小説のコミカライズなのね。小説は他の川口作品ネタを大量投入した細音啓氏のサービスに脱帽。ただ個人的には馴染みのない作家がほとんどだったかな。後、目次が作家名のみで少し不便。
読了日:10月23日 著者:川口士
魔弾の王と戦姫 6 (MFコミックス フラッパーシリーズ)魔弾の王と戦姫 6 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
ついにブリューヌ最強の騎士ロランの決着。後半は原作4巻分に入り、親友サーシャを助けるためジスタートに一時帰国するエレン、そして南からムオジネル軍2万の侵略。レギンの登場まで。ロランは最後まで圧倒の迫力だった。新キャラ勢も概ねイメージ通り。まだ顔見せだけだがヴォジャノーイの演出が素敵。
読了日:10月23日 著者:柳井伸彦,川口士
姑獲鳥の夏 (3) (怪COMIC)姑獲鳥の夏 (3) (怪COMIC)感想
いよいよ京極堂の憑物落としが行われる。久遠寺家の歪みと、そしてエキセントリックだけれどまともである京極堂や榎木津とは違う、関口の狂気。明かされる藤牧氏失踪事件の真相。あまりにも歪んだ愛のすれ違い。視覚化の難しいネタの伏線もちゃんと表現されていたし、何より登場人物の表情に見える狂気が見事。完結は次巻。
読了日:10月23日 著者:志水アキ
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉10 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉10 (MF文庫J)感想
ウルス(ティグル)はムオジネルの密偵ダーマードと同行した末に、マスハス、リム、ティッタと再会する。他方でエリザヴェータは一人バーバ=ヤガーと決着をつけようと…。ようやくのティグル復活。時間をかけたが、エリザヴェータの救済にそれだけかかったか。ガヌロンの正体についても新たな示唆が。今回は合戦が最後に来たが、少し消化試合の雰囲気が。第1部に比べると何が区切りか分かりにくい第2部完だが、魔物のことを徐々に前面に出しつつ、政治面でも今後の激動の種を蒔いたという感じ。第3部では一気に回収に向かうのを期待したい。
読了日:10月23日 著者:川口士
ダンス・マカブル 2 -西洋暗黒小史- (MFコミックス フラッパーシリーズ)ダンス・マカブル 2 -西洋暗黒小史- (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
今回は英仏百年戦争で活躍したが蛮行に走った「聖なる怪物」ジル・ド・レ、フランス革命政府のシャルロット・コルデー処刑のこの時期の死刑を巡る話、そして17世紀イギリスの「魔女狩り将軍」マシュー・ホプキンスの3編。1巻のジャンヌ・ダルク等を振り返るような展開も。相変わらず残虐描写、それに狂気とまともさを描いているのは素晴らしい。1巻の異端審問の業の深さに比べると、ホプキンスはただの詐欺師で味わいに欠ける感もあるが……。ゴヤとボスの絵からの引用も印象的。
読了日:10月24日 著者:大西巷一
生ポアニキ (オーバーラップ文庫)生ポアニキ (オーバーラップ文庫)感想
生活保護に恋愛扶助が設置された時代、いじめられ不登校気味の高校生・木村ユースケは恋愛扶助を申請するが、なぜかやって来たのは筋肉ムキムキのアニキだった。他方で本来の相手と思われる少女・鳳来寺ユリも転校してきて、3人でそれなりに楽しい生活共同生活を送るのだが…。アニキの奇行を軸にコメディを展開しつつ、終盤はユリの過去を巡る騒動でユウスケが決断し成長を見せる。料理も得意で面倒見のいいアニキに加え、女の子達も魅力的。セックスに関する偏見を生活保護への偏見と絡める辺りもなかなか考える甲斐があって面白い。
読了日:10月25日 著者:アサウラ
アリスと蔵六 (2) (リュウコミックス)アリスと蔵六 (2) (リュウコミックス)感想
刺客として「アリスの夢」のミニーC・タチバナが登場、紗名が攫われる。そして明かされる、紗名の人ならざる正体。けれども、特殊な生まれであろうがあるまいが人は皆不完全で、つねに人になる途上にある、その過程こそが人なのだろう。話としては割と普通の能力バトルだったが、蔵六爺さんがぶれないので安心して読める。
読了日:10月25日 著者:今井哲也
王女コクランと願いの悪魔 (富士見L文庫)王女コクランと願いの悪魔 (富士見L文庫)感想
王女コクランの許に、ランプに宿り人の願いを叶える悪魔が現れるが、コクランは何も願わない。後宮を舞台に、対人関係に距離を取って生きるコクランの周囲で様々な人々の思惑が交差し、彼女の願いを引き出そうとする悪魔も絡んで引き起こされる騒動、そんな中で少しずつ接近する二人。孤独に生きざるを得なかったコクランの思いと、そんな彼女の、悪魔に願って命じては叶えられぬ願い。すれ違いが切なくも美しい。
読了日:10月29日 著者:入江君人
今すぐ辞めたいアルスマギカ (富士見ファンタジア文庫)今すぐ辞めたいアルスマギカ (富士見ファンタジア文庫)感想
魔法少女を務めること8年、すでに高校3年生になり、敵もショボく世間の目も冷たく経費すら出ないという労働環境で、有絵田ほのりは一刻も早く魔法少女を辞めたいと思っていた。魔法少女という搾取、ずっと続けたらどうなるのか、といった問題設定は散々問われてきたことで目新しさはないが、後継者が現れ辞められることになった際の心理の揺れを描いたのはポイントか。他方で搾取構造の問題そのものに踏み込まず魔法少女肯定気味で締めるのは少し物足りない。ただ、こういうやさぐれ女主人公は好みなので個人的評価は高め。
読了日:10月30日 著者:氷高悠
アリスと蔵六 3 (リュウコミックス)アリスと蔵六 3 (リュウコミックス)感想
ちょっと時間が流れ、紗名が蔵六の家に住んで半年。平和に暮らしていた彼女は、第1話で登場したあの双子と再会する。他方で「アリスの夢」として覚醒して他者を支配できるようになってしまい、自分は魔女になったと恐れる少女が登場。少女の成長と、子供の成長のために求められる大人像という物語の軸は変わらず。今回は紗名が件の少女と出会ったところまでで、初の話途中での引き。紗名、「友達」という新たな段階へ踏み出す、か。
読了日:10月30日 著者:今井哲也
天間荘の三姉妹 スカイハイ 3 (ヤングジャンプコミックス)天間荘の三姉妹 スカイハイ 3 (ヤングジャンプコミックス)感想
自分が臨死状態にあることを知ったたまえ。街の人たちも少しずつ真相を知り、この街を去って転生するのかどうか、決断を迫られる。またも独りぼっちになり、恨みを抱いて現世に帰るゆうな。ロクでなしの父親も登場して事態は佳境に。最大の分岐点は生きているかどうかか、それとも帰りを待つ人がいるかどうか、なのか。生者と死者、どちらが癒しを担うべきなのか。
読了日:10月31日 著者:高橋ツトム

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
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