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この設定が活かされる時が来た…?――『UQ HOLDER! 5』

ちょっと発売日から経ってしまいましたが、今回取り上げる漫画はこちら、『UQ HOLDER』の5巻です。

UQ HOLDER!(5) (講談社コミックス)UQ HOLDER!(5) (講談社コミックス)
(2014/12/17)
赤松 健

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 (前巻の記事

前巻では『魔法先生ネギま!』でも宿敵にして、最後は仲間になったフェイト・アーウェルンクスが再登場。
しかし、最後でキリエの能力により彼をUQホルダー支部地下洞窟に捕獲することに成功。
今巻では冒頭からフェイトと雪姫(エヴァンジェリン)の――最強クラス同士の――対決となります。

UQ HOLDER5巻 雪姫vsフェイト
 (赤松健『UQ HOLDER 5』、講談社、2014、p. 9)

とは言え、この戦いそのものは序盤でひとまず勝負お預けとなり、フェイトは皆の質問に答えることになります。
まず明かされるのは彼の目的
それはネギを救い、そして世界を救うことでした。

UQ HOLDER5巻1
 (同書、p. 27)

『ネギま!』終盤で明日菜が見た130年後の世界では、ネギは公式には死亡扱いであるものの、実際には行方不明でした。
その「130年後の世界」はパラレルワールドという扱いでしたが、この世界でも大きな流れは変わっていなかったようです。
(『UQ HOlDER!』の世界が『ネギま!』最終回から繋がるものではなく、パラレルワールドの方だという可能性も残りますが、現状ではその可能性は低いと判断します。というのも、呪いで学園に囚われていたエヴァは、その呪いをかけた張本人であるナギのお陰で解放された、という記述が最終回にありましたから。そして明日菜の力によりナギが助けられたのは『ネギま!』最終回で描かれた「正史」だけと思われるのです。『UQ HOLDER』の世界の雪姫=エヴァは全力でないことを匂わせてはいますが、少なくとも学園に囚われる登校地獄の呪いからは解放されています)

この状況は、『ネギま!』においてナギが行方不明でネギがそれを追いかけていたことに酷似しています。
歴史は繰り返している、ということでしょうか。
他方、「世界を救う」に関して言うと、何をもって「救う」というのかに関する思想の相違の方が大きいようです。少なくとも、『ネギま!』における魔法世界崩壊の危機のような差し迫った話ではないようで。

そして、2年前に刀太の両親を殺した犯人に関しても――

UQ HOLDER5巻2
 (同書、p. 35)

ただ、状況は酷似していても、刀太の肉親に対する感情は大きく異なります。
ネギの場合、幼少時に村が襲われて壊滅した経験が――単に恐ろしい経験というだけでなく、それは「自分のせいではないか」という強迫的な責めの感情を伴って――原風景として心に深く根付いていましたし、その時にどこからともなく現れて助けてくれた父ナギに憧れ、追い求める感情も相当のものがありました。
それに対して、刀太は「偉大な祖父」であるネギに対しても特別な感情はありませんし、両親を殺した仇が判明しても、そいつをぶちのめすのは「憎しみや復讐」ではなく「けじめ」の問題だと考えています。
もちろんそれは、彼に両親が生きていた時の記憶がなく、それゆえ両親に関して特別な感情を抱きようがないせいかも知れません。だから、記憶を取り戻したらまたどうなるか分からない面はあるのですが……
それと関係しそうな、気になる情報が今巻の後半にありました。

UQ HOLDER5巻5
 (同書、p. 85)

彼が2082年生まれの4歳だというのが情報の間違いでなく伏線であるとすれば、「両親」も普通の両親ではない可能性が高くなります(ちなみに彼がエヴァによって吸血鬼にされたのは2年前なので、これはまた別問題と考えていいでしょう)。
これがどう影響してくるかは、まだ分かりませんが――

さて、今巻序盤2話でフェイトの登場する話は一区切り。
それ以降はまた新エピソードで、刀太たちがUQホルダーの次なる「仕事」に向かうことになります。
この度仕事で潜入する先はアマノミハシラ学園都市――と名前は変わっていますが、どう見ても『魔法先生ネギま!』の舞台であった麻帆良(まほら)学園です。

UQ HOLDER5巻3
 (同書、p. 55)

このレトロなヨーロッパ的街並みはもちろん、何よりもあの巨大な世界樹を見誤るはずはありません。
作者も「『ネギま!』の時の背景3Dデータをそのまま使い回せる」と言っていますし、制服も80年前から変わっていません。
ただ、学園都市は変わらないながら、学園都市の外――軌道エレベータを含む遠景のビル群が世界の変化を物語りますが。

そして、「魔法」の存在が公開され実用化されている世界で、学園生活にも変化が――

UQ HOLDER5巻4
 (同書、p. 66)

どうやら、魔法が使える「一等生徒」と使えない「二等生徒」の間に差別が生じているようです。
都市の周辺にはスラムが生じていますし、魔法の存在するようになった世界の負の面が結構目立ちます。

ただ、それはそうと、刀太たちUQホルダーのメンバーが調査を求められているのはまた別の件――かなり昔から学園内で断続的に起こっている連続殺人事件です。

UQ HOLDER5巻7
 (同書、p. 80)

壁に埋められるなど死因も不可解。
UQホルダーナンバーズである夏凜先輩が8年前にも潜入調査を試みるものの、失敗していました。

今回は超能力者との戦い――かと思いきや、死者の霊が絡んだホラーミステリー的な展開になってきます。
思えば、『ネギま!』でも高位の霊的存在は肉体を滅ぼしても死なないという設定があり、ネギにもは霊的存在を滅ぼす専用の呪文があるとか、神鳴流にも対霊の技があるといった設定は存在したのですが、霊体にまで止めを刺す必要がないとか最初から霊である相手と戦うことはそもそもあまりなかったという理由で、それほど活用されませんでした。
というわけで、霊相手に対霊の技を振るう戦いを、ようやく見ることができました。前作にはなかった雰囲気のバトルです。

『ネギま!』でもレギュラーである女生徒にも幽霊はいたのですが(ただし9巻から登場)、彼女、相坂さよは影が薄く気付かれないのが最大の取り柄で、戦闘向きのキャラではありませんでしたし。
もっとも、ポルターガイストや憑依といった霊の能力を見せる場面はあったので(ギャグ調でしたが)、これが戦闘で使えれば……というのは今回実証された形になるのでしょうか。

そう言えば、さよは結局どうなったのでしょうね。
彼女が死んだ時の事情については本人もよく覚えておらず気にしている気配がないので、そもそも問題にならないのかと思いきや、最終回で60年前の彼女の死を巡る冒険があったとか後日譚的に語っていましたし……
それでも結局、生き返ったわけではないようなので、すると幽霊を続けているのか成仏したのか……

『ネギま!』の話はともかく、今回の事件に絡んでキーパーソンとなるのは、今巻の表紙も飾った新キャラ・佐々木三太(ささき さんた)

UQ HOLDER5巻6
 (同書、p. 88)

引きこもりながらハッカーとしての腕を発揮、さらには「超能力」をも見せる彼。
しかしどういうわけか、あっさりと刀太・九郎丸と出会って、刀太のペースに巻き込まれてしまいます。
その正体は――

UQ HOLDER5巻8
 (同書、p. 100)

伏線とどんでん返しが効いている、オーソドックスながらよくできたミステリ調。
最近会ったばかりでも「友達」となった三太を信じてかばう刀太は相変わらずでした。
彼の「友情」は三太を救えるのか……友情バカなキャラとして描かれてきた彼の真価が問われるところです。


ところで、「佐々木」姓と言えば『ネギま!』の女生徒の一人・佐々木まき絵でした。
ただ、まき絵は最後で「生涯ネギ一筋であった」旨が述べられているので、直接の子孫はいない可能性が高そうですが……ならば傍系か。彼女の弟の縁者という可能性もあります。


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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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