オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
仮想質疑応答
――結局、自分の通う大学より母の職場の医学部の話ではないか。
まあその通りです。色んなことを聞き及びますし考えもします。
ついでに言うと、医学部がどんな状況にあろうが、本学の方がマシだという話でもありません。データを改竄・捏造したり、人のレポートを丸写しする学生は、(わざわざ先生が「しないように」と注意しなければならないということは)本学にも多分いるのでしょう。せいぜい実技だけは人のを丸写ししようがないという位です。
そして、大学による先生の違いという訳でもありません。同じ医学部の先生でも、私の父は厳しいのに対して母は甘いですね(よく揉めてます)。母は結局(「一生単位の認定はしない」の話を参考にして、「来年試験の点を引く」等と言っていますが)データ丸写し学生を落とさないでしょう。誰かが私の名前と母の職場を突き止めたりしたら(関係者に聞けばすぐ分かります)、来年度から母の授業は「単位が楽に取れる」と大人気になるかも知れません。
――「プリントを読まない」とかいうのは「やる気がないからやらない」だけであって、難関の入試を通過したという類の「頭が良い」とは別物ではないか。
私もそうも思いました。ですが、問題文をよく読まないで「選択肢の中から不適切なものを選べ」という問題で適切なものを選んでしまった奴は、受験生として必要な注意力が足りないだけで、言い訳にはならないと受験生ならば教えられます。受験秀才でありながら、「これだけはしないように。やったら落とす」という注意書きを読むという智慧すら働かないのは何故なのか、私にはほとんど理解出来ません。
ただし、こんな話もあります。
父の曰く「(実習をサボっても、知識さえ仕入れておけば)自分は記憶力には自身があるから試験は大丈夫だとか思ってる奴、そういう奴を落とすために俺は試験問題も工夫したんだ」
「そういう奴」は確かに、受験勉強においては要領が良く、「頭が良い」のかも知れません。地道に実習をやる入試なんかありませんからね。ただ、そもそもその教室ではそういう「頭の良さ」が求められている訳ではないということを理解出来る「頭の良さ」は無かったのでしょう。だって、実習をサボっても知識に試験に正解すれば良いのなら、何のために実習をやっているのでしょうか。
やはり「頭が良い」という言葉には色々な意味があるのは事実のようです。
――後ろから2段落目辺りで、「その年度は落とす」という話なのか「来年度以降も単位を認定しない」という話なのか、混乱していないか。
はい、私が混乱していました。
――ところで、医学部教員でそんなに厳しい父がいながら、あなたは医学部に行けとは言われなかったのか。
父は私には甘いです。具体的な進路を指示されたことは中学受験以降はないように思います。
(芸術学2年T.Y.)
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