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今回は早そうです

『コミック怪』の休刊に伴い掲載誌が移動してから連載をリアルタイムでチェックするのは怠り気味だったのですが、京極夏彦氏の『百器徒然袋』コミカライズもついに最終エピソード「面霊気」に突入しています。
しかも、「雲外鏡」――この「雲外鏡」の始まりから掲載誌が『月刊ASUKA』に移動したのでした――の時は隔月連載で、全6話の連載に1年かけましたが、「面霊気」は2015年1月号から月刊連載しており、すでに3話目まで掲載されています。
1回の分量は30ページ程度で、やはり6話で1巻のペースは変わっていませんから、この調子だと今年前半期中に単行本が拝める可能性もありそうです(掲載誌移動以前は季刊誌で連載4回かけて1巻でしたからやはり年1冊。今回は最速のペースです)。
これは『姑獲鳥の夏』コミカライズが昨年中に連載終了、次の本編コミカライズは『絡新婦の理』が今年初夏からの予定ということで、ちょうど同時連載のない休止期間だから、というのがあるのでしょう。

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3月号にはカラーページもあり。単行本冒頭のカラーはカラーで収録されるようになっていますが、途中となると単行本ではモノクロになるか、そもそも扉絵だけなら収録されない可能性もあるので、要チェックです。

面霊気 カラー扉

今回のモチーフは「面」、事件としては「泥棒」でしょうか。
主人公(原作小説では語り手)の本島の隣人で紙芝居作者の近藤の家に泥棒が入ります。しかし、その後で家を片付けていると、見覚えのない面の入った箱が……
その頃、榎木津の部下の探偵助手である益田龍一は、窃盗の疑惑をかけられていました。
どうも探偵の仕事として行った浮気調査の時の行動が不審に見られていた、いやそもそもその浮気調査依頼そのものが彼を嵌めるための罠だったようで……

詳しい内容については、単行本化された際にまた触れる機会があるかと思うので、今回はコミカライズの様子にさらっと触れるに留めますが……

『瓶長』以来の登場となる骨董屋のマチコサン……ではなかった待古庵店主・今川雅澄(「マチコサン」は人の名を覚えない榎木津が付けた渾名)。
原作でも特異な顔が強調される彼ですが、プリンのような体型のデフォルメがますます凄いことになっています。

面霊気1
 (京極夏彦/志水アキ「百器徒然袋 面霊気 薔薇十字探偵の疑惑」一幕、『月刊ASUKA』2015年1月号、KADOKAWA、p. 556)

本編のコミカライズは『鉄鼠の檻』を飛ばして『絡新婦』になるようですが、『鉄鼠』は今川と益田の初登場した作品でもあるんですよね。
益田もこちらだとコメディ要員としてデフォルメが著しいんですが、『鉄鼠』だともうちょっとシリアスだったような……
『鉄鼠』で彼らがシリアスをやったらどんな雰囲気になるのか、気になって仕方ありません。

他方で、背景や小道具も雰囲気もちゃんとそれらしく描かれているのが魅力的なところ。

面霊気2
 (同誌、p. 561)

↓この謎の面、能の尉面に似ているけれど違う(口のところが分かれていない等)のは記述通りです。

面霊気3
 (同誌、p. 557)

他方、榎木津は「オニ苛め」の儀式をやろうと言っていました。
しかしこの「オニ苛め」(節分の豆撒きとは別)、あくまで榎木津家で行われていた祭礼であって、他人は誰も知りません。

面霊気4
 (京極夏彦/志水アキ「百器徒然袋 面霊気 薔薇十字探偵の疑惑」三幕、『月刊ASUKA』2015年3月号、p. 434)

しかも榎木津、榎木津家のオニ苛めで使われていた面こそ「オニの面」だと思っていて、普通の鬼の面は認めません。

面霊気5

面霊気6
 (同誌、p. 438)

「オニ」と「豆ぶつけの時の的」は違うと言い張るこの感覚。
まあこれは彼が変人なせいなのか、華族の息子として独特の風習のある家に育ったせいなのか微妙なところですが……両方か。

さて探偵の下僕一同はこの疑惑を逃れられるのか?
そしてオニ苛めは開催できるのか?

全体の半ば(推定)を消化して、ここまでまだ京極堂は登場していません。
次回、いよいよ中野の古書店に本島たちが向かうようです。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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