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妖怪のヒエラルキー、と言うべきか

そう言えば、『Go! プリンセスプリキュア』の舞台となる私立ノーブル学園では「ごきげんよう」が挨拶になっていますが、この「ごきげんよう」、『華族令嬢たちの大正・昭和』(2015年2月の読書メーターで少し紹介しました)でも触れられている通り、学習院言葉でした。
戦後になると、元「華族令嬢」の子供が迂闊に学習院言葉を使うと変に見られるので苦労した、なんて興味深い話もありました。
そもそも学習院と言えば、元々は華族の子女が通う学校だったわけで。華族制度が廃止された今となっては、皇族御用達という以外、大多数の学生は普通の人(多分)ですが……

まあ学習院言葉というのも、江戸時代までとは身分制度も言葉も大きく変わる中で生まれた(公家、大名、その他勲功によって認められた者など、それまでは異なる身分で異なる言葉を喋っていた人たちが「華族」としてまとめられたわけですから)、一時代の産物だったということでしょうか。

 ~~~

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』、とりあえず『烈車戦隊トッキュウジャーvsキョウリュウジャー THE MOVIE』で先行登場した時にシロニンジャーがアカニンジャーを「お兄ちゃん」と呼んでいたので、二人が兄妹であることは分かっていました。
5人全員が兄弟姉妹というのはいくつか先例がありましたが(『地球戦隊ファイブマン』『魔法戦隊マジレンジャー』)、中で二人だけがきょうだいというのはあったでしょうか……追加メンバーなら『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンウィングスという例がありましたが……
――等と思いながら観てみると、残りの三人も従兄弟という設定でした。

戦国時代、牙鬼幻月(きばおに げんげつ)天下統一を目指した史上最悪の武将がいたが、伊賀崎家を初めとする忍者たちによって倒された。しかし牙鬼幻月は444年後に蘇るという予言を残していた。
それから444年が経ち、実際に妖怪となって蘇った幻月を倒して封印したのが伊賀崎好天(いがさき よしたか)ラストニンジャと呼ばれる人物で、ニンニンジャーの5人は全員がその孫――という設定です(親世代に関しては今のところ、伊賀崎天晴(いがさき たかはる)=アカニンジャーと風花(ふうか)=シロニンジャー兄妹の父・旋風(つむじ)だけが登場)。
どうも計算を間違っていて、今年こそ444年目――かも知れない、などと頼りないことを言う旋風。
まあ、年数はどうあれ、幻鬼の部下の残党が現に現れ、幻月の封印を破壊してしまいます。

しかし、「ラストニンジャ」好天は伊賀崎家に遺影があって、完全に死者として扱われていたのが、第1話の最後で「勝手に殺すな」と堂々と生きて登場しました。
いや、予告で「親子三代の戦い」というフレーズと共に姿を見せていたので予想はできましたが……むしろ何で死んだことになっていたのかが謎です。

さて、『ニンニンジャー』においては、幻月を封印していた48の手裏剣が四散し、それが道具などに取り憑いて妖怪になります。たとえば「カマイタチ」はチェーンソーの妖怪でした。
そして妖怪が暴れて人間を脅かし、人間たちの「恐れ」を集めることで幻月を復活させられる、という設定。
ただ、そうして生まれる「妖怪」とは別に、幹部として牙鬼軍団の家臣たちがいます。幻月の封印を破壊し、恐れを集めたり倒された妖怪を巨大化させたりしているのは幻月の小姓・十六夜久衛門(いざよい きゅうえもん)ですし、前回のラストでは集めた恐れによりまず牙鬼軍団の一番槍・蛾眉雷蔵(がび らいぞう)が復活して、今回その力を見せました。

一応、作中用語としての「妖怪」は封印の手裏剣により道具が変化して生まれるものを指していますが、他方で「幻月が妖怪として復活した」といった用法もあるので、それを含めるならば幹部たちも「妖怪」です。彼らは(戦国武将とその家臣なのですから)元人間と考えられます。
つまり物の変化した妖怪と人間の成った妖怪がいて、元人間の方が上位であると。そう考えると、割と分かりやすい設定ですし、器物の化けた「付喪神」と人間の化生したもの(幽霊を含む)は代表的な妖怪ですから、伝統にも沿っています。
もっとも、この設定だと道具以外を起源とする天然ものの妖怪はいないことになりますが、まあいいでしょう。作品独自の設定ですし。

気になることがあるとしたら、幻月が妖怪として出現したのは割と最近のこと(せいぜい数十年前)であるわけで、古典伝承としての「妖怪」との関係はどうなるのかということですが……この辺、妖怪との戦いが古くからあったという『忍者戦隊カクレンジャー』等と違うところです。

アオニンジャーの加藤・クラウド・八雲イギリスの魔法学校に留学していたとか、その他にも面白い設定は多数。
ただ、キャラ的に印象的なのはモモニンジャー・百地霞(ももち かすみ)でしょうか。19歳の女子大生ですが、忍術など時代遅れと侮る八雲を「忍者としては天晴君に勝てないから?」と挑発してやる気ににさせるなど、毒舌で人を動かす術に長けています。
早速八雲から「霞姉がいなかったら……」とその存在感を認められる人物に。
こういうお姉さんタイプの女性メンバーは久し振りな気がします。
白とピンクが共存しているという、比較的珍しい配色を採用したことが性格の割り振りにも影響している気がしないでもありません。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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