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『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル』/『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』

まずは先週末に『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル』が公開されました。
昨年で『プリキュアオールスターズ』の「New Stage」3部作が一区切りとなったので、『オールスターズ』も新展開を迎えたと言うべきなのか……今回の趣向はミュージカルでした。

妖精の国ハルモニアから春のカーニバルに招待されるプリキュア一同、しかしハルモニアは盗賊によって国ごと盗まれる……つまり王様たちが監禁され乗っ取られた状態に――というのが今回の筋です。
そして、これは盗賊たちによる罠ですが、プリキュアたちがステージに上がり歌って踊ることになります。
あの3DCGでプリキュアたちの踊るエンディング映像にオープニング映像を含む作品のイメージを伝える映像、そして曲はオープニングもしくはエンディングテーマ。これを全プリキュアに関してやるのですから、これだけで結構なボリュームです。さらにこの映画の主題歌も。
加えて、敵キャラ(盗賊の二人組)の自己紹介も歌で、というのがミュージカルと言った所以です。

確かにこれは効果的な「歴代のプリキュア紹介」にもなっているので、オールスター映画としては相応しいのかも知れません。

反面、オールスター映画にあまりストーリーを求めるものでないのは確かですが、今回はとりわけストーリー要素は控え目な気もしました。歌に尺を割いているから、という面は確実にあると思いますが……
何より、敵が全プリキュアを相手取る敵にしてはかなりショボいのです。最後に出てくるラスボスも唐突感がありましたし……
その辺を気にしないのであれば、各プリキュアの味を伝える映画としては良いものでしたね。

そして安定のキュアマリン。決め台詞の途中でミサイルを喰らって吹っ飛ばされるなんて、本編でも見た覚えがないズッコケ方です。

 ~~~

それから、今日は映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』でした。
春のオールライダー映画が「スーパーヒーロー大戦」になって4年目でしょうか。ただ、2013年の『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』で共演の幅を広げる方向は打ち止めになった感があります。昨年からはまた、オールライダー映画を軸にして、スーパー戦隊との共演は+αという感じですね。ライダーと戦隊では撮影現場の習慣がまるで違うので想像以上に大変だった(白倉伸一郎氏の談)せいもあるでしょう。

さて、今回また……というべきか、敵はショッカーであり、歴史を改変してショッカーが世界を支配する話です(「○○ショッカー」を含めるとショッカーは一体何度目でしょうか……歴史改変は『レッツゴー仮面ライダー』以来まだ二度目かも知れません)。
冒頭、1973年2月10日(元祖『仮面ライダー』最終話である第98話の放送日)、『仮面ライダー』第98話のショッカー首領の最期の場面――当時の映像をそのまま――から始まります。
しかし、ここから本来の歴史にはない流れに突入、この直前に完成していたショッカー最強の改造人間、仮面ライダー3号が登場して1号と2号を倒します。
もちろん、'73年当時のTV画面は今の映画スクリーンよりも縦横比で幅が狭いのですが、この3号登場シーンまで画面の形を(ついでに画質も)当時のものに合わせておいて、タイトルロゴの登場とともに画面が左右に伸びるという演出も粋です。

ただ……ストーリーとしては、オールライダー映画の中でも「現役ライダー(今回の場合はドライブ)中心の物語」という印象でした。
突如として歴史が改変され、ショッカーに支配された世界になります。そこでは『ドライブ』の主人公・泊進ノ介が勤める警視庁特状課も仮面ライダー討伐のための部署になっているのですが、当然と言うべきか現状に疑問を抱いた進ノ介は反ショッカーのライダーと共に戦うことになり……

しかも、そんな中でドライブたちを助け、反ショッカーのライダーたちのところへ導く、と言って登場するのが、ショッカーの手先として1号2号を倒したはずの3号。
彼の思惑は、抱えるものは……というのが見所になります。
(普段の『ドライブ』で言うと犯人のポジションですね、3号は)

なぜか、世界改変前の記憶をはっきり持っているのはヒロインの霧子で、進ノ介は当初仮面ライダーを倒すことを当然と思っていたりするのですが、このことの理由説明は特にありませんでした。
まあ、(この話は何度かしましたけれど)歴史を改変した当人以外がなぜか歴史改変前の記憶を持っている話は結構あるので、それを認めるならこれも無しとは言えないのがタイムパラドックス物の難しいところです。
これは――『ディケイド』や『電王』を仕えた過去のケースと異なり――過去改変にもメタにもショッカーにも本来関わりのないライダーであるドライブを主役に据えつつ、この設定を描いた結果のようにも思われます。

そのことのもう一つの帰結として、――今回は歴史が改変された理由が終盤で明かされる形になるのですが――過去改変の理由もかなり強引なものでした。
いや、そもそもオールライダー映画にまともなストーリーや設定を期待するものではありません。
ただ、『ディケイド』や『電王』を引っ張り出せば過去=物語とするメタ設定が成立したのですが、今回はメタとして成立しているとも言えないところに力業を感じるのです。

もう一つ気になるのは、ショッカーに支配された世の中では何が問題なのか、という描写の弱さでしょうか。
まあ、今日日『北斗の拳』みたいに暴漢が支配する荒廃した世界、でも芸がないのであって、むしろ人々が積極的にショッカーを称えている、という描写が必要なのは分かります。
でも、「子供たちの夢を守るため」と称する仮面ライダーに対して、自ら「ショッカー・ユーゲント」に憧れ志願しているのを邪魔された子供たちが「僕らの夢を潰しているのはお前の方だ」と言うのは当然なのですよね。
それに対して、ショッカーの悪を示す場面が(仮面ライダーが子供たちをかばうことを見越して)「子供たちを撃て」という場面だけなのは弱いのではないでしょうか。悪いのはそんな指示を出すブラック将軍だけかも知れないだろう……などと穿ったことも考えてみたくなります。
ポイントとなるのは、ショッカーに反対し仮面ライダーを称賛する一般市民への特状課メンバーへの弾圧描写でしょうか。私としては、その他一般市民に対する弾圧描写があった方が話が分かりやすいかと思ったのですけれど……


出演する先輩ライダーは

南光太郎(演:倉田てつを)――声の出演だけなら他にもありましたが、生身で「南光太郎」を演じるのは『ディケイド』以来6年ぶり。最初はBLACKの方に変身するのですが、ではRXはどうなったのかと言うと……ある意味では(両者を別人とした『ディケイド』の時とは別の形で)両者の関係を活かした演出と言うべきでしょうか。
乾巧(演・半田健人)――仮面ライダーファイズ。昨年に引き続いての登場。
桜井侑斗(演:中村優一)――仮面ライダーゼロノス。何と、しばらく俳優を休業していた中村氏、今回が復帰第一号出演です。
橘朔也(演:天野浩成)――仮面ライダーギャレン。『仮面ライダー』への出演は『フォーゼ』の校長役以来。良くも悪くもやっぱり橘さんという感じで。ちなみに『ブレイド』の残り3人のライダーも声は本人の出演です。

そして、この映画オリジナルの仮面ライダー3号・黒井響一郎を演じるのは及川光博氏。

それから、敵幹部としてはブラック将軍を演じるのが高田延彦氏ですが……ブラック将軍も『レッツゴー仮面ライダー』以来役者を変えて二度目ですしね。
ショッカーの幹部はもう使い切ったし、彼らが変身する怪人はオリジナルの設定を踏襲せねば……ということなのか、何と今回は『ドライブ』のレギュラーでコメディリリーフ的な役回りの「ゲンさん」こと追田現八郎(演・井俣太良)がショッカーの幹部となり、オリジナルのショッカー怪人にまで変身します。
まあ、ショッカーに支配された世界ならば、体制に忠実な警察官である分こうなっていても不思議はないのですが……
いや、これは良かった。


そして、最後にもう一つの衝撃が。
元々、オールライダー映画と本編の整合性など深く考えるものではないと思っていましたが、まさかのレギュラーキャラ退場。(もちろん、本編では「彼は映画の時に死んだ」等と突然言えるはずはありません)
ストーリー上はまったく必要ないこの展開と、エンディング後の思わせぶりな引きを合わせると、どうやらWebで配信される「dビデオスペシャル 仮面ライダー4号」へと続くようで……
これはアリでしょうか……?

 「dビデオスペシャル 仮面ライダー4号」の配信はこちら(配信は3月28日から)

ちなみに、来場者には「dビデオスペシャル 仮面ライダー4号」の第1話DVDが配布されるのですが、「仮面ライダー4号」は全3話予定なので、このDVDではまだ序章です。


追記ではネタバレを少しだけ。



過去改変は要するに、ショッカーが「過去改変マシーン」を作って実現したものというオチ、これはどうなんでしょう。
タイムトラベルをするわけでもなく、ビームで過去を改変するといういい加減さ。
さらに、過去改変をメタ的操作と考えると、これはとりわけメタ的な設定のなかった作中人物がメタ干渉を行う装置を開発しました、ということに。どっちにしろ、ちょっとどうかと思うわけです。

そして、エピローグでは――基本的に今回のことは全てリセットされたものの――『ドライブ』の2号ライダーである仮面ライダーマッハ・詩島剛(しじま ごう)の死だけは取りこぼされて彼は死んだままだった、という衝撃のオチ。
観客が首をかしげながら席を立っていました。

そして、「仮面ライダー4号」を観てみると……こちらはタイムループ物です。
当然のように剛の生きている世界で、映画での記憶も無くしている進ノ介の前に現れる乾巧と桜井侑斗、そしてショッカー怪人……
あまりSF的な期待をするものではないのでしょうが、伝統的なタイムループ物のフォーマットに懐かしさを感じました。

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そう言えば、映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の続編に当たるWeb配信番組「仮面ライダー4号も、気が付けば配信から1ヶ月半くらい経ってしまいました。  仮面ライダー4号 内容はタイムループ物。 死ぬ度にタイムループする、という設定もさることながら(死ぬのは必ずしも主人公ではありませんが)、このタイムループが敵の仕掛けという点も『All You Need Is K...
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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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