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ヒーローのあり方を照らし出す者たち――『ワンパンマン 8』

今回取り上げる漫画はこちら、何とTVアニメ化も決定した『ワンパンマン』8巻です。

ワンパンマン 8 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 8 (ジャンプコミックス)
(2015/04/03)
村田 雄介

商品詳細を見る

 (前巻の記事

前巻で単行本2冊を費やした(と言っても、7巻には番外編が収録されているので実質的な分量は2冊分はありませんが)宇宙人ボロス襲来編を終え、今巻からは新展開に入ります。

今回スポットが当たるのは、S級7位にして世界最強の男との評判も高いヒーロー、キング
6巻のS級ヒーロー集合でも姿を見せていましたが、「空を飛んでいる相手には攻撃手段がない」と言って特に活躍しませんでした。その実態がいよいよ明らかになります。

キング1
 (ONE/村田雄介『ワンパンマン 8』、集英社、2015、pp. 10-11)

今回の表紙も彼ですが、これ、帯を付けるとサイタマと共に戦っているように見えますが、帯を取ると実は……

表紙

それから、ジェノスをサイボーグに改造したクセーノ博士もようやく登場します。

クセーノ博士
 (同書、p. 115)

ジェノスの「師匠」、つまりサイタマを気にする発言もあり、近々サイタマと出会うのでしょうか。
そして、前巻に引き続き強調されるのが、ジェノスが仇として追っている暴走サイボーグの件。繰り返し強調するのは、この件に手を付ける布石でしょうか。

ただ、これから始まる話はまた別件のようです。
大予言者シババワの「地球がヤバい」予言の件があり、また実際に怪人が災害が多発している現状もあって、ヒーローだけでなく、裏社会の住人たちにも協力を求めるヒーロー協会(シババワの予言がボロスのことを指していてもう成就したのあ、別のことを指しているのか定かではありませんが、サイタマとボロスの激戦の内容を知らないヒーロー協会にとっては後者としか考えられないのでしょう)。

裏社会の住人たち
 (同書、p. 118)

そこには久々にソニックの姿もありました。

ソニック
 (同書、p. 123)

そして、S級ヒーローのバング爺さんが問題にしていた人物「ガロウ」の姿も……

ガロウ1
 (同書、p. 132)

ガロウ2
 (同書、p. 134)

この世界で怪人が出現する理由は様々かついい加減で、昔から潜伏していたものが姿を現したり、マッドサイエンティストが作り出したり、しょうもない理由で一般人が変身したりと様々です。
ただ、ソニックもガロウも「怪人」ではなく、(多くのヒーローと同様)並外れて強くとも肉体的には人間というのがポイント。
ソニックはサイタマを敵視する一方で、深海王と行き逢って交戦したこともありました。
ヒーローとも怪人とも異なる「アウトローな人間」がいかなる脅威となるのか、いずれサイタマにはワンパンチで倒されるとしても、その過程で何を見せてくれるのか、その存在が「ヒーローとは何か」という問いに対していかなる問いを投げかけるのか、注目です。

今巻には番外編も「迷い猫」と「海老」の2本を収録。

「迷い猫」では、ヒーロー協会の重役から猫探しの依頼を受けるサイタマ。
他方でジェノスは別のヒーロー協会職員から、逃げ出した怪生物の退治を依頼されており……

怪生物=猫の可能性を疑ったりしましたがそんなことはありませんでした。重役の娘も猫も可愛いです。

猫探し
 (同書、p. 140)

「海老」はサイタマとジェノスがバングの道場でイセエビ鍋をご馳走になる話。こちらでもガロウが顔見せです。


以下は少しネタバレに触れる内容を。



キングの正体……それは、たまたま何度かサイタマが怪人を倒した現場に居合わせて、間違ってその功績を帰せられているだけの強くも何ともない男でした。

キング2
 (同書、pp. 32-33、クリックで画像拡大されます)

その実力を世間は全く知られることなく、評価されていないサイタマの活躍は世間的にはどう扱われているのか、という疑問に答えが出ると同時に、サイタマの活躍に対するプラス評価だけを引き受けてしまっていた、まさに対となるような人物が登場したわけです。
外見と実力、そして評価と実力のギャップにおいて、まさしくサイタマとキングは対照的です。

それは人物的、内面的にも同様であって、世に容れられずとも泰然自若なサイタマに対し、キングは不相応な期待をかけられ、敵から狙われたりもすることに苦しんでいます。

ただ、そうした現状に対する思いはともあれ、そうしたギャップを抱えているからこそ、お互いに理解出来ることはあるでしょう。
キングはバングに続くサイタマの実力を知るヒーローでもありますし、彼らの交流は何を生み出すのでしょうか。

そして、キングは変われるのでしょうか……もちろん、強くも何ともない一般人がS級ヒーローの評価に見合うほど強くなることは不可能でしょうが、その生き方に何か変化はあるのでしょうか。

裏と表たる二人の今後が楽しみです。

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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