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2015年4月の読書メーター

鳥が恐竜の子孫であることはすでに広く知られた話になっていますが、羽毛でできた翼ではなく、中国でコウモリのような皮膜の翼を持つ恐竜が発見された、というニュースがありました。
恐竜と同時代の動物では、翼竜という皮膜の翼を持つ生物がいますが、これは恐竜とは疎遠な生物です。
今回発見されたのは、あくまで恐竜です。

 皮膜の「翼」持つ新種恐竜、中国で化石 結論に疑問の声も

『ネイチャー』誌に掲載された当該の論文は下記、

 A bizarre Jurassic maniraptoran theropod with preserved evidence of membranous wings

そしてKevin Padian氏によるその論文の簡素な(2ページ)レビューが下記です。

 Palaeontology: Dinosaur up in the air

この新種恐竜の名前は「イーチー(Yi qi)」。意味解説を見るに、漢字で書けば「翼奇」となるようです。
著しい特徴として、指ではなく手首から直接非常に長い骨が生えており、同様の特徴を持つ動物にムササビがいる。化石には皮膜の痕跡もあり、この長い骨が(コウモリや翼竜の指のように)皮膜の翼を支えていたらしい、という話のようです。
ちなみに化石には羽毛の痕跡もあったけれど、「繊維状の羽毛」つまり毛のようなもので、板状の羽毛はなかった模様。

なお上のニュース記事には「結論に疑問の声も」とありますが、Kevin Padian氏のレビューも見る限り、イーチーの飛行能力がどの程度だったかについて疑問を唱えているだけで、細長い骨の機能そのものに対してそれほど強い疑問を呈しているわけではありません。「今までのところ、この構造の機能について他の妥当な説明はない」とも言っています。

しかし『ネイチャー』誌、14ページの論文をPDFで購読するだけで3300円、2ページのレビューが1800円とはぼったくり……いやまあ、向こうも商売でやってるのは分かりますけどね。

 ~~~

さて、先月の読書メーターのまとめです。
20冊4674ページでした。

読書メーター2015年4月

3月に比べて半減しましたが、研究関連で読むべきものを読んだので概ね満足しています。
以下は抜粋。


【漫画】

修羅の門 第弐門(16) (講談社コミックス月刊マガジン)



 (前巻に触れている記事

姜子牙と九十九、鬼神対決もついに決着。暗器はどうにも既視感があったが、その後の一手は驚嘆。そしてまさか四門について来るとは……子牙の凄まじさはよく伝わったものの、四神が出揃ってしまってこの後はどうなるんだろうという思いも。そして明かされる九十九の父親…そう来たか。無印に比べるとやや話の区切りが読みづらいが、次はいよいよ片山vs海堂の結果が明かされて勝者と対決の番か。


基本的に作者の川原氏は、「誰がどのように、どのくらい強いのか」を極めて明晰に考え、表現している作家だと思います。
それゆえ、真の強敵であれば九十九は相応に苦戦し、大技を使うのが当然、ということになります。
そして最大の「大技」たる四門も四つ出し尽くしたので、そろそろやることはやったかな、という気になってきます。

そもそも『第弐門』の目的は

1) 無印の最後で今後への布石として示された「ケンシン・マエダとの対決」と「片山vs海堂、そしてその勝者と九十九の対決」を回収する。
2) 九十九を現代の総合格闘技の世界に放り込んで戦わせる

の二つでした。
それもいよいよ終着点が近いようです。


淡島百景 1



女子の歌劇学校「淡島」を舞台に繰り広げられる群像劇。歌劇の世界への期待、陰口や足の引っ張り合い、過去から背負い込んだもの、(しばしば同性への)恋……世代をも超えた絡み合いが巧みで、この人の話はここに繋がるのかと分かった時の感慨と来たら。重く、逃れ難く、そして美しい情念の描写も素晴らしい。女子校だが、学外の男子との微妙な意識のすれ違いもまた、いい味を出している。




どーにゃつ(5) (ヤングガンガンコミックスSUPER)



 (前巻の記事

まっちゃん達と東京に向かうどーにゃつ。その中で敵であったしげるにも状況の変化が…? 他方、東京では世界の謎に迫るべく密かに調査をするバーム、そして最後の戦いを覚悟するロボ崎。相変わらずのノリでバカをやってるところもあるが、ストーリーパートの比重が増えている。「仲間の危機に助けに駆け付ける」展開が見られるとは。次で最終巻、そこで全ての答えが明かされるようだがはてさて…。モチーターの重い過去話は何か活きてくるのだろうか。


こちらも次巻で完結とのこと。ロボ崎がこれで「最後の戦い」だと言ったり、終わりが迫っている雰囲気はありますが、数々の謎に対する解答編は最終巻に持ち越しです。
ちなみに表紙は特に関係なく、宇宙に行ったりはしません。


【学術書】

プラトン全集〈5〉 饗宴 パイドロス



恋(エロース)を主題とした二編。『饗宴』ではアガトンの宴に集った人々がそれぞれにエロースを称えるが、ソクラテスはそれを論駁し、「聞いた話だが」と仮託して神話の形で独自の説を語る。『パイロドス』では恋していない者にこそ身を委ねるべきだというリュシアスの論に対するが、論駁はあっさり目、その後の積極的な議論がメイン。女性への恋より少年愛に勝ちを認めるという当時の文脈が馴染みにくいところだが、自らが持たぬ美しきものに焦がれ、実在に向かうエロースのあり方は、知を愛し求めること=哲学のあり方を示す。


大学の演習で扱うので急遽。
プラトンの対話篇は時になかなか複雑な構成で、論理的な話ばかりでもないので、一筋縄では行きませんが……


読んだ本の詳細は追記にて。

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4674ページ
ナイス数:546ナイス

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 (HJ文庫)戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 (HJ文庫)感想
先の戦争でワイルティアに併合された新境ペルフェ地区にて、元ワイルティア軍人のルートはパン屋を開いていた。そこに、元は彼の駆った兵器にして今はアンドロイドとなった少女スヴェンがウェイトレスとしてやって来る。政治的には合意の上の併合でも、個人の事情は別、併合された国の市民の宗主国に対する感情というハードな問題を描いておりなかなか良かった。スヴェンは感情豊かであまりロボット少女っぽくはないが、優秀で主への愛も深くて、ガラの悪さも含め悪くはない。後は、途中まで世界観が分かりにくいのがネックだろうか。
読了日:4月2日 著者:SOW
トリコ 34 (ジャンプコミックス)トリコ 34 (ジャンプコミックス)感想
いよいよ100Gマウンテンにて猿王バンビーナと対面。で、ここでボス戦を直前にして修行編か。敵の凄みの演出と分かったような分からんような技能の理屈は相変わらずでそれなりに楽しめる。あくまで八王は圧倒的格上とした上で相手は遊んでるだけ、というのは妥当なところか。しかしまさかプロレスになろうとは。ペアがキンタマなのは予想できないではなかった。
読了日:4月3日 著者:島袋光年
ワンパンマン 8 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 8 (ジャンプコミックス)感想
「世界最強の男」と言われるS級ヒーロー・キングの実態がついに明かされる。最初の数ページでその後の展開は予想できないではなかったが……今後、彼は変われるのだろうか。ジェノスの改造したクセーノ博士も登場、そしてヒーロー協会は続出する怪人や災害に対応すべく、裏社会の連中にも協力を仰ぐが、その中にバングと因縁ある問題人物ガロウが…。今回は全体に前振り回かな、ただらしさは変わらず。ソニックも久々に登場して良かった。番外編は猫探しの依頼とバングの同情でイセエビ鍋を食べるの巻。猫もヒーロー協会重役の娘の小学生も可愛い。
読了日:4月3日 著者:村田雄介
ヤマノススメ(5) (アース・スターコミックス)ヤマノススメ(5) (アース・スターコミックス)感想
今回は大きな登山イベントはなく、ゆうかが気分転換にかえでに登山に連れて行ってもらい、ひなたはここなと赤城山に(雨に降られる)、あおいは新たな友達ほのかと伊香保に。そしてあおいのバイト編を経て、ほのかと一緒に木曽駒ヶ岳へ。諦める勇気…は前にも描かれたが、では挑戦に踏み切るポイントは。将来に対する思春期の不安と併せて大事なところを描いている。夏山の暑さは厳しい。気温は低くても日差しは夏だからね。それと、道が川を横切るところは雨が降ると増水して危険なので天候には本当に注意するように。
読了日:4月4日 著者:しろ
L'idée de Dieu, l'idée de l'âmeL'idée de Dieu, l'idée de l'âme感想
現代フランスの哲学者ジャン=ルイ・ヴィエヤール=バロンが、エマニュエル・トゥルプとの対談で語る、家とルーツと家名の由来から哲学との出会い、そして魂、神という哲学的問題を巡る思索。ベルクソン、ヘーゲル、ラヴェルに大きな影響を受け、プッサン等の芸術にも強く傾倒する彼の思索は、そこまで独自ではないものの割と面白かった。マイナーな哲学者であるルイ・ラヴェルの思想に関する解説も興味深い。それと、知己のある相手として歴史上から現役まで(素人でも知ってるほどではないにせよ)そこそこ知られた次々名前が出てきて衝撃。
読了日:4月5日 著者:Jean-LouisVieillard-Baron
プラトン全集 (5) 饗宴 パイドロスプラトン全集 (5) 饗宴 パイドロス感想
恋(エロース)を主題とした二編。『饗宴』ではアガトンの宴に集った人々がそれぞれにエロースを称えるが、ソクラテスはそれを論駁し、「聞いた話だが」と仮託して神話の形で独自の説を語る。『パイロドス』では恋していない者にこそ身を委ねるべきだというリュシアスの論に対するが、論駁はあっさり目、その後の積極的な議論がメイン。女性への恋より少年愛に勝ちを認めるという当時の文脈が馴染みにくいところだが、自らが持たぬ美しきものに焦がれ、実在に向かうエロースのあり方は、知を愛し求めること=哲学のあり方を示す。
読了日:4月7日 著者:プラトン
僕らはみんな逝きている (角川スニーカー文庫)僕らはみんな逝きている (角川スニーカー文庫)感想
世を恨んで死んだ少女が仕掛けた呪いにより、クリスマス前夜の武蔵野市に象頭の神が出現し「リア充」を爆発させて回る…。群像劇仕立てになっており、恨む者、パニック状況で暴走する者等色々な連中の闇を描けそうな仕様なのだが、いずれも浅くてこれといった味わいなし。終盤は主人公達が異能を得て的をあっさり撃破と腰砕け。道具立ては割と好みで、もしこれが『ザ・ワールド・イズ・マイン』みたいにハッタリの効いた漫画として描かれていたら「何だか分からないけど面白い」ものになったかも…と思ったりするが、これでは厳しいかな。
読了日:4月9日 著者:黒清餡凪
おともだちロボ チョコ (電撃文庫)おともだちロボ チョコ (電撃文庫)感想
人類が怪獣の襲来に脅かされている世界で、怪獣と戦う巨大ロボットのパイロット候補生の永森友香は、新型機カァールディスのパイロットとなる少女型ロボット、チョコの「お友達」に選ばれ、カァールディスにも搭乗することに…。冷たい疎外と過酷な状況の中、一見ダウナー系だが内心割と闘争的な友香と、およそ人間的でないチョコの、そこに友情が成立するのか疑問ながらそれでも寄り添うより他ない関係が何とも言えぬ味。搭乗型兵器が人型な理由等も拘っているがそこがメインかは微妙な所。謎は残っているような、概ね答えは示されているような…
読了日:4月11日 著者:入間人間
ヤマノススメ volume 6 (アース・スターコミックス)ヤマノススメ volume 6 (アース・スターコミックス)感想
前からの続きで木曽駒ヶ岳でテント泊と星見、そして夏休みが終わり2学期が始まる。あおいは1学期の間避けていたクラスメートとの交流もようやく始め、そして登山部にも誘われるが……競技として登るのか、楽しむために登るのか、求めるものの違い。なぜ、という究極の問いは何度も回帰し、だからこそ向き合う価値がある。その後、かえでのブラ選び編を挟んで、あおいとひなたは夜景を見るべく夜の筑波山へ。最近は山以外も含めた一話完結エピソードも多いが、あおいも逞しくなってきて、近々大きな山場として富士山再挑戦も来るか?
読了日:4月12日 著者:しろ
ヤマノススメ volume 7 (アース・スターコミックス)ヤマノススメ volume 7 (アース・スターコミックス)感想
登山靴を購入、飯能アルプスを単身縦走するあおい。それから体力作りのため登山部部長に率いられてトレイルラン、そしてまた4人で瑞牆山と金峰山へ。そう言えば秋だからそろそろシーズンオフか。これからはしばらくは低山中心? 歩いても走ろうとは思わない私にはトレイルランは遠い世界であった。靴による足の保護から始まって、足への負担を主とした体調管理が大きなウェイトを占める巻。これは十分に気を付けないと。年少のここながかなりハイスペック。
読了日:4月13日 著者:しろ
アリスと蔵六 5 (リュウコミックス)アリスと蔵六 5 (リュウコミックス)感想
これにて羽鳥編完、かな。羽鳥をワンダーランドに連れ込んだ紗名だが、相互干渉のためか二人の能力が消え、ワンダーランドに閉じ込められてしまう。そこでお互いのことを知る二人。自分は果たして「いてもいい」のか、自己形成における深い不安に晒されながら、それでも「いようとする」ことを摑む少女達の成長。彼女達が自分で意志し動くのがメインなので蔵六の出番は少なめだが、揺るぎなくて良い。時系列の前後する描写から実際のタイムパラドックスに繋がり、時点の切り替えに白兎の時計を使う演出も巧みで少々ややこしいが素晴らしい。
読了日:4月13日 著者:今井哲也
Altered Reading: Levinas and LiteratureAltered Reading: Levinas and Literature感想
レヴィナスにおける「言語」「芸術」の問題を扱った研究書。レヴィナス哲学において根源的な「他者」は言葉を語るものであり、しかもその言葉は呼びかけと命令の言葉であって、修辞や芸術は概ね批判的に扱われる。ただしそこにも両義性があり…各章は元々別々に発表された論文であるためか、レヴィナスの議論の整理と指摘が主で鮮やかに独自の読み筋を出すというほどではないか。「アグノン論」への言及があるので読んでみたが、あくまでレヴィナスの文学への言及の一環という扱いかな。巻末にレヴィナス論を含むバタイユの論攷の英訳を収録。
読了日:4月16日 著者:JillRobbins
淡島百景 1淡島百景 1感想
女子の歌劇学校「淡島」を舞台に繰り広げられる群像劇。歌劇の世界への期待、陰口や足の引っ張り合い、過去から背負い込んだもの、(しばしば同性への)恋……世代をも超えた絡み合いが巧みで、この人の話はここに繋がるのかと分かった時の感慨と来たら。重く、逃れ難く、そして美しい情念の描写も素晴らしい。女子校だが、学外の男子との微妙な意識のすれ違いもまた、いい味を出している。
読了日:4月16日 著者:志村貴子
修羅の門 第弐門(16) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門 第弐門(16) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
姜子牙と九十九、鬼神対決もついに決着。暗器はどうにも既視感があったが、その後の一手は驚嘆。そしてまさか四門について来るとは……子牙の凄まじさはよく伝わったものの、四神が出揃ってしまってこの後はどうなるんだろうという思いも。そして明かされる九十九の父親…そう来たか。無印に比べるとやや話の区切りが読みづらいが、次はいよいよ片山vs海堂の結果が明かされて勝者と対決の番か。
読了日:4月17日 著者:川原正敏
ヤマノススメ  8巻 (アース・スターコミックス)ヤマノススメ 8巻 (アース・スターコミックス)感想
今回はダッチオーブン(鋳鉄製鍋)で料理して食事会、富士山御殿場でトレイルラン、あおい・ほのか・ここなの三人で陣場山で写真撮影、そして山コーヒーに挑戦。秋に入り高山は難しくなったが、山でやることを様々な方面に広げてアピール(時にはアウトドア用品以外も)、ここなの家庭のこと(巻末おまけ漫画でも)等を含めたキャラの掘り下げにも上手く絡めていて良かった。ゲイター…我が家ではスパッツって呼んでるなあ。折りたたみ式の杖なら交通機関内に忘れてくる恐れもないか……(経験談)。
読了日:4月19日 著者:しろ
このラブリードールは俺の妹ですか? (電撃文庫)このラブリードールは俺の妹ですか? (電撃文庫)感想
妹のみさらを異性として好きになってしまった恋木沓一郎は彼女の恋仲になる妄想ノートを書いていたが、ふとしたことから映画作成グループにそのノートを見られ、脚本として映画作りに参加することに。しかし映画の道具としてやって来たラブリードールはまさかの妹そっくりで…。映画撮影を巡るドラマが軸+兄妹ゆえに想いを明かせない二人のラブコメかな。それはなかなか良かった。ただ、オカマやら画面越しにしか女を愛せない男やら多用な性癖を持つ面々が登場しながら、「妹を愛すること」への問いは割と控え目だった印象。
読了日:4月20日 著者:芦屋六月
どーにゃつ(5) (ヤングガンガンコミックスSUPER)どーにゃつ(5) (ヤングガンガンコミックスSUPER)感想
まっちゃん達と東京に向かうどーにゃつ。その中で敵であったしげるにも状況の変化が…? 他方、東京では世界の謎に迫るべく密かに調査をするバーム、そして最後の戦いを覚悟するロボ崎。相変わらずのノリでバカをやってるところもあるが、ストーリーパートの比重が増えている。「仲間の危機に助けに駆け付ける」展開が見られるとは。次で最終巻、そこで全ての答えが明かされるようだがはてさて…。モチーターの重い過去話は何か活きてくるのだろうか。
読了日:4月26日 著者:コザキユースケ
百獣殺のナインデッド (一迅社文庫)百獣殺のナインデッド (一迅社文庫)感想
生徒達が剣で競い合い、死んでも生き返る七星学園にて、久慈宮薙人はある事情から剣を抜かず、脱げ回る日々を過ごしていた。彼の前に、上位生徒「十勇星」の一人にしてこの学園に戦いを挑むという少女・黒ヶ瀬七緒が現れる…。序盤に主人公の過去を明かしながらその後もまだまだ出てくる数々の真相、前半から後半まで見せ場の多いバトルと密度が高いが、それを上手く形にしている辺り手腕を感じる。ただ異能バトル設定の説明手順には違和感も、慣れの問題かな。そして昭和的風景と懐かしのお菓子玩具描写の巧みさ。持ち味が活きているのかどうか。
読了日:4月26日 著者:棺悠介
ぼっちーズ (メディアワークス文庫)ぼっちーズ (メディアワークス文庫)感想
旧単行本版でも登録したが改めて。大学生活で逃げ場としての秘密基地に集うぼっち達の群像劇。実際の地名を多用し現実味を感じさせつつ、各自少しずつ異なるぼっちとしての生き方、「友達」というものに対する思索を描く構成が巧み。今見ると思うのは、日常の付き合いはもっぱら内容無きやり取りからなっているのに対し、それに馴染めない者達が無意味な内容を自ら仕立ててしまう壮大でくだらない物語だったと。しかもそれは垂直に時を超える。文庫化に当たり意外に修正が多かった(特に序盤)。それから加筆として森川と中村さんの後日譚あり。
読了日:4月29日 著者:入間人間
僕とドSと腐女子と脳筋 (MF文庫J)僕とドSと腐女子と脳筋 (MF文庫J)感想
学業や部活動の成績に応じて学校に配分される「修学点」を学校間の対抗戦で奪い合い、その修学点に応じて学校行事の質も決まるようになった日本で。6年ぶりに帰国した堤胡太郎は、ハイスペックだが変人揃いの幼馴染み3人と再会する。4人の力が弱小校の状況を変える時。前作から打って変わって弾けたコメディだが掛け合い等悪くはないし、キャラの印象付けも成功しており、何より文章は随分と改善されていて、まずまず楽しめた。ただどこかにもう一押し欲しかったかな。
読了日:4月30日 著者:新見聖

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
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