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もう無気力試合はやめろ

最近は更新頻度がめっきり下がりつつ、野球ネタにシフトしているような感もありますが、あえて書かせていただきます。

今日でプロ野球のセ・パ両リーグ交流戦がほぼ終了しました(雨で延期された2試合がまだ明日以降に残っていますが)。
結果はというと、今日の6試合を待たずして昨日の時点でパ・リーグの勝ち越しが決定、そして今日は6試合全てでパ・リーグの勝利となりました。
交流戦が始まって今年で11年目、1チームが戦う試合数は当初の36試合から18試合に半減しましたが、パ・リーグが強いのは当初から変わりません。
とりわけ、今年は交流戦開始前に首位だった横浜DeNAベイスターズの10連敗を筆頭に上位チームの大コケぶりが著しく、現在首位の読売ジャイアンツが貯金2、2位のDeNAはもう借金1という惨状
交流戦の結果はペナントレースの成績に含まれるものの、あくまでペナントレースの順位は同一リーグ内で競うわけで、セ・リーグは「全チーム負け越し」や「負け越しでの優勝」すら理論上は可能です。

そう、あえて言わせていただきたい。
セ・リーグはやる気があるのか、と。

もちろん、やる気があっても負ける時には負けるもの、結果だけならこうは言いません。
しかし、内容を見るとさらに唖然とするのです。
もちろん、関西に住んでいるとTVやラジオの放送は阪神タイガースの試合が中心、実際に映像で見られる試合は多くはありませんが……たとえば一昨日、6月12日の阪神タイガースvsオリックスバファローズ戦の阪神のスターティングメンバー(カッコ内は守備位置、その後の数字は試合開始時点での打率)。

1. 上本(二) .235
2. 大和(三) .183
3. 鳥谷(遊) .265
4. ゴメス(指) .262
5. 福留(右) .256
6. 新井(一) .190
7. 江越(中) .118
8. 藤井(捕) .188
9. 俊介(左) .250

スタメンに1割打者を4人並べていかなる勝算があったのでしょうか。案の定、この試合の阪神はわずか3安打無得点でした。それでも先発のメッセンジャー投手の好投で0-0のまま延長戦に持ち込むものの1-0でサヨナラ負け。
現在の阪神は投打ともに振るわず(チーム打率、防御率、本塁打、盗塁、得点、失点などでほとんど12球団ワースト1~2位)、とりわけめぼしい成績を挙げている打者がいないという苦しい事情は分かります。今のところ数字は上がっていなくても、ポテンシャル的に期待したい選手もいるのでしょう。しかしそれを勘案しても、勝つためにベストを尽くした布陣がこれなのか、と思わずにはいられません。

また、今日(6月14日)の同一カードの試合では、ショートの鳥谷選手がオリックス縞田拓弥選手の打った正面の平凡なゴロを内野安打にしてしまう場面も見られました。
平凡なゴロをエラーすることは誰にでもあります。今や球界を代表する名二塁手となった菊池涼介選手も「正面のゴロが一番難しい」と書いていました。しかし、取り損ねたわけでもないのに大事に行きすぎてセーフにしてしまうとは、肉体的に衰えているのではありますまいか。データ的にも昨年辺りから鳥谷選手の守備範囲が狭くなっているのは明らかですし('13年から'14年にかけて捕殺数が100以上減少)、「鳥谷の残留が最大の補強」と騒いだ上、あくまで彼をフルイニング出場のレギュラーとして使い続け、後継者を育てるつもりがあるのかも疑わしいというのは、かなり心配です。


まあ阪神の場合、誰を出しても駄目という惨状だから、まだ大目に見るべきかも知れません。
しかしでは、昨日(6月13日)の読売ジャイアンツvs千葉ロッテマリーンズ戦の巨人スタメンはどうでしょう(打率―は0打数0安打)。

1. 立岡(中) .294
2. 井端(二) .227
3. 亀井(左) .287
4. 坂本(遊) .260
5. 高橋由(指) .256
6. 堂上(右) .355
7. 坂口(一) ―
8. 辻(三)  .000
9. 加藤(捕) .750

ちなみに9番の加藤健捕手は7割5分という数字ですが、わずかに4打数3安打です。それでもこの試合もヒットを打つなど、少ない出番の中で試合に出れば打っており、状態は良いようです(しかしならばなぜこれだけ出番がないのか、という疑問は生じます)。
こちらもレギュラーとして期待されていた村田修一・片岡治大の両内野手が怪我で不在で、2軍でもそれほどめぼしい数字を挙げていない選手を昇格させねばならなかった事情は分かります。
しかし異常なのは、この試合でベンチ入りしている控え内野手が吉川大幾選手しかいないことです。
外野でスタメン出場している立岡選手は内野も各ポジションこなせますし、一塁ならその他の外野手でのこなせる選手はいますが、偏っているのは確かです。出場選手登録を見ても、こんなに外野手ばかり多く内野手の少ない偏ったチームは他にありません。
その後に同じポジションに就ける控え選手がいなくては、代打を出すことすらできません。
0割打者とほとんど出場実績自体がない打者を並べて、そこに代打も出せない布陣でどうやって戦うつもりだったのか、ぜひお聞かせ願いたい。

極めつけは、この試合2点ビハインドの9回2死、つまり最後の打者として8番の辻選手に打順が回ると、代打に出てきたのがここまで18打数無安打で0割のセペダ選手です。
セペダ選手に関しては、確かに選球眼はいい(25打席7四球の出塁率.280)ものの、内角のストライクを腰を引いた「く」の字の姿勢になって見逃してばかりで、まったく修正する様子が見られません。2軍でも.279止まりでした。
春から多くの評論家が「今年のセペダは状態がいい、いいスイングをしている」と言っていました。つまり、もう良いから直すところもなく、それでも打てないということです。
当然、セペダが凡退して試合終了、昨年終盤から今年の春にかけて「4番候補」と期待され、前日の試合でもスタメン出場して1安打していた大田泰示外野手は出番すらありませんでした。

そもそも今年の大田選手は4番として期待されながらオープン戦で怪我をして出遅れ、それでも復帰すると4番起用されてよく打っていたのですが、長打と打点がほとんどないせいか、坂本勇人内野手が復帰して4番を打つと1番に回され、4割を打っていた打撃の勢いが落ちてくると7番に下げられ、あっという間に控えになってしまいました。控えになってからは代打としての優先順位も低く、しばしば代走で起用される有り様。適材適所というより消去法の起用という感じです。

「試合で使って、実戦経験を積ませて育てるべきだ」という意見は随所で目にしますが、もちろん、これに関しては色々な見方があり得ます。
落合博満氏などは、「基礎ができていない選手に順番を飛ばしてやらせることはしない」「大物ルーキーでも期待株でも、現レギュラーを超えていない者にポジションを与えることはしない」という立場を堅持しています。
まあ実際、守備練習では何百球というノックを捌き、打撃練習ではマシン相手に何百球でも打つことができるのに対し、1試合での打席も守備機会も数回ずつ。試合に出たからといって、練習でできないことが急にできるようになるとは思えません。「実戦で育てる」というのは、練習で学ぶレベルの基礎ができている選手に関してのみ言えることでしょう。
また、チーム勝利を犠牲にして未熟な選手に経験を積ませている余裕はない、という状況もあり得るでしょう。

しかし、大田選手より優先して0割打者を起用するのは、勝利のためにも育成のためにもいかなる意味があるのか分かりません(右打者か左打者かという問題はありますが、まず成績と実力の差がそういうレベルを遙かに超えていると思わないのならば、それはそれで大問題です)。
0割打者より期待していないのなら、1軍に置いておく意味が分かりません。

勝つ気がないのか、バカにしているのか、それとも勝利よりも育成よりも優先される、大田選手を使わない理由が何かあるのか、と問わずにはいられません。

ちなみに今日の試合(これはTV放送していました)でも、2点リードの9回表、今度は1番でスタメンの立岡選手に代打セペダを出してきました。当然凡退、そしてその裏にロッテが3点取ってサヨナラ勝ちしました。やはり大田選手の出番は無し。
まあ、これは9回裏を抑えていれば勝てたことで、敗戦の責任は第一に守備と投手にありますが、敗退行為に走るからバチが当たったのだと言っても、あまり違和感はありません。

選手も選手で、投壊状態にあったロッテの、今まで稀にしか好投した試しのない投手をろくに打てません。
これだけならロッテ投手陣が改善された可能性もありますが、何を考えているのか分からずあっさり凡退していく選手が目立つのです。(最近あまり出ていないので、私が直接映像で見たのはもう少し前のことですが)長野久義選手など、バットの届かない外角球を空振りで三振して帰ってきますし……

本当に、無気力試合と敗退行為にしか見えませんでした。

実際問題、こんなことをしていても巨人はセ・リーグの首位なのです。
交流戦開始前に首位だったDeNAが10連敗を喫するなど3勝11敗と負け越したため、交流戦で(7勝11敗と負け越しながら)首位に躍り出ました(下位との差はだいぶ縮まったので、確かにリーグ戦そのものは面白くなった面もありますが)。
どうせ同一リーグのライバルチームも負けるからいいや、とでも思って舐めてかかっているのか、と疑いたくなります。

もちろん、今は揃って負けていても、後々痛い負けになるかも知れず、普通ならそんなことはあり得ません。
しかし、疑われたら言い訳ができるのか、ということです。

今年から交流戦で勝ち越したリーグにドラフト指名順位の優先権が与えられることになりましたが、逆に(戦力均衡という理由で)負け越した方に優先権を与えるルールでなくて良かったと思います。その場合、真剣に敗退行為を疑われていたことでしょう。

セ・パ交流戦に関しては、人気のあるセ・リーグとのカードをパ・リーグが欲しがり、セ・リーグは反対してきた歴史があり、結果として試合数は徐々に縮小されています。
私としては、同一リーグ6球団だけとやり続けるより、交流戦があった方が面白いと、かねてから思っていました(しかも、週の前半にばかり――あるいは後半にばかり――同じカードが続くことがしばしばあって、今は先発投手が週1度の登板なので、「また同じチーム相手に同じ投手の組み合わせか」とうんざりしてくることがありました)。

しかし、実際の内容を見ていると、考え直したくなります。
こんな無気力試合を見せるならば、交流戦の存在そのものが観客に対して失礼です。

あるいは大真面目に、セ・リーグの優勝チームとパ・リーグの3位でクライマックスシリーズをやったらどうでしょうか。
勝った方がパ・リーグの2位と、その勝者がパ・リーグ優勝チームと日本シリーズ、くらいでちょうどいいでしょう。

 ―――

そもそも私は読売ジャイアンツのことは元より好きではありません。
それに関する過去の事情は別にしても、今年のジャイアンツ原監督の方針は色々と変だと思っていました。

まずスローガンとして「新生」を掲げ、「チームを解体する」「(これまでの主力であった)阿部、村田、内海に頼らないチームを作る」などと言っていたことです。
確かに、昨年の巨人は打線が低調で、主力選手の力の衰えは顕著に感じられました。
ですが、どこだって完璧な組織というものはなかなかなのであって、今までのものを受け継ぎつつ、綻びを繕ってやりくりしていくのが普通ではないでしょうか。
「解体」「ゼロから」というのは、仕事をしているように見せかけたいリーダーがよく使うフレーズです。そして、壊す方が作るよりも遙かに易しいので、大抵は壊しっぱなしになります。

まして、10年近くも同じチームで監督を続けている人が、自分の作り上げてきたチームの「解体」「新生」を謳うというのは、普通ではありません。

開幕前には村田修一内野手とマシソン投手に「無期限二軍」を命じておきながら、村田選手を開幕スタメンで起用、マシソン投手も開幕後まもなく一軍昇格させました。
しかし、本当に状態が悪いならばそう短期間でどうにかなるはずがなく、村田選手はいちじるしい低迷ぶり、マシソン投手も初登板で打ち込まれました(マシソンの方は、その後比較的好投していますが)。
「主力でも駄目なら例外なく外す」という姿勢と、今まで頼ってきた主力がいないと不安で仕方ないこととの間で揺れているように見えました。

また、「速球派投手にやられてきた」ということで、キャンプでは「体感160km/h」のバッティングマシン練習を課しました。しかし、今や速球だけで抑えられる投手はいません。だから変化球との組み合わせやコントロールが重要なのであって、ただマシンで速い球を打つ練習をすれば打てるようになるのなら、誰でもそうしています。
現に結果として、去年に比べてさらに貧打が加速しています。
さらに、その160km/hマシン打ちを公開練習にして「打てない人は恥をかいてもらう」と言い出すに至っては、人の尻に火を付けて動かすことしか考えていないかのようでした。

極めつけは、(昨年はだいぶ成績が落ち込んだとは言え)現役ナンバーワン捕手である阿部慎之助選手の一塁コンバートです。
「守備の負担を減らして打撃に専念するため」とのことでしたが、まあ十中八九駄目だろうとは思っていました。若手選手が空いているポジションにコンバートされて一気に開花するならともかく、ベテラン選手が長年やってきたポジションからコンバートされて、前年並みの成績を維持することはあれど成績を大幅に伸ばすことは稀、「守備負担を軽くする」方向のコンバートに限っては皆無と言っていい(これも原監督が現役であった20数年前の記事ですが、『プロ野球 記録の手帖』に「『コンバートの成否』を実例で検証する」という記事がありました)。
そもそも昨年の阿部選手の不振は年齢的な衰えと、首を痛めたことによるものと推測されます。だったらその原因に対処して克服することが第一で、守備負担を減らせば打てるというものではありますまい。
そして、阿部選手の捕手復帰は「99%ない」と言いつつ、FAで獲得した相川亮二捕手が怪我をすると、わずか開幕から7試合目にして阿部選手が捕手としてマスクを被りました。が、それから11試合目で足を痛めて戦線離脱。5月には復帰したものの、6月7日付でまた抹消。元々怪我もあって「負担を軽く」しようとコンバートした身である上、キャンプで捕手の練習をしていないのだから、当たり前です。
ちゃんと鍛えないで負担の大きい運動をすれば怪我をすることくらい素人でも分かるのに、なぜこういうことをするのか。

言っておきますが、私はそもそも「コンバートは駄目だろうと思っていた」、つまり阿部選手が捕手をやることには賛成です。
ただこの場合、一塁コンバートという最初の過ちが大きすぎて、改めても取り返しが付かなかったケースです。

その他、言い出せば枚挙に暇がありませんが、極めつけは6月13日付の以下のニュース。

 原巨人 コーチ陣総入れ替えも
 原監督も認めた「巨人1軍打撃指導」は機能不全 2軍上がりの堂上が証明

村田真一・斎藤雅樹という原監督と現役時代を同じくしたコーチで周りを固め、昨年オフには橋上秀樹コーチを切る一方で村田コーチを野手総合コーチに「昇格」させた人事に原監督の意向が反映されていないとは到底思えないのですが、何を今更のように言っているのか。


何がうんざりすると言って、それでもこのチームが首位であることです。
こんなバカなことをやっていても勝てるという悪い見本を晒さないで欲しい。





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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
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