スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015年7月の読書メーター

先月の読書メーターまとめです。
32冊6770ページでした。

読書メーター2015年7月

一見すると再びペースを戻して1冊/1日を超えたように見えますが、実際には漫画の再読が半分。
洋書で7月中に読了したものもありませんし……
論文の締め切りを考えるともうしばらくペースは上がらなさそうです。

以下は抜粋です。

【ライトノベル】


 (前巻の記事

アルファレイアで武術大会が開催され、スラヴァとソーニャ、シェリル、レティス、それにアルマも参戦する。この大会での勝敗に(主としてスラヴァへの想い絡みで)色々と賭けているのはヒロイン達、とりわけアルマであって、ヒロイン同士の戦いも描かれる、という意味で彼女達が主役の巻か。主人公スラヴァはさほど強敵とも対戦していないし、見守る保護者の立場に徹している感じ。まあ裏では不穏な火種も蒔かれて大会途中での引きだし、彼の本番は有事での戦いになってからということか。ところで本編に関係ない口絵の水着絵は一体……。


これも気が付けば発売から1月以上過ぎてしまいましたが……
格闘技と言えば王道のトーナメントです。
と言っても、この大会には王家の武術指南役を選ぶためという目的もあり、主人公のスラヴァはそうした役に縛られるのは避けたいという思いもあり、当初は参加するつもりがなかったくらいです(結局、参加することになりましたが)。

むしろ、今回はヒロイン同士の戦いが最大の見所でしょうか。
こういう試合という形でしか実現しない、「主人公の味方キャラ同士の戦い」で「誰は誰より強いのか」「○○と××が戦ったらどうなるのか」というバトル物に付き物の問いに答えてくれるのもポイントです。
そして、その背景には(主人公は気付いていませんが)恋のバトルも……

しかしカラー口絵は謎でした。
水着回は定番ですが、本作はこのままだとそうしたサービス要素に縁がなさそうなので本文と無関係でもイラストだけ……ということでしょうか。


【漫画あるいはその関連本】



 (前巻の記事

新巻が出ていたことに気付き急遽入手。季節は冬に入り、冬山初心者向けの低山からという感じか。まずはあおいが家族旅行で滋賀へ行き、賤ヶ岳と伊吹山へ。初心者同道時の心得も描かれるなど、あおいがある程度まで「経験者」になったことを実感させてくれる。それから群馬の荒船山、街でのクリマス編(ケーキ屋でのサンタコスあり)を経て、日和田山から初日の出を見に、そしてスノーシューを使って雪の赤城山に挑戦。ほのかの兄が登場する等各自の背景も深まり、合間のかえでの4コマもいい味を出している。今回も良かった。


かえでは章間の4コマでエロ要因になっている印象もありますが……(しかも、作者の体験に基づく実話も反映されている模様)

ヤマノススメ9巻
 (しろ『ヤマノススメ 9』、アース・スターエンターテイメント、2015、p. 104)



コミックビーム初登場作品の「ぼくは おんなのこ」から連載開始時期の順に作品別で『青い花』まで、雑誌・単行本・アニメBlu-ray等のカラーイラストを収録。販促POP等も収録、最後にはキャラデザを担当したアニメ『アドルノア・ゼロ』の仕事とその他アニメ関連のトリビュート・イラストも。印刷は高品質で、作者の独特の淡い塗りの感触がよく伝わり、画材の違いもよく分かる。人物紹介など内容を物語っているイラストも結構あって、作品の内容を振り返り感無量というところも。良い品だった。


こちらは漫画家のもっぱらカラー原稿を収録した画集です。


【美術】


どの画集でも見てきた代表作の数々から初めて見る作品までの豪華なラインナップで、年代による作風の変遷も分かりやすい、良い回顧展であった。1930年代から目立って写実度が上がっている、特に木の描き方の変化が顕著。展覧会の話になってしまったが、マグリット自身が拒否する精神分析的解釈をあえて強調したドラゲの2本の論攷を初めとして、南雄介、尾崎眞人、瀧上華の各氏による論も、いずれも興味深い。ただ原文がフランス語のものも含め欧文版は全て英語で収録、邦訳が英語からの重訳とあるものもあるのはよく分からない。


これは展覧会カタログ。


【新書】


1対1の愛のみを是とするモノガミーに対し、複数のパートナーと誠実な関係を結び、性のみの関係であるスワッピングとも区別されるポリアモリー。もっぱらアメリカでのフィールドワークに基づき紹介する一冊。歴史的背景等も解説しており、アメリカ発のムーヴメントという扱いか。もちろん相手のことを配慮するだけでなく、何かあればポリアモリー実践者のコミュニティで相談するなど、やはりここには社会的な問題があることを実感させてくれる。ポリアモリーを知る契機としてSF小説があるという話も興味深い。


1対1の愛が絶対ではないということと、ポリアモリーという理念には共感するところもある一方で、夫婦と夫(あるいは妻)の恋人と3人で共同生活を営む……といった話になると少々ついて行けなくなるのも事実。
まあ、相手が一人もいない分には関係ありませんが……

なお、婚姻に関する制度を積極的に変革しよう……という動向は少ないようですが、それはそうだと思います。
いかなる社会にも婚姻制度というのはあるわけで、制度という縛りが存在する以上全ての人に合わせることはできません。そこはやはり公式の制度外でカバーしていくやり方が求められるのでしょう。



最近しばしば見かける、カバーと同じ縦幅の「帯」なのですが、電子書籍版↓の方はこの「帯」が表紙に作用されているようで……

里山と同じく人が手入れをすることでいっそう生物相が豊かになる「里海」。瀬戸内におけるその実践を伝える。赤潮の海を蘇らせたカキの養殖、アマモの森の再生による魚の増加、さらには肥料としてのアマモの利用。地上でも綿花栽培等の伝統を復活させ、老人養護施設を地元に作る。『里山資本主義』と同様、マクロな問題を一挙に解決する類のものではなく、全てがこう上手く行くわけではないだろうが、その分マクロなマネーの動きでは及ばないところをカバーする実践を示す。藻谷の解説は経済学説に対するいささかの誤解を含むが、論点は明白。


『里山資本主義』の姉妹編とでも言いましょうか。
もちろん、ここには成功例ばかりが書かれていますが、全てが上手く行くとは限りません。
しかし、全てを一喝で解決する万能を解決はない、だからそういうマクロなレベルで話をしていないのだ、ということを押さえるのが肝要です。



初等~高等教育での英語教育の拡大、英語特区の設置等の政策の有効性への異議申し立ては多々見るが、本書の特徴は著者が政治学の専門家で、この英語化が「グローバル化」の一環であり、歴史法則主義に支えられたイデオロギーとして英語話者と非英語話者の格差を拡大するのに働くという観点から批判していること。西洋でも日本でも近代化とは(グローバル化論の主張のとは逆に)普遍→土着だという主張もやや図式的だが興味深い。言語不平等の批判が不十分だという指摘も大きい。終盤の日本的道徳等の議論はさらにステロタイプな気はするが…。


著者によれば、西洋の近代の歩みは「普遍語」としてのラテン語を地域語に翻訳し、地域語で学問を行うようになってきた歩み。西欧の学問を翻訳した日本の近代化も然りです。その過程を終えれば、「普遍語」を使いこなせる人はむしろいなくなるのが当たり前であって、グローバル化論は近代化に対して反動的だ、と言うのです。
英語ができなければ社会的に成功できない国作りを進めることは、国全体で英語国の下に付くことであり、そして国民間に英語力に基づく格差を広めることだというのも当然の話で、少なからず指摘されてきたことではありますが、政治学者が政治学の中でさえこの「言語不平等」の批判が不十分だと指摘した意味も大きい。

ただ、こういうことをいくら言っても、「英語化」推進論者は「ほら、こうやって抵抗する人たちがいるから、トップダウンで強引にでも英語化を進めねばならないのです」と言うだけでしょうけれど……
デメリットに対する反論などはなるべくまともに論じず、とにかく「流れに逆らうのは悪いことだ」のというのを当然のごとく言い切るのがポイントです。

読んだ本の詳細は追記にて。


2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:6770ページ
ナイス数:681ナイス

トリコ 35 (ジャンプコミックス)トリコ 35 (ジャンプコミックス)感想
ついにペア入手。皆で踊っている表紙がシュールだが大真面目にこれが入手のカギとは……。ただ猿王の真の姿のインパクトは何とも微妙だったような……。そしてペアを飲んだ際の衝撃の効果。性転換はぶっ飛びすぎだが、裏側=死者の世界に通じる、ということでフェードアウトしていたキャラの行方に繋げてくれたのは良かった。裏を返せば彼らはすでに…ということだが。カカも何か裏がありそうな演出はあったが、単純に騙してたというわけではないようで……実態の説明は次巻以降だが、早めにやってくれるかな?
読了日:7月5日 著者:島袋光年
暗殺教室 15 (ジャンプコミックス)暗殺教室 15 (ジャンプコミックス)感想
理事長の過去も明かされ、彼についてすらひとまずの手入れが完了か。そして演劇発表会を経た年の暮れ、一人のクラスメートが思いがけぬ正体を現す……。細部に伏線があった衝撃の展開、お見事。そしていよいよ殺せんせーの過去が明かされるか……。全体にシリアスな話の比重が大きい巻であった中、演劇編はあっさりしているもののしっかり笑える出来。渚が彼女を止めるための一手は予想通りだった。
読了日:7月7日 著者:松井優征
志村貴子イラストワークス (ビームコミックス)志村貴子イラストワークス (ビームコミックス)感想
コミックビーム初登場作品の「ぼくは おんなのこ」から連載開始時期の順に作品別で『青い花』まで、雑誌・単行本・アニメBlu-ray等のカラーイラストを収録。販促POP等も収録、最後にはキャラデザを担当したアニメ『アドルノア・ゼロ』の仕事とその他アニメ関連のトリビュート・イラストも。印刷は高品質で、作者の独特の淡い塗りの感触がよく伝わり、画材の違いもよく分かる。人物紹介など内容を物語っているイラストも結構あって、作品の内容を振り返り感無量というところも。良い品だった。
読了日:7月8日 著者:志村貴子
ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書)ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書)感想
1対1の愛のみを是とするモノガミーに対し、複数のパートナーと誠実な関係を結び、性のみの関係であるスワッピングとも区別されるポリアモリー。もっぱらアメリカでのフィールドワークに基づき紹介する一冊。歴史的背景等も解説しており、アメリカ発のムーヴメントという扱いか。もちろん相手のことを配慮するだけでなく、何かあればポリアモリー実践者のコミュニティで相談するなど、やはりここには社会的な問題があることを実感させてくれる。ポリアモリーを知る契機としてSF小説があるという話も興味深い。
読了日:7月9日 著者:深海菊絵
シャルパンティエの雑貨屋さん 3 (アリアンローズ)シャルパンティエの雑貨屋さん 3 (アリアンローズ)感想
シャルパンティエへの教会誘致に伴い、孤児院の子供達を引き受けることに。商人を敵視しユリウスと結婚すると宣言する幼女ゲルトルーデの登場もあり、ジネットとユリウスの関係にも動きが…? 人口は大分増えたものの専門職の追加は少なく、大きな事件もなく、村の穏やかな発展と日常を地に足を着けて描く。恋愛模様も微笑ましく、独特の軽い語り口と相俟って楽しい。終盤にはユリウスのかつての仲間達が集い、事件の前振りのようでもあるが…。ただ読んでいてサブキャラは誰だったかよく忘れる。各キャラを印象付けることへの執念は薄いのかと。
読了日:7月13日 著者:大橋和代
星の瞳のシルエット (1) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (1) (りぼんマスコットコミックス)感想
外伝を含めても18年ぶりの続編が描かれたのを機に再読。幼い頃に出会った男の子に貰った「星のかけら」とその想い出を大切にしていた香澄だが、親友の真理子の想い人・久住智史に惹かれるようになり……恋と友情、それに過去の想い出と現在の想い人という二重の引き裂きに苦しむ香澄の姿が、王道ながら心に沁みる味わい。昭和の少女漫画らしいテイストとラジオの投書での伝言といったギミックに感じる懐かしさ。スパッした正確の眼鏡っ娘・沙樹がいいキャラ。真理子のキャラは忘れてた…やはり好きじゃないのかも。人気がないのは分かる。
読了日:7月13日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (2) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (2) (りぼんマスコットコミックス)感想
再読。星のかけらをなくした香澄。だがそれを拾ったのは久住の父で、久住経由で帰ってくる。久住の家庭の事情も描かれる巻。文武両道に家事もできて全てにハイスペックな彼だが、友人の司に振り回され父に使われているのが彼の可愛い所だろうか。そしてプレイボーイと思いきや、香澄の想いを察して後押しする司の存在感が急上昇。御名がお互いを気遣ってる中で、自分の久住へのアプローチばかり考えているのが真理子の不人気の理由か。彼女が悪いんじゃない、周りが優しすぎるんだ。最後に香澄の告白する男子登場だが…二階堂君とは何だったのか。
読了日:7月13日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (3) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (3) (りぼんマスコットコミックス)感想
引き続き再読。香澄と久住を後押しする司だが、この介入を巡って沙樹と対立。この頃から沙樹のシリアスな表情が増えて印象的。隣同士でベランダ越しに気軽に呼び出せる夫婦のような馴染み具合の司と沙樹の関係、他方でそこに亀裂を入れるようなそれぞれが垣間見せる想いが実にいい。もうここからはこの二人メインでいい、というか実際そうだったような印象さえ。作者も後に語っている通り、この司の動きが一つの転機だったような。本作が短期終了していたら司と沙樹は安定のサブキャラ夫婦として終わったのか……と思うとまた感慨深いものが。
読了日:7月13日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (4) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (4) (りぼんマスコットコミックス)感想
引き続き再読。久住の怪我の見舞いに訪れ、ついに彼が想い出の「すすき野原の男の子」であることを知る香澄。そして高校受験、それぞれの進学が決まるが、卒業式の日に香澄の想いが真理子にバレ、沙樹が気付いていたことも香澄に知られて、3人の友情に危機が…。真理子を気遣えばこそ自分の想いを隠し、成就することは諦めながら、真理子を応援することもできなかった香澄の屈折した想いと、自然とアプローチを進めてしまっていたことが悲痛な結果に繋がった感。沙樹の想いも切ない。久住の父がい味を出している。
読了日:7月13日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (5) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (5) (りぼんマスコットコミックス)感想
引き続き再読。この巻より高校編スタート。新キャラも複数登場、とりわけおケイの存在感。久住にアプローチをかける彼女とそれを阻止する自然と新たなコンビになっていく辺り(壁ドンあり)、引力が働いたかな。香澄が沙樹の家を訪ねて仲直りする箇所は感動的だが、真理子との関係は以前拗れたまま…。香澄は相変わらず図らずも久住と接近しており、何とももどかしい。それから真理子の新たな相手役・日野君登場。彼の印象は薄かったが今見ると彼の真理子との出会いの流れは何だか微笑ましいラブストーリーであること。彼の人柄にも合っている。
読了日:7月13日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (6) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (6) (りぼんマスコットコミックス)感想
引き続き再読。秋の天文部の合宿でついに久住に想いを告白される香澄だが、答えることができない。香澄からすれば何かと助けてくれる司は優しくて素敵な男の子なわけだが、そのために久住は香澄が司のことを好きなのかと疑っており…。香澄はもちろんながら、司への想いに素直になれない沙樹も切ない。そんな中でもおケイに久住への想いを打ち明け、中学時代の二の舞は回避する香澄。こっちの友情は爽やかな感じで良かった。だがそんな中、日野君に誘われて文化祭にやって来た真理子と……。今回の時代を感じるアイテムは「駅の伝言板」。
読了日:7月14日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (7) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (7) (りぼんマスコットコミックス)感想
学園祭で鉢合わせもやはり決裂、改めて自分が真理子を裏切ってきたことに気付く香澄。他方で真理子は日野の献身的な後押しもあり、ついに久住に告白する。それを祝福しようやく真理子と仲直りできたと笑う香澄だが、司と沙樹は黙っておらず……そして司の告白。こんな中でもズッコケさせてくれる久住父の安定感、そして久住と司の男としての対話があらぬ噂を呼ぶとか笑いどころもきっちり。同じ相手を好きになった同士も香澄―真理子(女同士)と久住―司(男同士)の方向性の違いに注目。後は司との関係を言われた時の沙樹の反応かな、可愛かった。
読了日:7月14日 著者:柊あおい
ヤマノススメ volume 9 (アース・スターコミックス)ヤマノススメ volume 9 (アース・スターコミックス)感想
新巻が出ていたことに気付き急遽入手。季節は冬に入り、冬山初心者向けの低山からという感じか。まずはあおいが家族旅行で滋賀へ行き、賤ヶ岳と伊吹山へ。初心者同道時の心得も描かれるなど、あおいがある程度まで「経験者」になったことを実感させてくれる。それから群馬の荒船山、街でのクリマス編(ケーキ屋でのサンタコスあり)を経て、日和田山から初日の出を見に、そしてスノーシューを使って雪の赤城山に挑戦。ほのかの兄が登場する等各自の背景も深まり、合間のかえでの4コマもいい味を出している。今回も良かった。
読了日:7月14日 著者:しろ
星の瞳のシルエット (8) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (8) (りぼんマスコットコミックス)感想
再読。真理子と付き合い始めた久住、香澄を誘う司。本命でない相手と沿った挙げ句に二組のカップルの遭遇…と定番ではあるが、結果、再びすすき野原で久住と香澄が決定的な接近を…。この期に及んでの久住の鈍さには呆れるが、彼は女子コミュニティの面倒な機微など知る由もないということか。おケイはようやく久住へのアプローチを止めて司に鞍替え。彼女も難儀な人だ。新たな恋敵の介入もあり、司と沙樹にいよいよ焦点が当たる。司の部屋での「おまえだよ」は痺れ、幼少時の出会いにニヤニヤ。そして最後、ラジオでの伝言が再び生きてこようとは。
読了日:7月15日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (9) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (9) (りぼんマスコットコミックス)感想
引き続き再読。そう言えば「すすき野原の男の子」が久住だと本人達以外は知らなかったか…新たなラジオ経由のメッセージとその真相、そして真理子敗れる。過去の絆が全てではないが、しかしそれは「部外者」である真理子にこそ強い拘束力を発揮してしまう…。そんな真理子に健気に笑顔を向け続ける日野の包容力に泣いた。真理子の姉もいい感じ。隣家の幼馴染みであるが故に失恋もできない沙樹の鬱屈がまた切ない。今回はファンタジー要素によるコメディ番外編「お稲荷さん大パニック」も収録。異常事態に皆この順応力の高さ(笑)。
読了日:7月15日 著者:柊あおい
星の瞳のシルエット (10) (りぼんマスコットコミックス)星の瞳のシルエット (10) (りぼんマスコットコミックス)感想
再読。これにて完結。香澄と久住、沙樹と司、真理子と日野、3組のカップルが成立して綺麗なハッピーエンド。真理子に失恋を忘れさせる程にその心を占めたのは日野の与える安心感と彼への罪悪感。典型的な当て馬だがすんなり来る流れだった。司とのデートからの流れは沙樹の魅力全開。どうしても素直になれない想いが切なく……やっぱりこのカップルが後半の山場な印象だな。香澄・久住に関しては最後むしろ起伏は小さかったし。いずれにせよずっと辛そうだった彼女達の笑顔に感無量。ラストの二階堂君再びに驚き。彼は何だったのか(二度目)。
読了日:7月15日 著者:柊あおい
彼女は遺伝子組み換え系 (電撃文庫)彼女は遺伝子組み換え系 (電撃文庫)感想
遺伝子改造を施され、超能力を持つ兵器として生み出された「ムーンチャイルド」達が存在、今もテロに関わっている世界で、男子高校生の命川景は偶然出会ったムーンチャイルドの「伊井さん」に家を占拠され、そこから彼女達の人権獲得を巡る戦いに関わることになる。タイトルから真面目に考察を進めて作られたような印象があるが割と良かった。政府に使い捨てられる者達とその権利獲得への道。手段としてテロは有効か。「屑」が口癖の毒舌ヒロインも可愛いし異能バトルも魅せる。主人公と敵ボスの正体等主要な真相は容易に読めたけど。
読了日:7月16日 著者:嵯峨伊緒
Engage―星の瞳のシルエット・番外編 (りぼんマスコットコミックス (742))Engage―星の瞳のシルエット・番外編 (りぼんマスコットコミックス (742))感想
本編に続き再読。表題作は香澄の大学進学後の話、というか熱意を失ったまま大学に入って彼女と出会った青年・遠野行の話か。他のキャラはおケイと久住しか登場しないのが残念だが。この指輪と二人のお互いに対する呼び方が変わっていることに関して、最近描かれた新作短編がいいミッシング・リンクに。他に二人暮らしの姉が結婚することになった少女を描く「少女憧憬」と、想い人に想いを伝えようとしてそれ以前でドタバタする少女を描いた「SPRING!」を収録。それぞれ毛色は違うがまずまず良かった。
読了日:7月16日 著者:柊あおい
Engage―星の瞳のシルエット・番外編 (2) (りぼんマスコットコミックス (1039))Engage―星の瞳のシルエット・番外編 (2) (りぼんマスコットコミックス (1039))感想
再読。表題作は遠野行とおケイの話。おケイにも相手が見付かったようで良かった。内容すっかり忘れていたが、関係が始まったばかりのところで終わっているから「結ばれた」印象が薄かったのか…。司が少し出ている(相変わらずの様子)がそれだけなのが残念。ただ欄外等で沙樹や真理子も登場してその後が描かれてるのは良かった。/「はじめまして」は付き合い始めに話も保たず苦労する話。/「季節の栞」高校3年生の1年間を共有した二人、少女は最後に少年がいかに近くにいたか気付く。いずれも初々しく甘酸っぱい。服装が描かれた時期を示す。
読了日:7月17日 著者:柊あおい
修羅の門 第弐門(17) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門 第弐門(17) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
羽生社長の別荘に呼ばれた九十九。そこに海堂と片山が呼ばれいよいよ九十九と海堂の対決が始まる。いよいよこれで最後の戦いか……過去の片山vs海堂は描かれなかったが、試合前に再びの手合わせあり、九十九と山田のスパーリング共々それなりの見せ場か。片山の扱いがあっさりしてる気はするが……。次巻で海堂が至った境地の神髄を見せた上で決着、そして完結か。しかし羽生社長は経営者としての手腕とかいう以前に何かを持っている……。
読了日:7月17日 著者:川原正敏
何かが深海からやってくる 8月の迷惑な侵略者たち (一迅社文庫)何かが深海からやってくる 8月の迷惑な侵略者たち (一迅社文庫)感想
幼馴染で16歳にしてサメ研究者である倉土世羅澪の調査に付き添い磯名出島にやって来た深見竜一は、奇妙なサメによって刻印を与えられ、サメ人間の戦士として光のサメと闇のサメの戦いに巻き込まれる…神話に傾いたりSFに傾いたりしつつ、説明されても真面目に聞く気も起こらないバカ設定で飛ばし、そんな中でも怪物に成り行く主人公の苦悩と彼を繋ぎ止めるヒロインとの関係も微笑ましくて、楽しく読めた。綺麗に締めたと思わせた後でのエピローグでまた大笑い。卑怯だ。マグロにしか見えない二足歩行のサメのイラストも気を抜けさせてくれる。
読了日:7月19日 著者:宮澤伊織
狂骨の夢 1 (怪COMIC)狂骨の夢 1 (怪COMIC)感想
これも何回目か分からないが再読。釣り堀屋の伊佐間は逗子で出会った朱美という女(人妻)から、夫が殺され首無し死体になったという戦時中の事件を巡る体験談を聞く。他方で教会に居候する元精神科医の降旗は、教会に訪れた朱美から、死んだ先夫が蘇りやって来るという奇妙な相談を受ける。この時点では何が事件なのかも定かでない怪談調だが摑みは最高。主題は骨と性、すなわちタナトスとエロス。とりわけ朱美の艶っぽさと、伊佐間が彼女と接触しつつ死んだ先夫と同一化する幻影は両主題の極致にしてコミカライズとして完璧な出来。素晴らしい。
読了日:7月20日 著者:志水アキ
武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 (4) (富士見ファンタジア文庫)武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 (4) (富士見ファンタジア文庫)感想
アルファレイアで武術大会が開催され、スラヴァとソーニャ、シェリル、レティス、それにアルマも参戦する。この大会での勝敗に(主としてスラヴァへの想い絡みで)色々と賭けているのはヒロイン達、とりわけアルマであって、ヒロイン同士の戦いも描かれる、という意味で彼女達が主役の巻か。主人公スラヴァはさほど強敵とも対戦していないし、見守る保護者の立場に徹している感じ。まあ裏では不穏な火種も蒔かれて大会途中での引きだし、彼の本番は有事での戦いになってからということか。ところで本編に関係ない口絵の水着絵は一体……。
読了日:7月20日 著者:赤石赫々
狂骨の夢  (2) (怪COMIC)狂骨の夢  (2) (怪COMIC)感想
引き続き再読。小説家・関口巽は怪奇小説の大家・宇田川崇から妻の朱美の様子がおかしいという相談を受け、その発端と思われる8年前の首斬り殺人の解決を榎木津に依頼するよう頼まれる。他方で刑事の木場は逗子湾の「金色髑髏事件」を気にかけつつ、二子山山中での集団自殺の捜査に関わっていた。朱美の怪奇体験からやや距離を取った周辺人物の視点で、ようやく事件が刑事事件として問題になる巻。キャラ的には一気に男性比率が高く。気さくで表情豊かな宇田川はイメージ通り、初老刑事の長門が癒し系。終盤の朱美パートの怖さは出色。
読了日:7月20日 著者:志水アキ
狂骨の夢 (3) (怪COMIC)狂骨の夢 (3) (怪COMIC)感想
引き続き再読。白丘牧師の語る幼少時の体験―骨を集める神官との出会い。再び逗子へ釣りに来て、本尊もない奇妙な寺を見たりしていた伊佐間は、朱美の逮捕現場に遭遇する。朱美は夫の宇田川を殺したのだと…警察の目には怪現象等なかったことになり平凡な事件として片付きそうでありながら、細部は収まりのつかないことだらけ。意味不明なまま人が喪われた喪失感。この意味の間隙にこそ彼岸の影があり、全てを明快に語り直してくれる言葉の遣い手・京極堂を要請する。「通報したのは首なし屍体だ」とかマイペースに言っている榎木津が清涼剤。
読了日:7月20日 著者:志水アキ
狂骨の夢 (4) (怪COMIC)狂骨の夢 (4) (怪COMIC)感想
引き続き再読。今回の前半は主として調査と情報交換。京極堂の許に情報が集まり、彼が事件に妖怪の形象を与える。狂骨―これにより事件が三題噺であることも示される。骨と性と、そして宗教。長門は情報に鋭い解釈を加えることこそしないが、調べて分かることなら何でも調べられる。ある種模範的な刑事と言えよう。ただしこの事件は、筋を通す視点を見付けない限り情報が増えるほど謎も増えるのだが。そして今回は榎木津が神になった最初のエピソード。後半ではいよいよ憑物落としが始まる。憑物の落ちた白丘牧師の表情が印象的。
読了日:7月21日 著者:志水アキ
目玉焼きの黄身 いつつぶす? 5 (ビームコミックス)目玉焼きの黄身 いつつぶす? 5 (ビームコミックス)感想
今回のお題は醤油を付けない寿司、湯豆腐、バウムクーヘン(何でも剥がして食べる「剥がし魔」問題)、ハンバーグ、そしてカップ麺のフタを取るかどうか問題。マイナーな(ローカルな?)食べ方を紹介した「湯豆腐」に食べ方ではなく「いつまえ食べる?(子供の食べるものなのか)」に焦点を当てた「ハンバーグ」等視点も実に多様。二郎は仕事も順調、みふゆとも復縁し順風満帆な中、演劇出演のオファーもあり悩む……とこちらも波乱万丈。しかし相変わらず食のことでは圧倒のオーバーリアクション。彼は着ぐるみに向いているのか?難しい問題だ。
読了日:7月25日 著者:おおひなたごう
マグリット展公式図録マグリット展公式図録感想
どの画集でも見てきた代表作の数々から初めて見る作品までの豪華なラインナップで、年代による作風の変遷も分かりやすい、良い回顧展であった。1930年代から目立って写実度が上がっている、特に木の描き方の変化が顕著。展覧会の話になってしまったが、マグリット自身が拒否する精神分析的解釈をあえて強調したドラゲの2本の論攷を初めとして、南雄介、尾崎眞人、瀧上華の各氏による論も、いずれも興味深い。ただ原文がフランス語のものも含め欧文版は全て英語で収録、邦訳が英語からの重訳とあるものもあるのはよく分からない。
読了日:7月25日 著者:ルネ・マグリット
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)感想
王宮入りしたティグル達。王宮に勤めることを決めるティグルだが、そこで叛乱が起きる。ガヌロンもついに本性を見せて彼の前に現れ、個人戦、黒弓の力での魔物との対決、それに合戦と各種見せ場も揃う。何より政治戦略レベルでの幕引きと、そこで主人公が自らの政治的無力を思い知る展開が、王を目指すタラードとの再会と相俟って、政治的あり方を問わせる。新戦姫フィグネリアの活躍はまだないが、エレンと同じ夢を受け継いだ姉でもあり、同じテーマに集束するか。最後の歴史的語りでザクスタンは終幕となったが、最後で新たな激動。目が離せない。
読了日:7月26日 著者:川口士
ムルシエラゴ(5) (ヤングガンガンコミックス)ムルシエラゴ(5) (ヤングガンガンコミックス)感想
幼女連続誘拐殺人事件が発生。今回の黒湖は犯人を特定した上での始末屋ではなく、警察と共に捜査を行う。犯人が正気を失っているのはいつものことだが、今回のおじさんはいささか哀しい人だった印象が強く、救いのない最期が辛い。彼のかつての姿を見せるカバー裏がさらに効く。全体に、外道な犯人相手に胸の透くような黒湖のアクションは控え目、その分アクション面では新たな仲間の凜子が活躍した巻。最後では犯罪者を狩るスナイパー朽葉の活躍も描かれる。隻腕の相棒はやはり彼らしいな。記憶は無くしているようだが……。
読了日:7月27日 著者:よしむらかな
里海資本論  日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書)里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書)感想
里山と同じく人が手入れをすることでいっそう生物相が豊かになる「里海」。瀬戸内におけるその実践を伝える。赤潮の海を蘇らせたカキの養殖、アマモの森の再生による魚の増加、さらには肥料としてのアマモの利用。地上でも綿花栽培等の伝統を復活させ、老人養護施設を地元に作る。『里山資本主義』と同様、マクロな問題を一挙に解決する類のものではなく、全てがこう上手く行くわけではないだろうが、その分マクロなマネーの動きでは及ばないところをカバーする実践を示す。藻谷の解説は経済学説に対するいささかの誤解を含むが、論点は明白。
読了日:7月27日 著者:井上恭介,NHK「里海」取材班
英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)感想
初等~高等教育での英語教育の拡大、英語特区の設置等の政策の有効性への異議申し立ては多々見るが、本書の特徴は著者が政治学の専門家で、この英語化が「グローバル化」の一環であり、歴史法則主義に支えられたイデオロギーとして英語話者と非英語話者の格差を拡大するのに働くという観点から批判していること。西洋でも日本でも近代化とは(グローバル化論の主張のとは逆に)普遍→土着だという主張もやや図式的だが興味深い。言語不平等の批判が不十分だという指摘も大きい。終盤の日本的道徳等の議論はさらにステロタイプな気はするが…。
読了日:7月28日 著者:施光恒

読書メーター

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。