スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015年9月の読書メーター

先月の読書メーターまとめです。
22冊4617ページでした。

読書メーター2015年9月

先月の中盤で論文・研究発表の締め切りラッシュは一段落付き、忙しさのピークは過ぎたはずですが(まあ、そろそろ次の締め切りラッシュがやって来る頃ですけれど)、読書ペースは上がっていません。
何をやっていたのか、自分でもよく分かりません。

以下抜粋です。


【漫画】



 (前巻に触れている記事

原作4巻終盤~5巻序盤。ようやくムオジネル軍を退けたティグル達。レギンが正体を明かし、ついに二大貴族と並ぶブリューヌの第三勢力として、テナルディエ公爵との最後の戦いに挑む…。戦闘と物語の盛り上がり、キャラのイメージ共よく出ててほとんど言うことなし。ヴォジャノーイ戦(特に決めの合体技)はややあっさりしている感だったが、相手の不気味な印象はしっかり出てたしいいか。巻末は本編で触れられなかった戦姫ヴァレンティナの設定。ティグルとエリザヴェータの出会いがおまけで描かれてるのが不安だが…ちゃんと本編でもやるよね?


今回は原作でイラストのないキャラの新登場もあまりないので、その点で特筆するようなことはありませんが、相変わらずコミカライズとしてのクオリティは最高級であまり言うことなし。

アニメでは魔物に関する要素はほとんど削られ、ヴォジャノーイとの戦闘もありませんでしたが、漫画版ではその心配もありません。

魔弾の王と戦姫コミック8巻2
 (川口士/柳井伸彦『魔弾の王と戦姫 8』、KADOKAWA/メディアファクトリー、2015、p. 49)

戦姫ヴァレンティナ。まあ原作のイラスト通りですが。

魔弾の王と戦姫コミック8巻1
 (同書、p. 98)

竜5頭を含むテナルディエ軍と戦姫2人を含むブリューヌ・ジスタート連合軍との決戦に突入したところで引き。おそらく次巻で第1部完と思われます。

魔弾の王と戦姫コミック8巻3
 (同書、p. 151)

さて、巻末のおまけもオリジナルでなく、原作のエピソードを使用しているのがこのコミカライズのいいところですが、しかし今巻に来て気がかりなところが。
原作第2部の(したがって、時系列的にはこの漫画版よりずっと先の)話であるティグルとエリザヴェータの出会いを、原作エピソードをパロディ化したような形でおまけとして挿入した上、「本当の出会いは原作でお楽しみください」とあったのです。
これは第2部はやらないということなのか……何とか続けて欲しいのですけれど。




 (前巻に触れている記事

今回は深夜までゲームをした翌朝、カバディ部の久志取先輩再び、ゲーム気分でふざけて危機、コンビニでゲーム雑誌を買う、そして風紀委員の篠塚桃に注意されるの5編+篠塚桃のことを描いたおまけ。最初の話は家での前夜がメインでちょっと「通学」から離れたかと思ったが、それでも必ず通学路のドタバタに結び付けてくる徹底具合。相変わらずちおちゃんはもちろん真奈菜もゲスく、安藤さんや久志取先輩といったサブキャラも大概おかしくて。この実にどうでもいいことで内々に話を大きくして騒いでいる感覚は出色。





この作品に関しては初回限定版(付録付き)も同時発売されました↓



 (前巻に触れている記事

リンデンの口から語られるエリアスの過去、そしてその恐るべき実態……それでも恐れず、お互いのことの話して接近するよう決意するチセ。もっとたどたどしかった昔との対比もあって、エリアスが少しずつ自分の感情を理解していく様が分かる。敵との対決よりもこうしてじっくり二人の接近を描いているのは良かった。後は綿蟲が可愛い、ドラゴンのネヴィンが助言者としていい味を出している、そしてチセが狐になる場面はファンタジー世界の神秘的な魅力と怖さを堪能。そして最後に異類愛の「先達」リャナン・シーから依頼が……?



【学術書】


美術品の保存修復について、科学的な分析や技術よりも、修復はいかなる方針に基づいて行われるべきかという理論を論じている。各章の主題は洗浄、補彩、復元と展示、メンテナンス、そして記録。いずれでもまずはチェーザレ・ブランディ『修復の理論』に立ち返り、そこから具体的な方針を引きだそうという傾向が強く、著者がブランディ派だなとは感じた。基本は作品の活きてきた歴史を尊重すること。主な題材は界がだが、現代美術の修復の問題も扱っている。巻末にバルディーニ『修復の理論』の抄訳を併録。


たとえば、絵画作品の表面の汚れを洗浄することは、修復の基本作業の一つです。
しかしここで、作品の一部として塗られた有色ワニスをも洗浄で同時に落としてしまったのではないか、という類の批判もしばしば行われてきました。
それに対して、この作品が過去に受けてきた修復介入を考えるに、作者が当初塗ったワニスで今更落とされるようなものが残っていたはずがない、という反論もあったりしますが、ただ本書が問題にしているのはそれだけのことではなく、作者が当初に塗ったもの以外であっても、作品が時間を経ることで獲得した「古色」を大切にする、という問題です。

もっとも、現代アートにはそういう考え方が当てはまらないものもあり、独自の問題が生じていることにも触れていますが。

ブランディの『修復の理論』というのはこちら↓(翻訳には色々と問題もありますが……)。




読んだ本の詳細は追記にて。


2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:4617ページ
ナイス数:782ナイス

トリコ 36 (ジャンプコミックス)トリコ 36 (ジャンプコミックス)感想
今更ながら、こうやってグルメ界を攻略するにつれて、先にアカシアのフルコースを取りに行っていた第0職員達と出会う構成なわけね。無事そうで良かった(今回再登場した彼女はちょっと不穏な状況にあるが)。アカシアのフルコースがアカシア以前から特別な意味を持っていたことも仄めかされていたし、多くの伏線が回収されつつある。そして人間界にいた多くの猛者や料理人達が合流、美食會とも共闘、さらに3人目の味仙人も登場してエリア6の海の国へ。トリコとは別行動になったが、その分サブキャラの活躍が見られそうなので楽しみだ。
読了日:9月4日 著者:島袋光年
保存修復の技法と思想: 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで保存修復の技法と思想: 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで感想
美術品の保存修復について、科学的な分析や技術よりも、修復はいかなる方針に基づいて行われるべきかという理論を論じている。各章の主題は洗浄、補彩、復元と展示、メンテナンス、そして記録。いずれでもまずはチェーザレ・ブランディ『修復の理論』に立ち返り、そこから具体的な方針を引きだそうという傾向が強く、著者がブランディ派だなとは感じた。基本は作品の活きてきた歴史を尊重すること。主な題材は界がだが、現代美術の修復の問題も扱っている。巻末にバルディーニ『修復の理論』の抄訳を併録。
読了日:9月5日 著者:田口かおり
小林さんちのメイドラゴン(3) (アクションコミックス(月刊アクション))小林さんちのメイドラゴン(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
トールと不仲のドラゴン、エルマがやって来る。まあ案の定の抜けたキャラで、そしてきっちり人間社会に居着いてしまうのだが……小林さんは相変わらず動じず、そして何だかんだで面倒見がいい。彼女のそんなキャラが異種族との共生を何気なく緩い雰囲気のままに支えている。嫉妬して暴走するトールも王道パターン。他にもカンナの学校生活を巡って、友達のために戦ったり、遠足のお弁当を作ったり、またルコアさんもこの世界に定住したりと周辺も色々。そして最後にさらなる新キャラの登場で波乱の気配だが……?
読了日:9月10日 著者:クール教信者
魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)感想
リンデンの口から語られるエリアスの過去、そしてその恐るべき実態……それでも恐れず、お互いのことの話して接近するよう決意するチセ。もっとたどたどしかった昔との対比もあって、エリアスが少しずつ自分の感情を理解していく様が分かる。敵との対決よりもこうしてじっくり二人の接近を描いているのは良かった。後は綿蟲が可愛い、ドラゴンのネヴィンが助言者としていい味を出している、そしてチセが狐になる場面はファンタジー世界の神秘的な魅力と怖さを堪能。そして最後に異類愛の「先達」リャナン・シーから依頼が……?
読了日:9月11日 著者:ヤマザキコレ
「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~ (講談社ラノベ文庫)「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~ (講談社ラノベ文庫)感想
京都に住む太秦萌、松賀咲、小野ミサの3人は謎のダイレクトメールに乗せられ京都のパワースポット巡りを始める。だがその結果、妖怪や精霊絡みの騒動に次々関わることになり、また萌の同級生の白河澄とも合流して…企画名の印象に反して、地下鉄に乗るシーンはごくあっさり流され、鉄道マニア向けの話は無し。京都の観光案内としても本文・絵ともに情景描写が乏しいかな。ストーリーも緩く大きなドラマはないものの、まあ女子高生4人が仲良く楽しく騒いで緩い事件に関わる話としては大きな難はない、か。
読了日:9月12日 著者:
お前みたいなヒロインがいてたまるか! 1 (アリアンローズ)お前みたいなヒロインがいてたまるか! 1 (アリアンローズ)感想
椿は前世の記憶を持った少女だった。しかもこの世界は乙女ゲーの世界で、自分は必ず悲劇的な最期を迎えるライバル令嬢。さらにゲームのヒロイン美緒も同じく転生者で、おまけに自分がヒロインだからと鼻にかける嫌な奴で…。恒例の乙女ゲー転生物だが、転生先も現代日本+他にも転生者がいて、しかもヒロインと立場が入れ替わったような設定がポイントか。椿も結局悪役を引き受けそうだが。計算高さはあれど大人らしくはない椿のはっちゃけ具合が楽しく、従兄弟の恭介や杏奈との交流も微笑ましい。ただイラストが小学校低学年には見えないね。
読了日:9月13日 著者:白猫
放課後!ダンジョン高校 1 (リュウコミックス)放課後!ダンジョン高校 1 (リュウコミックス)感想
友人の阿螺井とともに孤島・ゲンゴロウ島の高校に入学してきた宇佐見。だがこの島は未知の遺跡が発見されて一攫千金を狙う発掘者がラッシュ、しかも巨大生物が暴れる島だった。この巻ではまだ本格的なダンジョン探索に至っていないが楽しみではある。超人的な人間の業とオーパーツの武器が共存する戦闘スタイルが今後どうなるかがポイントかな。隻脚のヒロイン・三笠シオは無口で一見大人しいながら凄腕、サービスも多くて可愛い。ただ授業場面もないし、集まる面々の年齢も様々だし、高校という設定の意味は感じないな。
読了日:9月17日 著者:山西正則
UQ HOLDER!(8) (講談社コミックス)UQ HOLDER!(8) (講談社コミックス)感想
大会予選で順調に勝つも上位ランカーには苦戦、敗退する刀太。そんな彼の前にエヴァ=雪姫の師にして吸血鬼の真祖、「狭間の魔女」と呼ばれるダーナが現れる。魔法を使えず闇の魔術を受け継いだ刀太の力の実態とその使い方が見えてくる修行編だが、それ以上にエヴァの過去編という印象の強い巻。これも前作からの回収というべきか。キリエがレギュラーで夏凜先輩はすっかり出番が無く、今更伸びしろがないからか。ダーナはいい感じに濃いキャラ。ただ前作ではエヴァも真祖と言われてたはずだが、ダーナは人間からの転生じゃないってことかな。
読了日:9月18日 著者:赤松健
北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (2) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (2) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
今回は日本語(とりわけ敬語)やマナーとそれを巡る失敗談が多めか。後半は『セーラームーン』との出会いに始まるオタクとしての遍歴、そして日本行きと本シリーズの出版による漫画家デビューという作者自身のエピソードが主に。しかし言われてみればありそうだと分かるこの感覚、やはりエッセイコミックとしての着眼点は絶妙、相変わらずのポップで可愛い絵柄と相俟って楽しい。何より作者の操る漫画文法の巧みさに感動(漫画技法に関する日欧比較もあり)。スウェーデンにおける日本のアニメ・漫画の輸入・翻訳事情の話も多数で興味深い。
読了日:9月18日 著者:オーサ・イェークストロム
ちおちゃんの通学路 (3) (MFコミックス フラッパーシリーズ)ちおちゃんの通学路 (3) (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
今回は深夜までゲームをした翌朝、カバディ部の久志取先輩再び、ゲーム気分でふざけて危機、コンビニでゲーム雑誌を買う、そして風紀委員の篠塚桃に注意されるの5編+篠塚桃のことを描いたおまけ。最初の話は家での前夜がメインでちょっと「通学」から離れたかと思ったが、それでも必ず通学路のドタバタに結び付けてくる徹底具合。相変わらずちおちゃんはもちろん真奈菜もゲスく、安藤さんや久志取先輩といったサブキャラも大概おかしくて。この実にどうでもいいことで内々に話を大きくして騒いでいる感覚は出色。
読了日:9月19日 著者:川崎直孝
魔弾の王と戦姫 (8) (MFコミックス フラッパーシリーズ)魔弾の王と戦姫 (8) (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
原作4巻終盤~5巻序盤。ようやくムオジネル軍を退けたティグル達。レギンが正体を明かし、ついに二大貴族と並ぶブリューヌの第三勢力として、テナルディエ公爵との最後の戦いに挑む…。戦闘と物語の盛り上がり、キャラのイメージ共よく出ててほとんど言うことなし。ヴォジャノーイ戦(特に決めの合体技)はややあっさりしている感だったが、相手の不気味な印象はしっかり出てたしいいか。巻末は本編で触れられなかった戦姫ヴァレンティナの設定。ティグルとエリザヴェータの出会いがおまけで描かれてるのが不安だが…ちゃんと本編でもやるよね?
読了日:9月19日 著者:柳井伸彦,川口士
魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)感想
スノーホワイトは三賢人の一人から依頼を受ける。魔法の国を救う儀式に必要な人物が逃走したので捕まえて欲しいと。シャドウゲールを拉致されたプフレも同じ標的の確保に動かされ……再登場メンバーが過去最多5(あるいは6)人で迎える争奪戦だが、意外と死者が少ない、というより、戦いは中途で黒幕の動向が問題になる方向へ。魔法の国の実態と命運を巡る佳境へ向け待ったなしという感じ。印象的なのはデリュージ、スノーホワイトよりいっそう危うい方向に走っていた彼女の姿は、「生存者」のその後という問題を改めて問わせるのだった。
読了日:9月20日 著者:遠藤浅蜊
魔法少女育成計画マジカルショッピング魔法少女育成計画マジカルショッピング感想
『魔法少女育成計画 C88 英雄志願者のためのスーパー魔法少女セットデス!』中の小冊子。自らの魔法で生み出した各種グッズをラ・ピュセルに売りつけようとするマジカロイドだが……というわけでこのセットに含まれるグッズが作中で魔法のアイテムとして登場するいわば企画物の掌編。さり気なくその後の対ボス秘密兵器を作っていたマジカロイドに笑い、その後の彼女のいい人ぶりに和み。これだけの掌編でもきっちりキャラ設定を活かしていて楽しませてもらった。
読了日:9月20日 著者:遠藤浅蜊
魔法少女育成計画 魔王塾主催地獄サバイバル魔法少女育成計画 魔王塾主催地獄サバイバル感想
『魔法少女育成計画 C88 英雄志願者のためのスーパー魔法少女セットデス!』中の小冊子その2。魔法少女達が激戦を繰り広げる魔王塾主催の演習、そしてそれに紛れ魔王パムの暗殺を狙う一人の魔法少女……シリーズにかつて登場した魔法少女達のドリームマッチ多数、その他出番はなくても見覚えのある名前が登場、ファンサービスとしては嬉しい出来。普段はどこか抜けているけれど解説としても強者らしい眼力を見せ、政治的な苦労も耐えないパムがやはり名キャラ。後は作者のフレイミィへの(屈折した?)愛に泣いた。
読了日:9月21日 著者:遠藤浅蜊
放課後!ダンジョン高校 2 (リュウコミックス)放課後!ダンジョン高校 2 (リュウコミックス)感想
古美術部に入部した宇佐見達3人。最初は彼らを認めない先輩もいたところへ仲間入り、そして新メンバーでダンジョン探索と展開は王道を行く。義眼がアイテム収納庫になっている「人間倉庫」の太田先輩はなかなか面白い能力者。ただなかなか深くに潜る展開にはならないようで。他方で島のトップたる田沼家の坊ちゃんと、それと関わっている朝生田先輩の裏の顔など色々な要素が絡んできて、ますます楽しみ。シオの義足も新装備に換装されたが、上位のオーパーツはそんなレベルじゃなそうで、パワーバランスはどうなるのだろうか。
読了日:9月24日 著者:山西正則
彼女が捕手になった理由 (一迅社文庫)彼女が捕手になった理由 (一迅社文庫)感想
強打だが守備は難ありの捕手、ノーコンの速球投手、守備範囲は広いが弱肩のセンター、そして左投げのショート……能力は高いがちぐはぐなリトルシニアのチーム・白倉柏シニアに、名門チームの控え捕手だった少女・梶原沙月がやって来た。大幅なコンバートが行われ変わるチーム。適材適所による弱小チームの改革、仲間との絆、それで摑む勝利の味と試合の緊張感…と王道のスポーツ青春物。とりわけ「女だから」扱われてきた沙月の想いと皆が彼女を受け入れる過程が見せ場。一瞬のプレイ中に喋りすぎとか細部の知識とかに疑問はあるが割と良かった。
読了日:9月24日 著者:明日崎幸
復讐ゲーム ―リアル人間将棋― (メディアワークス文庫)復讐ゲーム ―リアル人間将棋― (メディアワークス文庫)感想
復讐のために仕掛けられた、人間を駒に見立て、取られた駒役は死ぬ人間将棋。将棋部の南誠一郎と後藤信二はそこで対極を強いられる。スリラーらしい極限での人間心理描写、それをいじめを黙認する構造と重ねるセンス、特定の駒を守らねばならない制約付きでの対局の魅せ方といずれも中々の出来。ただ、事情は容易に読めるのに肝心の復讐ゲームが始まるのが半ば過ぎと遅いね。前半のカップルの日常、買い物に付き合うつまらなさといった生々しさにもセンスは感じられ、後半への布石も活きているものの。後はオチにもう一捻りあるかと思ったんだが。
読了日:9月26日 著者:青葉優一
血まみれスケバンチェーンソー 10 (ビームコミックス)血まみれスケバンチェーンソー 10 (ビームコミックス)感想
ついにネロと決着。しぶとく復活してきた相手だが流石にこれで終わりか。しかし残された改造死体が社会問題になり、懸賞金ハンターに狩られるようになる。爆谷のため人間のハンターを返り討ちにしたギーコは刑務所に収容される。というわけで刑務所編スタート。まあここでも社会体制とかは大した問題ではなく、要点は(刑務所側の見せ物としての企画を含む)改造死体とのバトル。黒幕は元ナチなんて話もさらっと出てきたが、まあいいか。しかし実写映画化か……
読了日:9月27日 著者:三家本礼
放課後!ダンジョン高校 3 (リュウコミックス)放課後!ダンジョン高校 3 (リュウコミックス)感想
夏期一斉発掘調査により多人数ダンジョン探索に。しかしその裏では古美術部の中嶋の暗殺を狙う動きが……。他方、オーパーツの使用は同化される恐れもあることが明らかに、宇佐見もその道を辿るのか……主題は変異した身体か、力とその代償か。遺跡の正体(必ずしも古代文明ではない?)に関する示唆も。また「山繭の会」の国家独立まで視野に入れた陰謀、阿螺井の裏切りと色々動きはあるんだが、思惑の分からない人物の多いこと。どこへ向かうのかね、これ。
読了日:9月29日 著者:山西正則
魔女に与える鉄鎚(1) (ガンガンコミックスJOKER)魔女に与える鉄鎚(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
魔女狩りの時代――しかし本当は、拷問により苦痛を受け怨念に染まった人間が魔女になるのであり、魔女狩りを勧めた『魔女に与える鉄槌』は魔女の造り方を記した悪魔の仕業だった。だが魔女ドミノ・アチュカルロは異端審問魔女として教会の参加で戦っていた…う~ん、この題材はえてして、(フィクションとは言え)宗教とその歴史に関する考察が余程でないと喜劇めいたパロディの感が否めない。「宗教をぶっ壊す」って目標は、どこまでが「宗教」なのかという問いが足りない感で浅い。バトルアクション物としてはまあまあ。
読了日:9月29日 著者:村田真哉
La Philosophie de Bergson - Primary Source EditionLa Philosophie de Bergson - Primary Source Edition感想
デンマークの哲学者ヘフディングによるベルクソン論(仏訳、ベルクソンのヘフディング宛書簡を併録)。1913-14年のものなので当然、扱われているのはその時点までの著作に限られるし、今の研究水準からすれば物足りない面も多いものの、ベルクソンの「直観」概念の多義性に関する整理、及びこの語の四つの伝統的意味との比較は(書簡のベルクソンによる反論を考慮しても)今なお優れたものであり続けている。ただリプリントの質はひどいね、ページによって縮尺が違うし端が切れているところさえある。
読了日:9月29日 著者:HaraldHoffding
レベル1落第英雄の異世界攻略 (電撃文庫)レベル1落第英雄の異世界攻略 (電撃文庫)感想
くだらない自己で異世界に召喚された朝霧啓太は、実はかつてのこの世界に召喚され世界を救った英雄・充の息子。異世界の学園に通いつつ、父の活躍を描いたゲームでその足跡を辿り、それに沿って現地に向かう日々。彼はレベル1ながら父譲りのチートアイテム持ち、ゲーム部に集う美少女達もそれぞれ高いスキルは持っているが、攻略を進め元の世界に帰る道は遠い。RPG風世界観の異世界で事実をモデルにしたゲームをするという反復構造により、異世界の冒険が部活の日常に回収される。突き抜け加減は弱めだが割とポップで楽しかった。
読了日:9月30日 著者:真代屋秀晃

読書メーター

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。