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絵になると一気に情報量とインパクトの増すこと

ここのところ、京極夏彦氏の『百鬼夜行』シリーズとその関連の話題の比重が増えている気がします。
とりわけ『絡新婦の理』はつい先日新巻の記事を書いたばかりですが……まあ、本日発売の『マガジンSPECIAL』に第6話掲載なので、取り上げさせていただきます。

実は、連載開始から毎回こうして取り上げてきましたが、その間私は一度も原作を手に取っていません。
それどころか原作は実家に置きっぱなしなので手元にありません。しかし、どの章がどんな内容だったかはほぼ把握しています。



まず、今月はセンターカラーです。
単行本にカラー収録はなく、第1話のカラーはWEBの試し読みで読めますが、今回に関してはそれもなさそうなので要チェックです。

絡新婦の理 第6話表紙
 (京極夏彦/志水アキ「絡新婦の理」第6話『マガジンSPECIAL』2015年No. 11、講談社、p. 267)

今回はさすがに予想通り、普通に前回からの続きで、原作3章の後半になります。
骨董品鑑定を頼まれて、織作邸に向かう伊佐間と今川。
しかし、そこで新たな事件が起こります。

何と言っても、「蜘蛛の巣館」(ここでも蜘蛛のモチーフが反復されます)と呼ばれる織作邸の迷路のように入り組んだ描写が素晴らしいものでした。

絡新婦の理 第6話3
 (同誌、p. 269)

絡新婦の理 第6話1
 (同誌、p. 275)

絡新婦の理 第6話2
 (同誌、p. 276)

キャラとしては、織作邸のメイドとして奈美木セツが登場。
ただ、原作では本作『絡新婦』が初登場ですが、コミカライズでは(時系列には後の外伝)『百器徒然袋 五徳猫』で登場済みです。

絡新婦の理 第6話 セツ
 (同誌、p. 271)

そんなわけで、新キャラと言えるのは、(前回は伊佐間が識別できなかったためにはっきり描かれなかった)織作家の次女・(あかね)です。

絡新婦の理 第6話 茜
 (同誌、p. 284)

ろくでなしの夫に虐げられて泣いてばかり、母と妹たちが人間離れした美女揃いだったのに対して(十分に美人ではあっても)普通だったことと相俟って目立たい、と原作にはあった彼女。
三女の葵が人形染みた美形とか表現されているのもあって、より人間的な美人というイメージだったのですが、そのイメージによく合致しています。
他方で、他の織作の女たち――母の真佐子、妹の葵と碧――は人間離れした美の印象を出すことを重視しているのか、かなり怖いものがあります。

とりわけ、今回の最後の碧です。
一応にも家族が殺された場面で「うふふ、天罰覿面ね」と言って引き――というのは完全に原作通りなのですが、何しろ文章だとただ1行の台詞のみなのに対し、絵になると表情などの情報が数多く追加されますし、あまり小さく流すこともできない場面。私の中で原作を読んだ時には一見すると無邪気な笑いのイメージだったのに対し、漫画化されてみるといかにも裏がありそうで怖い感じに。

絡新婦の理 第6話3
 (同誌、p. 300)

まあ、いずれの解釈が正解という話でもないのですが。


さて、次回第7話も順当に原作第4章――薔薇十字探偵社に弟子入りした益田パートと思われます。ここまでの事件が探偵・榎木津と京極堂のもとに持ち込まれるパートですし、ここで順番を変える必要性はなさそうですから。
ただ、この原作第4章については、第4話(単行本1巻)の最後でさらっと一人目の依頼人の話が終わったところを描いていましたから、するとこの章の前半部を占める最初の依頼人の話はほぼ省略して、後から必要に応じて要約を、となる可能性が高いでしょう。
とすれば、第4章後半部だけなら、おそらく1回で片付くはず。
その次の第8話――ここまでが単行本2巻収録のはず――は順当ならば原作第5章、木場パート2回目。木場パート1回目は漫画1回(第3話)で片付いたので、今回も1回で片付けば、2巻の終わりで区切りもいい気はしますが、はてさて、どうなることでしょうか。

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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