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珍しく研究の話

論文は書いて出せば終わりではなく、査読コメントを受けて改稿するまでが一連の作業なのだと、今更のように実感している次第です。
次の論文の執筆に前の論文の改稿が重なったりして、年明けまで忙しくなりそうです。
まあ、年末には例年通りに登山と温泉に行く予定ですけれど。

そんな中で、ようやく研究室紀要をアップロードしました(実はHPの管理者は私なので、この作業の完了は私が一番よく知っています)。

 宗教学研究室紀要 第12号

しかし、ここ2年間の更新履歴がまったく記録されていないのですが、少なくとも2年前までは、紀要は11月末にアップされるものだった模様。後にズレ込んでいるわけですが……おそらく執筆者が増えているせいですね。

過去にも特に隠さず実名での仕事を紹介してきたので言いますが、私自身の論文も掲載。――頭文字がT.Y.なのは一人だけなので、分かりますでしょう。
研究としてのクオリティが高いとは自分でも思っていませんが、以前から関心事であったこと、触れたかったことに言及できたので、ある程度まで満足しています。
というのも、少年時代の私にとって代表的な「知の巨人」の一人はアインシュタインでしたし、大学に入ってから思索の方向性に影響したのはペンローズの『皇帝の新しい心』でした。
そんな物理学者・数学者の微妙な影響を受けつつ、ベルクソンを中心に哲学研究を始めて約7年。ベルクソン哲学に関する論文で上の二人にも触れることができましたから。
まあ、論の構成上どこまで必要かは微妙な、通りすがりの言及にすぎないのは事実ですが……

何より、研究室の名前からすると浮いてる気がしますが、まああまり気にしない。

そして、この主題ならせっかくだからと言わんばかりにアインシュタインに言及すると、そうでした、ベルクソンにはアインシュタインの相対性理論について論じた『持続と同時性』という著作があったのでした。
ならば『持続と同時性』についての評価が必要だ……と査読者の先生にも言われ、ひとまず論文では注でこれまた最小限の言及はしたものの、この研究テーマなら遅かれ早かれ取り組む必要があるかな、と今更思うことに。
そこで、今度の授業での研究発表では『持続と同時性』を取り上げる予定です。

――正直なところ、(案の定)私に分かるようなことはベルクソン哲学と相対性理論の両方についてある程度の知識がある人ならみんな気付くことであって、95%までは指摘済みだな、というのがやってみての本音ですが、まあこの書は『著作集』からも外されるような扱いであるがゆえに、そのくらいの指摘であっても意外と知られていないというのも実情。
やるだけやってみましょう。



読書メーターから自分の感想を転載↓

ベルクソン『持続と同時性』。アインシュタインの相対性理論についてその哲学的意味を論じ、「唯一の時間」の確保を論じる。現代ならば検証できる物理的間違いも含み、著作中にも収録されなかった一冊だが、興味深いは数多く含んでいる。本書は物理学の射程を極度に幾何学的認識に絞っている感があって、ベルクソンの他著作における科学論の中での位置付けや整合性が一番気になるところ。積年の誤解を解き、この著作の哲学的射程の解明を目指したDuringによる註と解説、それに本書の成立から評価まで一挙に読める巻末の資料も素晴らしい。


邦訳はこちら↓

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

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実名での仕事
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