オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
登山記――予想外の状況
出発は8月1日、いつも通りに実家のある名古屋から富山へ。去年も言っていましたが、新幹線の開通により在来線が金沢止まりになり、金沢で乗り換えねばならないのが不便なところ。しかも今回は(1時間に1本くらいしかない)北陸新幹線のダイヤが事前調査していたものと違うというアクシデントも。
立山黒部アルペンルートを経て、室堂から雷鳥沢へ。

ただ、例年利用している雷鳥沢ヒュッテの予約が取れなかったということで、雷鳥荘の方に宿泊となりました。

しかもこの雷鳥荘に、小学校(おそらく)の修学旅行生たちが宿泊しているという、あまり見たことのない事態に遭遇。
小学生たちがこんなところに来て満足しているのかどうかは不明ですが。
8月2日、剣御前を超えて剣沢へ。
天候はくもりで、この通り上の方は完全に雲の中、何も見えないのですが、暑くないのは助かります。

↓この通り、劔岳も山頂には雲がかかっている状態。

本来ならば、ここから雪渓の上を歩いて剣沢を下っていくはずでした。
ところが――剣沢小屋で話を聞いてみると、今年は稀に見るほど雪が少なく、雪渓の状態が悪いので、現在通行止めにしているとのこと。雪渓の横を通る夏道を現在建設中であるものの、10日はかかると言います。
かくして、まさかの午前中に到着した山小屋で足止め。急遽剣沢小屋に宿泊することになりました(当然ながら、予約を入れていた仙人池ヒュッテにはキャンセルの電話を入れることになります)。
このままだと何もすることがないので、一応、歩けるところまでは行って剣沢の様子を見てくることにしました。
下記は平蔵谷の出会いの写真と記憶していますが、左上の岩が見えますでしょうか。例年のこの時期ならば、この岩が根元まで露出していることはなかったかと思います。それが今年は、岩の下の地面がさらに高さにして1~2m露出してます。それだけ、雪が少ないということです。

その岩の辺りのアップ↓ いささか見づらいかも知れませんが、向こうに見える雪渓部分にもクレバスができています。

谷を見上げるとこの通り↓
普段は上まで雪渓が続いているのが、今年は完全に雪渓が切れて、砂利が露出しています。
その手前もクレバスだらけで、かなり薄くなっているのが見えるところもあり、上を歩いたら受けて転落する可能性大。とても歩けません。

この谷はあくまで支流なのですが、剣沢の本流ももう少し下るとこれに近い状態の悪さで、通れないとのこと。
(と言っても、下に真砂沢の方まで行ってしまった人が戻ってくるのとは、しばしば遭遇しました。それは仕方のないことです。ただ、今から向こうに行ってしまうと、雪は日に日に融けつつあるわけですから、戻れなくなる可能性があります。向こう側へ抜けるルートもあるにはありますが、かなり長い道のりであり、気が進むところではないので……)
8月3日。
予定外の足止めにより、(仕方なく)剣御前から立山の方に登ることにしました。
劔岳に登頂するという選択肢もあったのですが、あちらは混む上に、難所で不慣れな人が立ち往生することもあって、時に1時間近く待たされる場所があるので、近年は登っていません。
相変わらず大半は雲の中であるものの、ちょっと山の形が見えてくる時もありました。

↓別山山頂の別山神社。

雄山から縦走してきた人が貼るのか、雄山神社のお札が何枚も貼ってありました。

↓ライチョウも見ました。しかも親子連れです。

↓こちらの動画を見れば、雛が動き回っているのがよくお分かりでしょう。
ちなみに剣沢キャンプ場には「剣沢雪渓は非常に危険」と通知が↓
ただし、これも少し前のものでした。状況は日々変化しています。

8月4日。徐々に天気は良くなってきています。


リンドウの花↓

予定より1日早く引き返して下山し、この機に立山博物館でも観覧に行くことにしました。
富山地方鉄道が一部通行止めになっており、ワゴンバスを利用せねばならないなど、ここでも不便を味わうのですが……
ちなみに余談ながら、ワゴンバスに乗り合わせた女子学生のスマホ画面下方に、見覚えのある赤白のボールを発見。どうやら『ポケモンGO』をプレイしていたようです。こんな田舎でも配信されているのかと思いましたが、少なくとも見覚えのあるカメのモンスターはいた模様。
立山博物館に並んで、雄山神社の本殿もあります。

街中まで熊が下りてくることもあるとかなんとか。

博物館では企画展「立山×地獄」展第1部「閻魔の眼光」を開催中。
なかなか貴重な文化財もあって楽しめました(館内は写真撮影禁止なので、あまりお見せできる写真はありませんが)。
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