スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2016年8月の読書メーター

先月の読書メーターまとめです。
17冊4516ページでした。

読書メーター2016年8月

まあ漫画が半分くらいの数合わせでようやくこの数字ですけれど。論文執筆期間に入ったとはいえ、洋書の読了がないのも寂しいところ。
以下は抜粋です。

【ライトノベル】


蝙蝠型のホムンクルス・トローと闇の王と呼ばれた幻獣クーシュナを連れ、「幻獣調査員」として幻獣の問題を解決し、記録するため各地を旅する少女フェリ・エッヘナ。彼女が巡り逢う、竜、バジリスク、マメイドetc.の幻獣に関わるオムニバス。切ない話から抜けたオチのほのぼのした話まで様々だが、作者らしく人間の醜さも描くが、他作品のような後味の悪さは控え目。幻獣のことに目がなく、真面目で純真なフェリは可愛いし、ファンタジー世界の幅広い味わいを伝えてくれる作品。ラストの仕掛けも加えて綺麗に締めたが、続きも見てみたいような。


人間の醜さ・浅ましさを描く話、残酷な話もありますが、全体には優しいお伽噺のような読後感が強く、綾里氏の作品としては新鮮でした。良かったですね。




 (前巻の記事

学校に入学したリョウ。アランとの再会、それに魔法使いと人間の隔たりを強く主張するカテリーナ嬢や、苛められてがちな魔法使いシャルロット嬢、リョウに弟子入りを志願するクリスといった級友達との出会い。世界に技術革新をもたらし、家族も次々に変わった1巻に比べると今回はもっぱら学園内での人間関係に終始して話も小規模、展開もやや落ち着いた感じ。とは言え、学校内には要人も揃い、最後で急展開もあって、学内政治が大きな動きに繋がってくるのだろう。友人関係では空回り気味なリョウのハイテンションな語りも相変わらずで楽しめた。


リョウの人生の波乱万丈っぷりは前巻よりも控え目。
まあ、学校生活は彼女が将来この世界でどう生きていくか、道を決めるためのステップ――ということなのでしょう。そうやって「学校を人生のキーポイントとする」感覚に、われわれがあまりにも馴染みすぎて、ことライトノベルではどんな世界観の作品でもとにかく学校を持ち込むきらいはあるのですが。
本作の学校には国中の貴族・王族の子弟が揃っており、政治的にもキーポイントとなりそうですが。




 (前巻の記事

将来の禍根を摘み取るべく奔走するローゼマリー。(ゲームにおいては)後に魔王の器となるミハイルとの出会い、そして彼の抱える秘密。娘に対しても冷徹な父王も登場。ただ全体としては外的に見える事件よりも、レオンハルトとの(今のところ報われぬ)恋愛話が主体。身体は子供、中身は大人でも飛び抜けて優秀というわけではない彼女の想いと奮闘がいい塩梅。しかも、ここまで頑張ってきたことの結果として異国の王に嫁がされる危機……この危機を回避出来るのか。周りでは彼女を巡る男の子達の争いも勃発、彼らも可愛いわ。今後も楽しみだ。


今まで読んできたアリアンローズ作品の中では、結構恋愛色強めな方ではないでした。主人公が子供とは思えない……まあ中身は大人、というのはあるのですが、他方で年月の問題だけではない未熟なところも多く。
「乙女ゲームの世界」で「ゲームに登場するハイスペックなイケメン」だったレオンハルトの、ゲーム中では見せなかった一面なんかも見て、「ゲームのイケメンキャラ」としてではなしにこの人を好きだ、と思うようになる過程が印象的でしょうか。
まあやはり、ゲームのキャラはあくまでゲームとして傍から見るもの、(残念なキャラはもちろん、非の打ち所がない人格高潔なキャラであっても)ただちに現実の異性として好きかというと、話は別でしょう。だから「現実になってみるとゲームの世界もいいもんじゃないな」という方向に落としたり、恋愛とは別の方向で楽しんでいたり、ゲームの非攻略キャラとフラグを立てていたりという話も多い中で、「現実の人間としての相手」との恋愛への心理的道のりを描いているのは、大事なところを押さえており好印象です。
まあ、そんなローゼマリーの想いが報われるかどうかは分かりませんが……


【漫画】



 (以前に言及した『北欧女子オーサ』シリーズの第3巻になります 2巻のレビューは抜粋してもいませんがこちらの記事の中に)

今回は日本の各地方を知るべく、南東北、福岡県大川市、沖縄、京都、広島に旅行。日本人でも知らない場所も多く、参考になることも多いのでは。実際、日本の言語・文化は幅が大きい。「一つの日本語/文化」はウソである(琉球語と東北弁は独自言語認定していいと思ってる)。とは言え、もちろんスウェーデン人としての感覚ギャップネタもあり、食の話に多め。言葉や話を「分からない」ネタでも忠実にその言葉を再現しているのは後から確かめたものか、流石に仕事は細かい。今回も楽しめた。


注目すべきは、たとえば下記のようなネタ。

オーサ 朱印帳
 (オーサ・イェークストロム『北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅』、KADOKAWA、2016、p. 18、クリックで画像拡大されます)

後から人に聞いたのかも知れませんが、2コマ目の住職の台詞、「分からなかった」話を正確に再現しています。




 (こちらも抜粋にも入れていませんがこちらの記事に前巻のレビュー)

2年生に進級したあおい。夏の富士山再挑戦を目指し、まずは体力作りということで、今回はほのかと一緒に群馬の妙義山、母と秩父の武甲山を経て、ひなた、ここなと雲取山縦走へ。その他には名栗湖でカヌー乗りや荷物軽量化の工夫といった一幕も。一言言っておくと、太陽が出ていない方が暑くないのはいいが、雨が降ると辛いのは道中休憩しにくいこと。まあしかし、そういう事態の経験も楽しみの内。テントを使わなければ滅多なことで荷物10kgは超えないんだがね。10kg超えると交通機関で料金取られることがあるし……




昴(眼鏡で貧乳の女子高生)は近所の小学生・真潮に頼み事をされる。世界を守るため潜水艦で戦っているが、操縦席に背が届かないから一緒に座って欲しいと…。かくして多摩川から東京湾へ出て大タコと戦う海洋冒険。あるいは女子高生が少年を膝の上に座らせてイタズラしたりタコ責めしたりされたりトイレのないのに困ったりするややフェティッシュな話。作者らしいギャグ基調の中でも彼らの家庭環境に関する暗い要素を交え、潜水艦の狭さ等ギミックにこだわりつつ、壮大なSF設定も1巻で綺麗に回収していて良かった。それと猫。




本作の鬼太郎は人間に育てられていた時期があったり、学校に行ってみたり、金貸しの取り立て屋として働こうとしたりと、かなり人間社会に根付いて生きている。騙されたり失恋してやさぐれたりと人間味も強い。冒頭は牛鬼の復活から始まるのだがそれはすぐに吸血鬼と相討ちになり、中盤はニセ鬼太郎を巡る話になるが、最後はねずみ男&人狼を敵として追い詰める…と、全体を貫く要素は希薄な、繋がった連作風の仕立て。なお本作の猫娘・寝子はかなりの美少女だが、中盤の退場でやや残念。共演の人狼(こっちが元ネタ)とネタ被りという面もあるが。



【学術・エッセイ】


表題の問いに入る前に、歩行とは何か、走行との関係、様々な鳥類の歩き方等を分析。ついでハトの首振りだが、一つの理由が解明されてもそれで終わらず、複数の理由やメカニズムが絡んでいる。さらにカモはなぜ首を振らないのか、他の鳥達の動作の謎…。ヒトの二足歩行の研究から始まったという著者の研究だが、首振り一つでも、奥は深い。なお『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』にも同じ話題があったが、やはり特化している分だけこちらがずっと詳細、いい補足になった。本書の著者はあちらの著者川口和人氏と交流があるという言及も少し。




それぞれ「化け物」と「幽霊」に関する二部構成の論攷。「化け物」「お化け」「化ける」「幽霊」「心霊」といった言葉について、辞書から始まってその日常的な用法を分析、そこにある考え方とその形成史を露わにする。「変身」や「変装」との比較から洗い出す「化ける」の意味はとりわけ興味深かった。決して上からの定義ではなく日常言語としてそのような用法が「しっくり来るか」という観点だからこその、地に足の着いた説得力。後半、「霊」の実体化と疑似科学化に関してはかなり批判的だが、その辺も含めて注目すべき論点は多い。



読んだ本の詳細は追記にて。



2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4516ページ
ナイス数:409ナイス

幻獣調査員 (ファミ通文庫)幻獣調査員 (ファミ通文庫)感想
蝙蝠型のホムンクルス・トローと闇の王と呼ばれた幻獣クーシュナを連れ、「幻獣調査員」として幻獣の問題を解決し、記録するため各地を旅する少女フェリ・エッヘナ。彼女が巡り逢う、竜、バジリスク、マメイドetc.の幻獣に関わるオムニバス。切ない話から抜けたオチのほのぼのした話まで様々だが、作者らしく人間の醜さも描くが、他作品のような後味の悪さは控え目。幻獣のことに目がなく、真面目で純真なフェリは可愛いし、ファンタジー世界の幅広い味わいを伝えてくれる作品。ラストの仕掛けも加えて綺麗に締めたが、続きも見てみたいような。
読了日:8月2日 著者:綾里けいし
小説 ドラゴンクエストVII 1少年、世界を開き (GAME NOVELS)小説 ドラゴンクエストVII 1少年、世界を開き (GAME NOVELS)感想
世界に唯一の島エスタード島から、少年達は旅立ち、平和な世界の裏の真相を知っていく…始まりからユバール編(キーファ離脱)まで。筋は原作に忠実だが同じダンジョンを二度攻略等は省いて圧縮、ゲームの要素や台詞を取り込みつつ、武器の種類による感覚の違いとか現実的なことも言及していて、良い塩梅。軽い会話もあるが全体に原作のシリアスな面が強く出ており、デス・アミーゴの間抜けなオチ等は削除。ただこっちでもマリベルからキーファへの恋愛感情ありか…アルスとマリベルのやりとりも含め、今日のライトノベルなら違っただろうな、と。
読了日:8月6日 著者:土門弘幸
北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
今回は日本の各地方を知るべく、南東北、福岡県大川市、沖縄、京都、広島に旅行。日本人でも知らない場所も多く、参考になることも多いのでは。実際、日本の言語・文化は幅が大きい。「一つの日本語/文化」はウソである(琉球語と東北弁は独自言語認定していいと思ってる)。とは言え、もちろんスウェーデン人としての感覚ギャップネタもあり、食の話に多め。言葉や話を「分からない」ネタでも忠実にその言葉を再現しているのは後から確かめたものか、流石に仕事は細かい。今回も楽しめた。
読了日:8月20日 著者:オーサ・イェークストロム
ヤマノススメ(12) (アース・スターコミックス)ヤマノススメ(12) (アース・スターコミックス)感想
2年生に進級したあおい。夏の富士山再挑戦を目指し、まずは体力作りということで、今回はほのかと一緒に群馬の妙義山、母と秩父の武甲山を経て、ひなた、ここなと雲取山縦走へ。その他には名栗湖でカヌー乗りや荷物軽量化の工夫といった一幕も。一言言っておくと、太陽が出ていない方が暑くないのはいいが、雨が降ると辛いのは道中休憩しにくいこと。まあしかし、そういう事態の経験も楽しみの内。テントを使わなければ滅多なことで荷物10kgは超えないんだがね。10kg超えると交通機関で料金取られることがあるし……
読了日:8月20日 著者:しろ
転生王女は今日も旗を叩き折る 2 (アリアンローズ)転生王女は今日も旗を叩き折る 2 (アリアンローズ)感想
将来の禍根を摘み取るべく奔走するローゼマリー。(ゲームにおいては)後に魔王の器となるミハイルとの出会い、そして彼の抱える秘密。娘に対しても冷徹な父王も登場。ただ全体としては外的に見える事件よりも、レオンハルトとの(今のところ報われぬ)恋愛話が主体。身体は子供、中身は大人でも飛び抜けて優秀というわけではない彼女の想いと奮闘がいい塩梅。しかも、ここまで頑張ってきたことの結果として異国の王に嫁がされる危機……この危機を回避出来るのか。周りでは彼女を巡る男の子達の争いも勃発、彼らも可愛いわ。今後も楽しみだ。
読了日:8月22日 著者:ビス
転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)感想
学校に入学したリョウ。アランとの再会、それに魔法使いと人間の隔たりを強く主張するカテリーナ嬢や、苛められてがちな魔法使いシャルロット嬢、リョウに弟子入りを志願するクリスといった級友達との出会い。世界に技術革新をもたらし、家族も次々に変わった1巻に比べると今回はもっぱら学園内での人間関係に終始して話も小規模、展開もやや落ち着いた感じ。とは言え、学校内には要人も揃い、最後で急展開もあって、学内政治が大きな動きに繋がってくるのだろう。友人関係では空回り気味なリョウのハイテンションな語りも相変わらずで楽しめた。
読了日:8月23日 著者:唐澤和希
ヒゲのOL藪内笹子 完全版 春 (ビームコミックス文庫)ヒゲのOL藪内笹子 完全版 春 (ビームコミックス文庫)感想
真実の愛を見つけるまでヒゲを剃らないと誓ったOL藪内笹子(そもそもヒゲの生える体質についてはツッコミなし)。毎回様々な男と巡り会い、大抵は失恋する彼女の遍歴。歌舞伎町の化け狸、急に宇宙飛行士に選ばれる男、特殊部隊員の主婦etc.が登場する世界は凄まじくシュール。しかし十数年ぶりに読んだが、冒頭から(その話の中では一応)相手の男と結ばれた形で終わるエピソードもあって意外。だがそれがかえって、「男といい仲になれば真実の愛なのか」「真実の愛を見つけたら人生は変わるのか」という根本的問いを投げかけるのである。
読了日:8月25日 著者:しりあがり寿
岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか感想
表題の問いに入る前に、歩行とは何か、走行との関係、様々な鳥類の歩き方等を分析。ついでハトの首振りだが、一つの理由が解明されてもそれで終わらず、複数の理由やメカニズムが絡んでいる。さらにカモはなぜ首を振らないのか、他の鳥達の動作の謎…。ヒトの二足歩行の研究から始まったという著者の研究だが、首振り一つでも、奥は深い。なお『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』にも同じ話題があったが、やはり特化している分だけこちらがずっと詳細、いい補足になった。本書の著者はあちらの著者川口和人氏と交流があるという言及も少し。
読了日:8月26日 著者:藤田祐樹
妖怪の宴 妖怪の匣 (怪BOOKS)妖怪の宴 妖怪の匣 (怪BOOKS)感想
それぞれ「化け物」と「幽霊」に関する二部構成の論攷。「化け物」「お化け」「化ける」「幽霊」「心霊」といった言葉について、辞書から始まってその日常的な用法を分析、そこにある考え方とその形成史を露わにする。「変身」や「変装」との比較から洗い出す「化ける」の意味はとりわけ興味深かった。決して上からの定義ではなく日常言語としてそのような用法が「しっくり来るか」という観点だからこその、地に足の着いた説得力。後半、「霊」の実体化と疑似科学化に関してはかなり批判的だが、その辺も含めて注目すべき論点は多い。
読了日:8月26日 著者:京極夏彦
鬼太郎夜話 (ちくま文庫 (み4-16))鬼太郎夜話 (ちくま文庫 (み4-16))感想
本作の鬼太郎は人間に育てられていた時期があったり、学校に行ってみたり、金貸しの取り立て屋として働こうとしたりと、かなり人間社会に根付いて生きている。騙されたり失恋してやさぐれたりと人間味も強い。冒頭は牛鬼の復活から始まるのだがそれはすぐに吸血鬼と相討ちになり、中盤はニセ鬼太郎を巡る話になるが、最後はねずみ男&人狼を敵として追い詰める…と、全体を貫く要素は希薄な、繋がった連作風の仕立て。なお本作の猫娘・寝子はかなりの美少女だが、中盤の退場でやや残念。共演の人狼(こっちが元ネタ)とネタ被りという面もあるが。
読了日:8月27日 著者:水木しげる
ムルシエラゴ(8) (ヤングガンガンコミックス)ムルシエラゴ(8) (ヤングガンガンコミックス)感想
今巻も全編、極右テロ組織「桜剪会」との対決が続く。殺人鬼千崎は警視庁に突貫して射殺され、朽葉と敵スナイパー、藍子と凜子ちゃんの対決…敵組織と仲間達の各個対決は王道にして、ストーリー中に上手く組み込んでテンポ的にもいい塩梅かと。そして格闘家の彼も自分の過去を求め動く…。ひな子の過去回想シーンや黒幕への言及も出てきたし、大長編に相応しく核心に触れるエピソードとなることを期待。長い年月の中で組織の壮大な目標はどの程度維持されているものなのか…。巻末は朽葉の日常……こっちもレズ(やっぱり)か。
読了日:8月27日 著者:よしむらかな
蒼の六郷蒼の六郷感想
昴(眼鏡で貧乳の女子高生)は近所の小学生・真潮に頼み事をされる。世界を守るため潜水艦で戦っているが、操縦席に背が届かないから一緒に座って欲しいと…。かくして多摩川から東京湾へ出て大タコと戦う海洋冒険。あるいは女子高生が少年を膝の上に座らせてイタズラしたりタコ責めしたりされたりトイレのないのに困ったりするややフェティッシュな話。作者らしいギャグ基調の中でも彼らの家庭環境に関する暗い要素を交え、潜水艦の狭さ等ギミックにこだわりつつ、壮大なSF設定も1巻で綺麗に回収していて良かった。それと猫。
読了日:8月28日 著者:あさりよしとお
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(13) (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(13) (MF文庫J)感想
前巻ラストの引き通り、月光の騎士軍はグレアスト侯爵軍に敗北し、エレンは捕らわれた。救出のため単身動くティグルだが、彼の前に三度ヴォジャノーイが出現。さらにムオジネル軍15万がブリューヌに侵攻を始めていた。色々あったが、メインは対グレアストの1冊。彼のえげつない変態ぶりと、捕らわれたエレンが精神的に傷付けられることが、ティグルのエレンの関係の決定的な進展に必要だったということか。これはティグルの政治的な歩みに関しても大きな一歩となった。他方で魔物達の目的と黒弓の関係についても示唆があり、重要な巻だった。
読了日:8月28日 著者:川口士
この世を花にするために 01 (ニチブンコミックス SH comics)この世を花にするために 01 (ニチブンコミックス SH comics)感想
この春から東京の高校に通うことになるロボット好き少年・浅野良太郎は、人型ロボット「タヂカラヲ」のパイロットの少女と出会う…ストーリーは人型ロボットに乗って謎の怪物と戦う王道。四輪駆動に比べてパワーもスピードも劣るが地形や状況への対応力がある二足歩行ロボット、という現実的な考察を展開しており、こだわりが見える。だがエロにも独自のこだわりが感じられ、最初の出会いで主人公は野外放尿中のヒロインに遭遇(ここまではまだ良しとしよう)、各話の間にはロボではなく女性キャラの乳の詳細な解説……なんだこれは。
読了日:8月29日 著者:松本ドリル研究所
幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫 ち 7-32 nex)幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫 ち 7-32 nex)感想
長編『事件カルテ』2冊目。密室の手術室で麻酔医が「透明人間」と格闘した末、喉を切られて死んだ。しかもその部屋にいた患者にして容疑者となったのが鷹央達とも馴染みの研修医・鴻ノ池…ということで、レギュラーの一人が事件の中心人物として関わり、統合診療部周辺の人物関係にも新展開がある巻。犯人はともかく「透明人間による密室殺人」の実態は比較的読みやすくはあったが、全編通してバラ撒いた伏線が収束する様は流石に見事。今回は別の病院が舞台だが、相変わらず登場人物もいい味出してる。今後の鴻ノ池の活躍にも期待しよう。
読了日:8月30日 著者:知念実希人
この世を花にするために 2この世を花にするために 2感想
タヂカラヲを動かした良太郎だが、必要な装備「Pユニット」も無かったため深刻なダメージを負ってしまう……意外と最初の敵との戦いで引っ張るな。人型に変形する戦車も登場、今回はようやく設定解説でメカの解説をしていて、そちらのこだわりも伝わる。そして良太郎を助けるためヒロインが裸で密着し、ようやく彼女の本名も明らかに(展開は理解できる)。その後戦い終わって、彼がこれから住む寄宿先でさらなるエロ展開…個々の状況は適当もいい所だが、局部や陰毛の描写が一般誌の限界に挑戦するようなきわどいところに…何だろうこの執念。
読了日:8月30日 著者:松本ドリル研究所
魔弾の王と戦姫(ヴァナディース) (14) (MF文庫J)魔弾の王と戦姫(ヴァナディース) (14) (MF文庫J)感想
今回は魔物の登場も、竜技や黒弓の力の発動もなく、全編ムオジネルとの合戦。王都に迫る十五万の軍に対しティグルは策を練るが、それも読まれていることを早期に示しての緊迫感。決着はティグルがさらなる弓の絶技を見せるもののクレイシュを討つには至らず、諸事情あって相手が撤退と、最後まで強敵を印象付けてくれた。その中でティグルは侍女のティッタに想いを告げ…大陸全土の政治における彼の地位と女性関係について、徐々に目標が見えてきた感じか。ハーレムの問題とは嫉妬だけでなく、社会的問題がある。そのために長い道を経て来たものだ。
読了日:8月30日 著者:川口士

読書メーター

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 大学生活 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。