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2016年10月の読書メーター

先月の読書メーターまとめです。
22冊5156ページでした。

読書メーター2016年10月

大部分は漫画ですが、洋書を3冊読了できたのが成果でしょうか。
それがこのくらいのペースに留まっている原因とも言えます。

以下は抜粋。他の本は改めて取り上げるつもりがあるものもありますが、結局記事を書く余裕がないまま終わるかも知れません……


【ライトノベル】



 (前巻の記事

耳長族(いわゆるエルフ)の村に招待されたエルネアとミストラル。そこで登場する第三の嫁候補? は耳長族の幼女プリシア。そこに猫モドキのニーミアも加わり、前半は賑やかながら平和。後半、戦巫女ルイネイネのお使いの旅にエルネアが同行することになってから、ようやくバトル展開も。竜人族との揉め事は当然想定されたが、直接ミストラル絡みではなく背後にもっと大きな騒動がありそうな展開。そして、ここでも女性陣が協力してハーレムへの道を敷くことがハーレムの条件なのか。エルネアの着実な成長は描かれているが、多分道は遠い。


ハーレムについての論は他作品で展開したので割愛。
今巻の前半は新ヒロインとして耳長族の幼女プリシアを加えての割と平和な日々、後半は1巻から主人公に好意を寄せている様子の描かれていた戦巫女ルイセイネの意外な能力が判明、一気に重要な味方メンバーに浮上、と同時にミストラルと手を取り合ってハーレムルートという内容でした。
なお、勇者リステアの出番は一気に巻末付録エピソードのみに後退。




森川瑠璃は幼い頃から篠宮あさひに付きまとわれて迷惑していたが、ある時あさひと同級生4名と共に異世界に召喚される。そこでも疎まれて森に追放と不遇な目に遭う瑠璃だが、実は精霊達に好かれる「愛し子」であることが判明。そして何の因果か猫に変身する腕輪を嵌めて竜王の城で暮らすことに…。国をも滅ぼせるチート能力ゆえにかえってその制御に苦心し、考えなしに戦争を目論む弱小国を止められずに苦労する様が深刻だが楽しい。そして瑠璃と竜王の、互いに惹かれ合いながら猫になっていて正体に気付かないすれ違いの恋愛が本筋かな。


アリアンローズの新作です。
竜王ジェイドは女性としての瑠璃に惹かれながら、目の前の白猫の正体が彼女とはつゆ知らず、瑠璃も自分を探しているという男がジェイドとは知らず。
お互いに惹かれ合いながらすれ違う男女……はラブコメの基本でしょう。


【学術書(洋書)】



「言語に対してもっとも批判的な哲学者こそ、もっとも上手く書く哲学者である」―言語は持続を表現できないと批判するベルクソンは、それでも持続を表現すべくいかに言語を用いたのか。ソシュールとの比較からベルクソンの批判はランガージュよりむしろ「ラング」に該当すると論じ、後半はベルクソンの文体分析を通してその哲学者としての言語使用を解明。最初のカントやフッサールの時間論との比較はやや形式的で、そこがソシュールとの比較にも不安を感じさせるが、ベルクソンの言語論研究としては興味深いものの一つ。


まあ「誰それにおける○○」という、専門家以外は読まない「研究書」の典型ではありますが。




物理学はつねに永遠不変の法則を求め、時間を排除してきた。とりわけ時間を第四の空間軸として記述するニュートン以降は。だがその考え方を全宇宙に適用することはできないし、「なぜこの法則なのか」の問いにも答えられないと見なす著者は時間の実在性の復権と、その中で法則も進化してきたという「宇宙論的自然選択」を提唱。哲学的には共同研究者アンガーの影響らしいが、ベルクソンとも多くが呼応する。その上で物理学者として反証可能な仮説を立てており、実に興味深い。最後は時間の実在性から社会論にも結びつく辺り、やはりベルクソン的。


著者のリー・スモーリンは理論物理学者ですが、哲学の学識もあり、『迷走する物理学』では「科学とは何か」を考察して学界のあり方についても提言するなど、優れた教養の持ち主です。
本書はブラジル出身の哲学者ロベルト・マンガベイラ・アンガーとの共著である『The Singular Universe and the Reality of Time(単独の宇宙と時間の実在)』への導入編のような扱いとのこと。
「時間の哲学」と現代哲学の対話可能性という、私自身の関心事にも深く関わる内容で、非常に興味深い一冊でした。



H.G.ウェルズの『タイムマシン』で始まった「タイムトラベル」という新しい想像力の形、その原型から現在に至る展開まで。タイムトラベルSFの主要作品を取り上げつつ、哲学者による議論や物理学の関連トピックも絡めて話を展開。科学史ライターの著者が現実には不可能な話題で書くとは? と思ったが、この不可能事を人々がいかに(時に真面目に)論じてきたか分かって面白い。最新の作品や議論(最近読んだものも)への言及もあって良かった。ただ一般向け読み物故か、引用の正確な出典を示していないのが残念。


なぜか日本のAmazonだとハードカバーのISBNでKindle版のページに飛ぶ上、ハードカバーは来年発売予定になっているのですが……
なおカバーの右下には「A HIstory」とあり、アメリカのAmazon.comでは『Time Travel: A History』までがタイトルでした。『タイムトラベルの歴史』という感じでしょうか。
タイムトラベルという現実には実現されていないものの歴史とはこれいかに……と思いますが、もちろんタイムトラベルを巡る思考と言説の歴史です。日本語でこのタイトルの本が店頭にあったら……悩むところです。
普段から学術書ばかり読んでいると、小説表現の引用が多い本書のようなものはやや読みづらくはありますが、しかし面白いものでした。


読んだ本の詳細は追記にて。

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:5156ページ
ナイス数:467ナイス

Exprimer l'esprit : Temps et langage chez BergsonExprimer l'esprit : Temps et langage chez Bergson感想
「言語に対してもっとも批判的な哲学者こそ、もっとも上手く書く哲学者である」―言語は持続を表現できないと批判するベルクソンは、それでも持続を表現すべくいかに言語を用いたのか。ソシュールとの比較からベルクソンの批判はランガージュよりむしろ「ラング」に該当すると論じ、後半はベルクソンの文体分析を通してその哲学者としての言語使用を解明。最初のカントやフッサールの時間論との比較はやや形式的で、そこがソシュールとの比較にも不安を感じさせるが、ベルクソンの言語論研究としては興味深いものの一つ。
読了日:10月2日 著者:AxelCherniavsky
再生再生感想
小学生で野球を始めた当初はシラスウナギの密漁で稼いで高額なビデオデッキを買いプロのフォームを解析、ドラフト指名されても最初は評価の低さにスカウトを門前払い、メジャー挑戦等…つねに気骨を持って戦ってきた著者の野球人生。とにかく目立つのはチーム首脳陣への恨み言と批判。まあかなり酷い扱いが存在したのは事実なのだろうが…。薬物使用の実態と覚醒剤を巡る清原との因縁、そして逮捕の話は後半部。結局、名指しで薬物使用が語られるのは外国人選手と清原のみ。賭博の話もあるが、「原因は球団格差」という考察は説明不足の感が。
読了日:10月3日 著者:野村貴仁
竜峰の麓に僕らは住んでいます 2 (ヒーロー文庫)竜峰の麓に僕らは住んでいます 2 (ヒーロー文庫)感想
耳長族(いわゆるエルフ)の村に招待されたエルネアとミストラル。そこで登場する第三の嫁候補? は耳長族の幼女プリシア。そこに猫モドキのニーミアも加わり、前半は賑やかながら平和。後半、戦巫女ルイネイネのお使いの旅にエルネアが同行することになってから、ようやくバトル展開も。竜人族との揉め事は当然想定されたが、直接ミストラル絡みではなく背後にもっと大きな騒動がありそうな展開。そして、ここでも女性陣が協力してハーレムへの道を敷くことがハーレムの条件なのか。エルネアの着実な成長は描かれているが、多分道は遠い。
読了日:10月3日 著者:寺原るるる
トリコ 41 (ジャンプコミックス)トリコ 41 (ジャンプコミックス)感想
GODの捕獲調理に挑むトリコ達だが、そこにアカシアとジョアが襲来。さらに八王が集結する。他方で愛丸とブランチは密かにセンターのあるエリア0に向かっていた…。ジョアに洗脳された美食會も再登場だが、案の定今更出る幕もなく瞬殺か…トリコの青鬼も久々登場だが、戦闘が多すぎて全体にどこも活躍少なめ。そんな中、八王は流石の貫禄を見せる。対してラスボスのはずのアカシアはどうも小物っぽくていけない。鉄平・大竹・中梅も美味しいところで出番があって何より。アカシアのフルコースの名前も伏線か…そういう凝り具合は感心する。
読了日:10月5日 著者:島袋光年
のんのんびより 10巻 (MFコミックス アライブシリーズ)のんのんびより 10巻 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
冬~春だが、今回季節感を感じるエピソードはやや少なめで、雛祭り、後は宮内家で畑に野菜を植える回くらいか。2話目に授業参観があってその後春休みか。小鞠、留守番で家に侵入したイタチに遭遇する回など、偶然が噛み合って怪奇になる展開が絶妙。最後は奇しくもやはり小鞠がカレーを作る話だが、今度は妙なオチが付くことなく暖かい締め、このバランス感覚である。蛍が両親といる時の子供らしい姿を見たのは、同じ学校の生徒ではないこのみ。状況に少しずつ変化があるようでいてキャラの関係性は大きく変わらない、この安定感。
読了日:10月5日 著者:あっと
人はなぜ不倫をするのか (SB新書)人はなぜ不倫をするのか (SB新書)感想
表題のテーマについて、社会学、心理学、宗教学、性科学、動物行動学、行動遺伝学、昆虫学、脳科学という八つの分野の専門家に取材。誰一人不倫を(良いかどうかはともかく)「してはならない」と否定はしないのが必然的な結果ということか。個人的に上野千鶴子氏の「なぜ不倫をしないのかの方が不思議」に概ね同意する(結局問題は、「社会的に不倫というカテゴリーがいかに形成されるか」だと思うので)が、上野の性的拘束としての結婚観はやや狭い感が。動物との類比には限度はあるが、面白い話は多い。編者による終章の実例がまた、生々しい。
読了日:10月11日 著者:亀山早苗
奇異太郎少年の妖怪絵日記 壱 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 壱 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
霊感の強い少年・奇異太郎は離れで暮らすことになるが、そこには座敷童の少女・すずが住み着いていた。様々な妖怪を出会う共同生活の日々が始まる…元は携帯電話の漫画ということで、基本1頁1コマでフキダシはなく、主人公によるナレーションで進む紙芝居風の構成。ミニスカ振袖のすずは可愛く、後半には妖艶な妖狐も登場。他方で他の妖怪については伝来の図像を(時には近年発見の妖怪画も)踏まえてアレンジも交えたデザインに十分な味があり、基本情報もきちんとしたもの。なかなか良かった。
読了日:10月19日 著者:影山理一
だがしかし 6 (少年サンデーコミックス)だがしかし 6 (少年サンデーコミックス)感想
今回も馴染み深いものでフーセンガム、むぎチョコ、かき氷、意外なところでニッキ水、手羽先、駄菓子以外では昆虫採集セット、100話記念で同じネタ(ブタメン)の二度目があったりと、相変わらず多様でバランスの取れたネタの数々。最後は花火大会を最後にほたるが消え、ついに夏休みが明ける日、そして一気に冬にとは…? 意外な展開、だがほたる10歳の追憶を通してシカダ駄菓子への思い入れを見せ、さらにココノツと接近させてからここに繋げる流れは巧み。破天荒なようで肝心なことは分かってるほたるが実にいいキャラ。次は新展開か…?
読了日:10月19日 著者:コトヤマ
龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(2) (講談社コミックス月刊マガジン)龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(2) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
張良は任侠になり数年、有力者となっていた。そして始皇帝が没し、陳勝・呉広の乱、その終焉……主人公の張良周辺以外はナレーションと伝聞で片付けているので歴史の展開は速いが、主人公の活躍という点ではまだまだ助走。ようやく沛公・劉邦の傘下に入ったところで、武功を挙げるのは次巻以降になりそうだし。劉邦は冴えないオッサンだったがイメージ外してはいないのか。本来の黄石公の故事は創作でした設定、とはいえ本作の黄石は不思議な眼力のある子で、こっちの方が神秘だが、これも「力」を具体的に描こうという作者なりのこだわりの内か。
読了日:10月19日 著者:川原正敏
絡新婦の理(3) (講談社コミックス)絡新婦の理(3) (講談社コミックス)感想
原作第6~8章。織作邸を訪問した木場は川島と目潰し魔の関係を突き止め始めるが新たな被害者が。女学院には榎木津がやって来て「黒い聖母」を捕らえるものの、こんな実行犯を捕らえても意味はないと宣言。事件解決に動く気はなかった京極堂だが、今川からの「憑物落とし」の依頼でついに腰を上げる…個々の事件は解決され始めるもそれが次の事件を呼び、全ては蜘蛛の巣の上、それを見事に漫画に落とし込んでいて圧巻。今作はやや急ぎ足で蘊蓄端折り気味なのだけが残念か。無能な大人達のダメさと、美由紀の榎木津の信頼もよく伝わって良かった。
読了日:10月19日 著者:志水アキ
奇異太郎少年の妖怪絵日記 弐 (マイクロマガジン☆コミックス) (マイクロマガジン・コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 弐 (マイクロマガジン☆コミックス) (マイクロマガジン・コミックス)感想
今回は新レギュラーとして母は毒舌、娘は病弱な雪女の母娘が登場。みんな可愛く、巻末の番外編ではラッキースケベをメタ的にネタにする等、ネタもそこをよく活かしている。何だかんだで奇異太郎とすずの仲が安定しているので微笑ましく読める。泥田坊のように田舎暮らしあっての妖怪がいる一方で、灯火の代わりに電灯やテレビを消したり、ハムスターが化けたりと現代的なアレンジも多く、そこも現代の妖怪物を描くに当たってのセンスが光る。だが現代の漫画チックに描かれた件は別の意味で不気味。無害だが不気味、これも怪異らしさか。
読了日:10月20日 著者:影山理一
奇異太郎少年の妖怪絵日記 参 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 参 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
今まで明記がなかったが奇異太郎は小学生か。道理で色気に興味がないわけで。覚られない暗号思考とか謎のハイスペック。妖怪とも単に行き逢うだけだったり、妖怪達の生活では普段から関わりがあったりと出方も多様で飽きさせず、閑話で今までの妖怪を交えての暮らしぶりや本家のお手伝いさん(人間)も描かれたり。巻末のプレゼント回からするとすずは下着は穿いて(略) ニーハイ足袋で普段着を微妙に変えたり、着せ替え回もあったりとキャラの可愛さの見せ方も心得たもの。奇異太郎とすずの仲も安定してて何より。
読了日:10月20日 著者:影山理一
奇異太郎少年の妖怪絵日記 四 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 四 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
行き倒れの貧乏神を拾った奇異太郎は食材と家財道具まで失う貧乏生活に突入、そこからの回復のため物置から古道具を運び出したりゴミ拾いをしたり…という一連のエピソードが前半は続く。それと関連して今回は付喪神系の妖怪が多め。デザイン・設定と合わせて塵塚怪王の活躍が見事。作中時期はちょうど正月まで経過。かつての離れの主の話に、写真に写らないすずのことをどう想い出に残せるかという、少ししんみりさせて心温まる要素も入れての締め。笑いとのバランスも絶妙で今回も良かった。
読了日:10月21日 著者:影山理一
Time Reborn: From the Crisis in Physics to the Future of the UniverseTime Reborn: From the Crisis in Physics to the Future of the Universe感想
物理学はつねに永遠不変の法則を求め、時間を排除してきた。とりわけ時間を第四の空間軸として記述するニュートン以降は。だがその考え方を全宇宙に適用することはできないし、「なぜこの法則なのか」の問いにも答えられないと見なす著者は時間の実在性の復権と、その中で法則も進化してきたという「宇宙論的自然選択」を提唱。哲学的には共同研究者アンガーの影響らしいが、ベルクソンとも多くが呼応する。その上で物理学者として反証可能な仮説を立てており、実に興味深い。最後は時間の実在性から社会論にも結びつく辺り、やはりベルクソン的。
読了日:10月22日 著者:LeeSmolin
奇異太郎少年の妖怪絵日記 伍 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 伍 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
前半は雪女母娘の家に招待、その道中でも色々な妖怪に遭遇。コロボックルも登場。考えてみれば元々妖怪はローカルなものだが、この手の話では全国の妖怪がごった煮で出てくるのが常、北海道からコロボックルが来てもまあいいか。送り狼が愛玩犬だったりする辺りが相変わらずの現代的アレンジ。手の目の解釈はこれがオーソドックスということか。最後の閑話と番外編は離れの先代のエピソードを交えた温かい話。先代の時にも人間と妖怪達の交流があった、そんな過去への参照が、今の奇異太郎と妖怪達の絆にもさらなる深みを与えるのだろう。
読了日:10月22日 著者:影山理一
魔法少女育成計画 オフィシャルファンブック魔法少女育成計画 オフィシャルファンブック感想
カラーイラストギャラリー、全魔法少女データといったこれまでの情報一覧に加え、アニメ設定画、無印メンバーの変身前イラスト、遠藤・マルイノ(+編集S村)の対談、読者質問への回答、そして書き下ろし短編と新情報も豊富で期待に違わぬ出来。変身前はこうして絵にすると何だかんだで可愛くなるが、それでも魔法少女時に比べて現実の人間らしさと野暮ったさが出ているのは流石。没設定や執筆途中での方向転換の話も興味深い。短編も間違いが重なって上手く収まるこの喜劇の王道、相変わらず見事。魔王塾の便利なこと。
読了日:10月23日 著者:
奇異太郎少年の妖怪絵日記 六 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 六 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
前半は奇異太郎とすずが喧嘩する話が続き、閑話では妖怪大戦争(といっても平和なこと)に。冷戦中でも無言なだけで普通に醤油と茶碗を受け渡していたりと、周りも「夫婦喧嘩」と言うしかないこの関係。後半はペット候補? にわくわくしたりと可愛いところを見せるも当てが外れ、妙な闖入者も多くて不幸な奇異太郎だったが、最後は鶯浄土に招かれていい目を見る。連作としての構成も見事なもの。哀愁を湛えて去っていくぬっへっほが何とも言えぬ味わい。足洗いの全身像は流石に…。ところで奇異太郎は時々すずのパンツを景品にしているが描写上は…
読了日:10月23日 著者:影山理一
燐寸少女 (3) (カドカワコミックス・エース)燐寸少女 (3) (カドカワコミックス・エース)感想
孫が生まれても口うるさかった母が子供の絵から生き返る、友人を助けたい想いの裏側、マイナー漫画を一推ししたい書店員、狐憑きとして閉じ込められた少女を想う少年…今回は闇の部分に触れつつも、すっぱりバッドエンドで落とすエピソードはあまりなく、むしろ宙吊りにして不安にさせるような落ちが目立つ。明治時代でも変わらぬ姿で登場するリンだが、最後にはそんな彼女とチムの過去を仄めかす話が…過去の顧客の再登場もうまく使って今後の布石も敷いており、楽しめた。
読了日:10月25日 著者:鈴木小波
奇異太郎少年の妖怪絵日記 七 (マイクロマガジン☆コミックス)奇異太郎少年の妖怪絵日記 七 (マイクロマガジン☆コミックス)感想
春になりついに最後のレギュラー、カッパが登場。カッパの招待は宇宙人説にこだわる奇異太郎だが…あからさまに正体を仄めかしたと見せて二転三転するオチ。その笑いの一方で、正体を暴けば怪異は怪異としては消えてしまうという、妖怪の本質を突いた指摘とそれで少ししんみりする展開も。最後では久々に狐と消えたお姉さんの関係も思い出させてくれる。気になるが知りたがることは危うい、実に上手い。そして確かに妖怪に酒宴のイメージはある。キャラクター化された怪異は陽気に騒ぐものか。
読了日:10月26日 著者:影山理一
復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 1 (アリアンローズ)復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 1 (アリアンローズ)感想
森川瑠璃は幼い頃から篠宮あさひに付きまとわれて迷惑していたが、ある時あさひと同級生4名と共に異世界に召喚される。そこでも疎まれて森に追放と不遇な目に遭う瑠璃だが、実は精霊達に好かれる「愛し子」であることが判明。そして何の因果か猫に変身する腕輪を嵌めて竜王の城で暮らすことに…。国をも滅ぼせるチート能力ゆえにかえってその制御に苦心し、考えなしに戦争を目論む弱小国を止められずに苦労する様が深刻だが楽しい。そして瑠璃と竜王の、互いに惹かれ合いながら猫になっていて正体に気付かないすれ違いの恋愛が本筋かな。
読了日:10月28日 著者:クレハ
Time TravelTime Travel感想
H.G.ウェルズの『タイムマシン』で始まった「タイムトラベル」という新しい想像力の形、その原型から現在に至る展開まで。タイムトラベルSFの主要作品を取り上げつつ、哲学者による議論や物理学の関連トピックも絡めて話を展開。科学史ライターの著者が現実には不可能な話題で書くとは? と思ったが、この不可能事を人々がいかに(時に真面目に)論じてきたか分かって面白い。最新の作品や議論(最近読んだものも)への言及もあって良かった。ただ一般向け読み物故か、引用の正確な出典を示していないのが残念。
読了日:10月31日 著者:JamesGleick
もっと知りたいマティス: 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいマティス: 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)感想
コンパクトながら初期から晩年までの作風の変遷と、周辺資料に基づくその考察をフルカラー図版で紹介しているという点でなかなか貴重なこのシリーズ。マティスのポイントは制作過程へのこだわりか。初期作品ではよく制作過程の痕跡を残し、後期では作品内の痕跡は消えているものの、過程を記録した写真を残し、展示まで行っていた。まるで別物に描き換えられていく過程はなかなか衝撃的。切り紙絵への移行理由を「色彩のデッサンの葛藤」に見る解釈もさり気ないが注目だろう。
読了日:10月31日 著者:天野知香

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プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
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