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こんな話がある

いつぞやの海洋生物学実習に行っていた時のことですが、研究所でセミナーがありました。
発表者の方の詳しい肩書きは忘れましたが(博士課程の方の同期でしたっけ)、学会で発表されるような内容で、研究所の先生・研究生一同が集まって聞いていたのですが、なぜか実習生まで「良かったら来て下さい」と誘われてしまったりしました。
部外者が行って寝ているのがオチというのもあまりに失礼と思い最初は行きませんでしたが、途中でセミナー室の前を通るとそのまま呼び込まれてしまいました。

もちろん、(文系を含む)学部の1~2粘性が聞いて分かるような話ではありません。まず使われているジャーゴンのほとんどが理解不能でしょう。
逆にそういう「理解不能なジャーゴンが使われている」こと自体を楽しむというのもありですが。実習生に一人、文化人類学を専攻しているという人がいて、「理系の人達」も異文化であって、研究対象として面白いのだとか(まあそれはお互い様で「理系から見た文系」も相当に奇妙なもののはずですが)。
例えば、家の両親の話を聞いてても思うんですが、「メソッド(方法)」とか「エンザイム(酵素)」とか、日本語のあるものでも英語を使うことが非常に多いんですね。学会発表は英語ベースということなのか。

が、生物学科の学生さんは面白がってばかりもいられないようで、「先生達はこれ全部理解してるんですか」と後でちょっと不安そうな様子で尋ねていたり。対して先生は「あんまり気にしない方がいいです」と軽く流しておられましたが、それも然りでしょう。専門用語の羅列等は傍から見ると取り付く島もないように見えますが、知ってしまえば大したことはなかったと思えてきます、多分。それに何より、やる前から「まあ何とかなりそうだ」と思えるようなことは、本当に学ぶべきことではありません。
ですがさらに考えると、こういう場面は普段から結構目にしている気もしてきました。つまり、「自分はこれを専門にしているんだから、分からなくちゃいけない、出来なくちゃいけない」と思うと、動けなくなる訳です。
                           (芸術学3年T.Y.)

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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