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続 友達作り

学校で友達を作るのは結構なことだし、そのためにサークルや委員会に入るという選択も間違っていないと思います。実際、普段接触しない人と触れる機会が増えれば、友達ができる機会も増えたり、その他にも色々いいことがあるでしょう。
けれども、「友達作らなくちゃ駄目だよ、さあ隣の人に話しかけて」と上から言われたりすると、何とも違和感(あるいは反感)を感じるのは気のせいでしょうか。
結局、友達というのは「さて作ろう。ではそのためにああしてこうして…」というものではない、ということでしょう。

友だちの存在も実は共同体的なものであろう。つまり出費に見合って買う(「等価交換」)ようなものではなく、気が付いたら傍にいるものである。募集する質のものではない。(諏訪哲二『自己チュー親子』中公新書ラクレ)


「友達募集中」(「恋人募集中」でもいいんですが)というフレーズにどことなくおかしさがあって、それ故ギャグになるのも、「募集する質のものではない」という前提があるからだと思います。
繰り返しますが、友達が“できる”機会を増やすために何かのグループに参加するのはいいんです。でも「作ろう」と思って思ったようにできる、そういうものではないはずです。

で、コミュニケーションの話と繋がるんですが、私が新入生達に言ったのは「仲良くしなくてもいい。必要なことはちゃんと訊け」でした。
とは言っても、あまり相手の気を悪くするようなことしていると答えてくれないかも知れませんし、そうならずお互い気分良く過ごせるためには、多少面倒な付き合いをしなければならないこともあるでしょう。それを友達と言うのか、意見が分かれるなら別に構わないんですが、それで大事なく過ごせれば何より、だと思うんですけれど。

〈おまけ〉
本の引用をしたので他にも参考文献を。
こうした「人を頼り、助け合うこと」の大切さについては、『街場の教育論』(ミシマ社)をはじめ、内田樹先生の著作に多くを負っています。別に、そう特殊なことを言っている訳ではないつもりですよ、本当に。
                           (芸術学2年 T.Y.)

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テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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