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ゴーギャン展

ついつい間が開いてしまいますね。暇が全く無いことはなかったと思うんですが。
昨日は夜8時位まで残って作業してましたけど。そろそろ下絵のデッサンを完成させて先に進まないと残された時間が無かったんですが、特別講師の佐藤一郎先生の講評があって、またそれまでとは別の点を指摘されますし…。

それはそうと、名古屋ボストン美術館で行われているゴーギャン展に行って来ました。できれば終わってからではなく、リアルタイムで感想を書いておきたいので、その話をします。
火曜日に油の客員教授である歌田眞介先生の講義があって、その時「ゴーギャン展見た人いますか?」という質問に手を挙げた人が数人しかいなかったので「これはとんでもないことですよ。こうしたものはちゃんと見ておかないと」と言っておられました。いえ、お言葉ですが、見に行くつもりはありましたよ。ありましたとも。ただ忙しいやら何やらで先に伸びていただけで。第一、歩くよりじっと立っている方が疲れるので、1つ1つの絵の前に立ち止まってメモを取っていたりするとこれはかなり体力を使う行為であり、数は限られてくるんですね。
言い訳はこの辺にしといて、確かに大作《我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか》が海外に貸し出されるというのは滅多にない機会らしく、それを知ってか結構賑わっていました。
しかし一方で、見て来た人からは「あれは下手」という感想も聞きました。確かに上手くはない。会場でもあの「上手いわね~」という感想は言えないらしく、代わりに耳にしたのは「この辺セザンヌに似てる。ほら、見たことあるでしょセザンヌ」という関連知識の披露(?)や、問題の大作の前での「こんな大きい絵なんだ~」という言葉でした(笑っていい場面か、どうか)。賞賛らしきものを聞いたのは、静物画の前で色遣いに感心していたものくらいでしょうか。

かくいう私も、(美術史的にどんな功績があるかということを知ってはいても)画集や入門書で作品図版を見てもゴーギャンはあんまり良いと思わなかったんですが、エルミタージュ美術館所蔵の《果物を持つ少女》の実物を見て、少し感銘を受けた覚えがあります。しかしどこがいいのかと言われると、今なお説明しにくくはあります。気付いてメモを取るころは色々ありましたが、「それが凄いのか?」と言うとそうでもないことがほとんどでしょう。
ただ、初期の印象派の影響を受けた、筆のタッチを集めて描くようなスタイルから、次第に輪郭線をはっきり区切って平坦に色を塗るスタイルへと、ゴーギャンの画業の変遷を追っているという点で、この展覧会は非常にはっきりしたものを見せてくれたと思います。ついでに言うと、「印象派の影響」とはキャプションにも書いてあって、私も先程そう言いましたけど、それは筆遣いこそそうであるものの、光を捉えようとした印象派と、全体の感覚はかなり違うと思いますね。結構、暗い色が多くて。
後は、《我々はどこから~》について言うと、美術館内は結構暗いですから、背景は本当に暗く見えて、その中で黄色い人物と、(これは本当に実物を見て気付いたんですが)青白い像もくっきりと浮かび上がって見えました。そういう画面作りについては成る程とは思いました。

まあしかし、やっぱり「それで、何が凄いのか?」と言われると困りますね。これでも細かい技法やら、まして美術史的な話は避けて、印象を伝えようとは思ったんですが。
                           (芸術学2年 T.Y.)

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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