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テンペラ制作と諸々

今日は午前中から夜までずっと学科の授業および会議…のはずでしたが、1つ突然の休講があったので少しだけアトリエに行きました。90分の授業が始まってから急遽休講を告げられ、その後少し自習したりしてから行ったので、実質の作業時間は1時間もありませんでしたが。まったく慌ただしい。
今はカンヴァスに下絵の転写を終えて、テンペラで陰影を描いています。
このテンペラメディウムというのが、平たく言えば溶いた卵と油絵具に使う乾性油を混ぜたもので(マヨネーズと同じ原理で乳化して混ざります)、水でも油でも薄めることができる代物です。今は水で薄めて描いてますんで乾くのも早く、水彩に近い感覚でしょうか。
ですから、水を含ませた筆でこすれば塗ってしまったものも多少は落とせます。私は結構杜撰なので、しばしばそうやって塗ってしまった部分を薄めたりしてるんですが、よく考えてみると絵を描く前のカンヴァスの下地も膠(やはり水溶性)を使って塗っている訳で、あんまりやっていると下地に影響を及ぼさないかと気にならないこともありません。それに、カンヴァスの凹凸のために凸の部分ばかり色が落ちたりで、明らかにそういう操作をした跡は見えますしね。

話を変えると、美術史の授業で眠たくて仕方ない、芸学の人は寝ないとちゃんと授業を受けてるんですか、と訊かれました。いえ、そんなことはありません、というのが答えです。
でも芸学としては、美術史はちゃんと勉強しておかないと、と思わないんですか、と訊かれ、私もその時はいまいちな回答しか出来なかったのですが、改めて考えて整理します。

1. まず、授業中に寝るのは専攻の問題では全くありません。最初から机に突っ伏してるのはともかく、つい居眠りをしてしまう、というのは本人の意志だけの問題ではないでしょう。客観的に見て先生の授業に原因があるのか、という点はおいておくとして、意識的にできる「居眠りをしない方法」というものはあるかも知れませんが、「『ちゃんと勉強しないと』と思う」ことはその内には入らない可能性が高いと思います。
2. そもそも、“専門だから”ちゃんとやらないといけない、というのは話が違うと思います。専門以外にも関連することを色々学ぶ必要があるでしょう。
 確かに「卒業や資格のために必修だから仕方なく受ける。あんまり真面目にやろうとは思わない」授業が少なからずあることは認めます。しかしそれは専門の授業にもあると思うんです。それどころか芸術学にも色々な分野(本学の場合、西洋美術史・日本美術史・現代アート・美学の4つ)があり、それぞれ雰囲気も方向性も全く違って、全部に興味があるという人は稀と言っていいですし、しかもそれぞれに一定数の必修がありますから、むしろ専門の方が「仕方なしに受ける授業」の率が高いという考え方もあり得るでしょう。(話半分に聞いておいて下さい)

さて、確かに芸術学の専門分野の中でも色々あるんですが、「幅広く学ぶ」と言えば本来は大学では教養教育の範疇でしょう。そして、本学の教養教育の問題については今まで言い立てて来ました。しかし、偏ったものを偏ったままで行こうと思えば簡単に通ってしまうのですが、一方で、そこをフォローしようと思えば色々と何とかする方法はある、そこに本学の隠れたスペックがあると私は思っています。そこはまた追って書きます。
                           (芸術学2年 T.Y.)

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テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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