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この後に来るもの

  8. 変容
途方に暮れて苦しむ者たち、錯乱して夢見る者たち、天上に恍惚とする者たち――これらはラファエロが人間を分割した三段階である。われわれはもはや世界に目を向けないし、ラファエロも今ではそうしないだろう。彼は新たな変容を目にすることだろう。
 (フリードリヒ・ニーチェ『曙光』)


ここで「ラファエロ」としたのは熾天使「ラファエル」のことでもありますが、この場合やはりこの画家のことなのではないか、と。


ラファエロ キリストの変容
 ラファエロ《キリストの変容》 (ローマ、ヴァティカン美術館)

「キリストの変容」は『新約聖書』にある題材です。
ラファエロのこの作品は上半分のキリストと使徒たちと、下半分の群衆との対照が著しいですね。
さらにニーチェは宙に浮かぶイエスとその下で倒れる使徒たちを区分していますが、もう一つ、「段階(Grade)」という言い方は漸進的な移行を示唆します(無論、それは本来のこの絵の内容ではありませんが)。
そして、「新たな変容」という表現で、次なる一段階がやって来るかのような示唆。

…何が?
                           (芸術学3年T.Y.)

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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